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李祭月の言葉にボクは黙って首を横に振った。
「封印しなかったということは覇王の能力者に直接コンタクトを取られる危険があるということだぞ。しかも、こちらが察知した時には手遅れという可能性が高い。流星、お前⋯⋯。覇王を侮っていないか?」
「李教授が懸念するのもわかりますが⋯⋯。が⋯⋯、その時はその時で覇王の能力者ごと消し去ればいいのでは⋯⋯」
李祭月の懸念にボクは笑い飛ばす。
「お前わかっているのか! 相手は覇王だぞ。じゃあ、覇王がそこの女の身体を乗っ取ったらお前、その女ごと消し去ることができるのか?」
李祭月の言葉を笑い飛ばしてボクはこう言った。
「できないとでも思っているのか!」
「お前、人間の心がないのか⋯⋯」
ボクの言葉に李祭月は驚きを隠せないようだ。
人間の心⋯⋯。
そんなものはあの時に、そうあの時に捨てている!
ボクは隣にいる宋麗の顔をじっと見る。
「周兄、私は大丈夫だよ。だって、周兄のこと信じてるもん!」
この娘のボクへの絶対的な信頼感はなんなのだろう?
「それで⋯⋯、今回はどうしましょうか? 魏礼総統」
ボクは敢えて李祭月に打診する。
「魏礼総統本人のことは訊かないのか?」
李祭月の言葉にボクは首を横に振る。
「訊いても結果は変わらないでしょう。とりあえず城陽を掌握するのは貴殿ですから⋯⋯」
「フン、そうだな。覇王に対してもそういう態度を取った方が身のためだぞ!」
そう言って、李祭月は部屋を出ていく。




