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立ち入り禁止の通路は暗く、
足元を照らす小さなライトが星々をつなぐレールのように、点々と向こうへ続いていた。
先を急ぐおれの無線に、唐突に千夜の声が入る。
「奈良部くん、よかったの? あの子をあそこに置いてきて」
「心配すんな、飛鳥は勝つ。これから戦うやつに比べりゃ、まだ安全な相手だろ」
——マンダリ・マンダーラと比べれば。
(……この作戦の最後まで、飛鳥は生きてなくちゃいけない)
正直、マンダーラを敵にして、誰かを庇いながら戦う余裕はないと思われた。
「あの野郎とは、一対一でやる……」
自分で言って震えるなんて、おれも臆病になったもんだ。
これから始まる戦いは、きっと今までにないレベルで、熾烈なものになるんだろう……。
(マジで死ぬかもしれないな……)
そう思うと、胸が痛んだ。
思わず言葉が口を出た。
「そうだ。千夜、言い忘れてた。どうなっちまうかわかんないから、最後におまえに言わせてくれよ」
「……言わないで」
なんでだよ?
後々、悔いが残らないよう、ケジメをつけておきたいんだよ。
「……千夜、今までありがとな。おれみたいなバカ野郎のために、最後までちゃんと尽くしてくれて」
——言わないで!!!
「……って、言ってるでしょう?」
千夜は、無線越しに叫んだ。




