クエ3
なかなか話が進まない・・・。
本当ならもっと進んでるはずなのに・・・。
それでは、どうぞ。
「夢!!・・・じゃないか」
俺は目を覚ますなりそんなことを呟いた。辺りを見回すと見慣れない光景が広がっていたからだ。その見慣れない光景は容赦なく俺に現実をたたきつけた。
『昨日起こったことは全部夢だ』
心のどこかで少なからずそうなることを期待していた。・・・全て現実として受け入れたはずなのに。
「はは・・・」
ダメだなあ俺。ホント駄目だ。受け入れたんじゃなくて、受け入れたつもりだったなんてな。本当に情けなくて何より無様だな。
そんなことを考えていると――――
コンコンッ
ノックの音が聞こえた。
「どうぞ」
「失礼します」
扉を開け昨日俺をこの部屋に案内してくれた待女が入ってきた。
「誠様、朝食のご用意が整いました」
「わかった。わざわざありがとう」
「いえ。それでは私はこれで」
そういって待女は部屋から出て行った。
「とりあえず飯食って町まわりながら考えるか・・・」
俺は用意された服に着替えて食堂に向かった。
――――食堂
食堂に着くと女王がすでに座っていた。
「おはようございます。昨夜はよく眠れましたか?」
「おはよう。ぐっすり寝れたよ。食事といい服といい、何から何まで悪いな」
俺は女王に礼を言った。普通はここまでしてはくれない。王族となるとなおさらだ。
「いえ。許可なく勝手に呼び出したのですからこれくらいは当然です」
「それでもだよ。王族ってのはもっとこう傲慢な感じかと思ってたからな。改めて言う、何から何までありがとうな、女王」
「どういたしまして。ですがその『女王』と呼ぶのはやめてください。あなたに『私の名前はアイーシャです』と伝えてあります。ちゃんと名前で呼んでください」
「いや、女王を名前で呼ぶとか死刑ものじゃね?」
名前で呼んだ瞬間首ちょんばとか俺やだぜ。
「大丈夫です。城にいる者たちはもちろん、この国の民もみんな名前で呼んでくれています。それに名前で呼んだくらいで死刑になるのなら、礼儀のれの字も入っていない言葉を私に使っている時点であなたは死刑です」
「よかった!死刑にならなくて本当によかった!!」
ここまでよかったと思うのは生まれて初めてだ。
「フフフッ♪それで・・・決まりましたか?」
「いや、今日町を見て回りながら考える。町の様子を見ないことには決められないからな」
「どういうことですか?」
「おうj・・・アイーシャの前でこういうのもなんだけどさ、もともと治安が悪かったり、国民の貧富の差が激しかったりすると助ける気にはなれない。遅かれ早かれ滅びることは確定だからな。逆に治安が良くて、国民が平等に差別なく暮らしているのなら守りたい!って思えるだろ?だからまずは町の様子を見る。・・・ちゃんと今日中に答えはだすよ」
「わかりました。ちゃんとした考えがあってのことなら私は何も言いません。では食べましょう。せっかくの料理が冷めてしまいます」
「そうだな」
「「いただきます」」
こうして俺たちは朝食を食べた。料理はうまかったと言っておこう。
――――町
「ここがこの町の広場であちらが――――」
俺は今護衛の兵士に町を案内されている。アイーシャ曰く・・・
「魔物がいきなりあらわれて襲われても大変ですから護衛をつけます。せっかくですから町の案内もしるように言っておきます。私が案内をしたかったのですが仕事があるので・・・」
だそうだ。
護衛の兵士に案内されて見て回ったが、驚くほど平和だった。貧富の差はないし、なにより民はみんな明るくとても魔物に苦しんでいる様子はなかった。
護衛の兵士に魔物のことを聞くと
「魔物はうじゃうじゃいますが基本町の外にしか現れないですからね。町の中に入ってくる魔物は珍しいんです。ただ町の中に入ってくる魔物は外に現れる魔物とは別格で、1匹討伐するのに尋常じゃない被害が出ます」
だそうだ。少しでも町の外に出るとすぐに魔物に遭遇するんだとか。だから民はめったに町の外に出れないらしい。
兵士は町の外に出るゲートに俺を連れてくると――――
「少し町の外に出てみますか?」
いい笑顔で言った。
「ふざけんな!!いま町の外は危ないって言われたのに出るわけないだろ」
「冗談ですよ。ははは」
笑い事じゃねえぞ。まったくこの人は何を考えているんだか。
「ではそろそろ城に戻りますか」
「そうだな。腹も減ってきたし」
「それなら城に戻る前に近くのレストランで――――」
「きゃああああああああああぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「「!!」」
俺たちが戻ろうとしたとき、突然悲鳴が聞こえた。
「何だ!?」
「行きましょう!!」
俺たちは悲鳴が聞こえた方に向った。
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