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ボクは宋麗を連れて政府官邸の階段を上っていく。
「周兄、どこ行くの?」
「ああ、バルコニーだよ。あそこだったら建国宣言するのにピッタリだからね!」
「ふーん⋯⋯」
宋麗は気乗りしないようだ。バルコニーのある階に到着し、ボクと宋麗はバルコニーへと続く廊下を歩いていく。
『おい、シューティングスター。気をつけろ。この場所は⋯⋯』
心の中で女竜が呟く。次の瞬間、ボクの目の前には細く長い道が続いていた。やがて、遠くから竜が飛んでくるのがボクの視界に入ってきた。
「やっと見つけたよ。もういい加減許してくれよ!」
ボクの目の前に舞い降りた竜の姿は女竜なのだが、声は男の竜だ。
「人違いじゃないかな。ボクは君を知らないよ」
ボクの言葉にこの竜は不満そうだ。
「人? 何言ってんだよ。頼むよ。許してくれよ」
もう何言ってんのか分からない。
ボクは無視して細く長い道を歩いていく。例の竜もボクについてくる。しばらく歩いていくと、道の両側におじいさんとおばあさんが座っていた。
「おや、男竜様。どうかされましたか? 人間など連れて」
おじいさんがこちらを見て言う。どうやらこの竜は男竜というらしい。
ああ、じゃあ女竜さんの相方ってところか⋯⋯。
「やあ、おじいさん。ボクはシューティングスター。どうやったら元の世界に帰れるのかな?」
「元の世界? 亡者が元の世界に戻ることはできない。それは諦めろ」
ボクの問いにおじいさんは首を横に振る。
亡者?
ボクは死んだのか。
ああ、日本では死んでたか⋯⋯。




