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クエ2

グダグダです。


それでは、どうぞ。

「んで?救ってくださいって何すりゃいんだよ?」


俺は女王に聞いた。


救ってくださいと言われても、何をどう救えばいいのかわからないことにはどうしようもない。


「はい、この国の民を苦しめる魔物を討伐してほしいのです」


魔物の討伐・・・ね。


「無理、終わり」


「さっき救ってくださると言いましたよね?」


ゴゴゴゴゴッッ!!


す、すごい気迫だ。本当に俺いらねんじゃね?じゃなくて!!このままだとまずい!!


「ま、まあ聞けって。何もめんどくさいとかそういう理由で断ってるわけじゃない」


「・・・聞きましょう。ただし、納得できる理由でなければ斬首します」


・・・これはマジで言葉を選ばなきゃなんねえな。


「説明が下手だからうまく伝わるかわかんないけど、まず俺は殺しとは無縁の世界から来た。無縁はいい過ぎかもしれないけど、人を殺すと犯罪になって簡単に捕まるんだ。刃物や銃を持ち歩くだけでも捕まる。そんな世界にいた」


「・・・つまりあなたは魔物とはいえ殺すことに抵抗があると?」


頭の回転が速いな。伊達に女王やってないな。


「そう。だから殺すかどうか判断してるうちに逆に殺されたりすることも考えられる。俺が死ぬだけなら・・・よかないけどまあしょうがない。自分が覚悟できてなかったってだけの話だからな。けどそれで他の人たちまで殺されたら話は別だ。俺は一生自分を許すことができないと思う」


「・・・」


「あとはまあ単純に魔物を倒すだけの力が俺にはない。考えてもみろ。殺しとは無縁の世界にいたってことは力を求める必要がないってことだ。だから俺はある程度しか体を鍛えてねえ。よくて鍛冶屋で働ける程度だ」


「・・・要するに覚悟と力がないから魔物の討伐は引き受けられないと?」


「まあそんなところだ」


ここまで言えば大丈夫だろう。元の世界に還してもらえるはずだ。殺しとか平和主義者な日本人である俺の精神がもたねえわ。この国の人たちには悪いけど赤の他人の為に自己犠牲する気はない。


「つまり覚悟と力が手に入ればこの国を救ってくださると?」


「・・・はい?」


おいおい、ちょっと待て!!


「今のはどういう・・・」


「わかりました。では私たちが全身全霊を込めてあなたの心身を鍛え上げます!!」


「ちっともわかってねえぞ!?」


「?何を言っているのですか?あなたは今私が『覚悟と力が手に入ればこの国を救ってくださりますか』と聞いたら『はい』と答えたではありませんか」


「肯定のはいじゃねえ!!疑問のはいだ!!それに俺を鍛えるよりもこの国の兵士を鍛えた方が効率がいいじゃねえか!!」


すくなくともここが国である以上、国を守るための自衛隊的なのがごろごろいるはずだ。そいつらの方が明らか俺より強いし、今さら覚悟を決めなくてもいい。そっちを鍛えた方が早いし数も多いはずだ。少なくとも俺個人を鍛えるよりはよっぽどいい。


「そこはわしが答えよう」


一人の老婆が前に出てきた。


この人さっきの魔女もどきじゃねえか。


「・・・あんたは?」


「おお、自己紹介がまだじゃったの。わしの名はミレイ、この国で占い師をしておる」


なるほど、魔法使いじゃなくて占い師か。確かに言われてみれば魔法使いより占い師の方がしっくりくる。


「おぬしをここに呼ぶように女王に言ったのは他でもないこのわしじゃ」


「・・・何故?」


「わしの占いにお主が出てきての、おぬしを呼ぶことでこの国が救われると出ていた」


「俺が、この世界を救う?」


「うむ。詳しいことはわからぬがそう出ていいた。」


「それでこの国一番の占い師である彼女の言葉を信じ、あなたをここに呼んだのです」


老婆の言葉を女王が紡いだ。


「・・・その占いに出てきた人物は『間違いなく』俺なのか?」


俺は老婆に聞いた。


「うむ、それは間違いない」


「・・・」


「もう一度言います。私たちを救ってください!!」


女王が俺に頭を下げた。


「・・・一日、一日だけ時間をくれ。答え必ず出す」


「わかりました。では客室を用意しますので泊まっていってください。行くあてもないでしょうし」


「ありがとう」


こうして俺は考える時間を貰った。


このあと食事をとり風呂に入り客室に案内された。客室に入るとすぐにベッドに横になった。


俺は何がしたいんだ?ここまで聞いた以上、見捨てることはできない。が、赤の他人の為に自己犠牲になる気がないのはかわらない。いくら考えても答えらしい答えがでない。


「・・・明日町を見ながら考えよう」


町の様子を見ないことには始まらない。そう無理矢理結論付けて死んだように眠った。

感想や意見、アドバイスなど待ってます。

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