表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
絶対無職★シープマン  作者: taro_hanabusa
1.ヒーローなんてしたくねぇ
PR
10/155

1-10


陸に上がった大物は、


「上半身をタコに食われた大人の男」と呼ぶべきか。


……はっきり言ってかなりグロかった。


ギョロギョロまぶたのない丸目玉をカメラのレンズみたく絞って、

おれを獲物に選んだようだ。



「ふしゅるるる……オマエ、コロス……!」


「へーえ、おまえ、しゃべれんの? ゴメンナサイ』って言えよな早く」


「オマエ……バラバラ、サメノエサ!」


七本腕を逆立てて、威嚇のポーズをとったが最後。

残念ながらもう二度と、やつの見せ場はこなかった。



圧倒的に、絶対的に。



おれのパンチは速かった。


「ズシン!」と響く衝撃で、

倉庫の屋根から見守っていた数羽のカモメが飛び去った。



「……おいおい、大したことねえなあ? とっととバラバラにしてみせろよ」



——じゃねーと、キツいのお見舞いするぜ?



返事のセリフはこなかった。

ボディに受けた一撃のせいで、口から白い泡を吹きだして、

タコミュータントは固まっていた。


(あと一発で勝負はつくが……楽勝すぎて物足りねえや)


飛鳥にいいところも見せたいし、ここはド派手に決めてやろう。


おれは自宅で待機している千夜チヨを無線で呼びつけた。


千夜チヨ、『必殺技』を使うぜ。ポイントこっちに送ってくれや」


「あんまり調子に乗っちゃダメ。今月まだ二十日はつか以上あるわ」


メットの中のイヤホン越しに、相棒の声はイラついていた。


が、そんなのお構いなしだ。


(わかってねえなあ、こういうのはよ……なんでも『初日』が肝心なんだ!)


「いいからホラ、よこせよワザ! 景気づけにパーッとやるんだよッ!」


「……1回50ポイントよ」



 ▽ 985→935 ▽ 



通信が切れた途端に「ブシューッ!」。


おれのスーツの排気孔から、白い蒸気が噴出された。



「……よう、またせたな、タコ野郎」




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ