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絶対無職★シープマン  作者: taro_hanabusa
1.ヒーローなんてしたくねぇ
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1-9


にわかに水面みなもが渦巻いて、

渦の中から飛び出た「なにか」が飛鳥の右手に絡みつき——

「あっ」という間に力まかせに肘から下を引きちぎった!


「……っ、不覚ふかく!」


「テメェ! この野郎っ!」


故障箇所から火花を上げて、のけぞる飛鳥アスカをかばっておれは、

再び出てきたその長いやつを力いっぱいとっ捕まえた。


「オラァ! さっさと出こいやっ!」


勢いつけて引っぱれば、辺り一面、水しぶき。

海から出てきた敵の体は空中で丸い弧を描き、

ふ頭の硬いコンクリートに「ビシャリ!」と叩きつけられた。


「ギャッ!」とひと声、


(まだ許さねえ!)


「くらえ、手刀! 『シープマン・チョップ』!」

腕の一本、いただきだっ!


切り離されてビクビク動く、

太くて長くてヌルヌルしたのを地面にポイと投げ捨てて、

おれは相手に向き合った。


「きやがれ……この、『タコ野郎』!」




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