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突き出した、腕から「ブシューッ!」
変身用の白い煙をヤツの顔面めがけて放つ。
もちろんこれは「目くらまし」。
「ボラ?」
「『ボラ?』じゃねーよ、ボケッ!」
敵のラッシュをくぐったおれは、ガラ空きになった脇腹に向けて必殺ワザをブチ込んだ!
『一〇〇〇〇連発、フィーバー・パンチ!』
「ブシューッ!」噴き出す白蒸気。
一万発の拳の雨が、やつの身体に叩き込まれる。
……はずだったのに。
「なら我はッ! その十倍ッ!」
『一〇〇〇〇〇連発、マンダラパンチ!』
「ボラボラボラボラボラ、ボラン、ティーヤァ!!!」
「うおおおおおお!?」
なんだそりゃ……!
(こっちが放った一〇〇〇〇発に、ぜんぶ被せてきやがった……!)
全身に走る衝撃は、これまで受けたことのない威力。
吹っ飛ばされてバウンドし、はるか後ろの壁に突っ込みめり込む惨なシープマン。
(ち、ちくしょう……バケモノが……)
声にならないうめきをあげて、やっとのことで壁から出ると、あまりの痛みに吐きそうだった。
腹に風穴空いてないのは、ヒーロースーツのおかげらしい。
(もうムリよ! 奈良部くん……!)
悲鳴のような千夜の声。
「馬鹿言うな、こっからだ……!」
……こっからがおれの真骨頂よ!
悠々こちらに近づきながら、両手を広げるマンダラ野郎に、おれは強がり啖呵を切った。
「今のはわざと! わざと食らった! つぎはこっちのターンだからなッ!」




