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燃やされてダメになったのは、所詮は追加のオプションパーツ。
彼女は服と「生皮」を、するすると着替えのように脱いで、
戦闘用に身軽になった。
……頭から、爪の先まで。
そこに美人の面影はなく、
冷たい金属製の髑髏がつり上がった目で歯を剥いていた。
「あーあ、怒らせちまったぜ?」
「まどろっこしいのは嫌いだろう?」
「コマリマス……コマリマス……『ガイテキ』ヲ排除イタシマス!」
受付嬢は一礼すると、ミョーなダンスで骨をバキバキ組み替え人間の骨格を捨てた。
蜘蛛のように、細く広がり。
8本に増えた長い腕には、
武器、火器、凶器、銃器に鈍器、
殺人的なアタッチメントがステキに装備されていた。
「めんどクセぇ、相手してやる……」
変身しようとするおれを、右手でサッと制する飛鳥。
「シープマン、ここはわたしに戦らせてくれ」
——Cポイントは温存しよう。
「……手ごわそうだぜ、あの蜘蛛女。ほんとにひとりでいけるのか?」
そんな無用な問いかけに、
「わたしも手ごわい女だぞ?」
飛鳥はからりと笑って言った。
「……キミのためなら負けはしないっ!」
首の後ろに手を当てて、パキパキと背骨を剥がすように、
取り出したのはひと振りの「剣」。
振り抜くとかわいい服が裂けて、スレンダーなメタルボディが明かりの下に露わになった。
「シープマン、先に行ってくれ。彼女を倒してすぐに追いつく」
「……わかったぜ。がんばれよ」
走り出すおれに反応し、受付嬢が銃を放つも、飛鳥の剣がそれを払った。
二体のロボットはお互いに、破壊対象を定めたようだ。
——オ覚悟ヲ。
——そちらもな。
火ぶたが切って落とされる前に、おれは施設の奥へ走った。




