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麗ちゃん、いつ降りてくれるのかな⋯⋯。
「ねえ、麗ちゃん。いつ降りてくれるの?」
「え、周兄がちゅうしてくれるまでだよ。一生しないなら別にいいけど⋯⋯。一生お姫様抱っこだよ。私はどっちでもいいよ」
宋麗が真っ赤な顔でニヤけている。
仕方ない。
ここは目をつぶって⋯⋯。
チュッ!
えっ?
今、なんか唇に柔らかいのが当たったような気がする⋯⋯。
「これで許したげる!」
真っ赤な顔をした宋麗は自分で地面に降りた。
え、え、何?
今のひょっとして⋯⋯。
ダメだ。
もう考えるのはよそう。
五十歳独身男には刺激が強すぎる!
「麗ちゃん、これから首都城陽を陥落させて王国を打倒するんだけど⋯⋯」
「で、で、周兄が皇帝になるの? 大丈夫だよ。周兄だったら。周兄が皇帝か⋯⋯。へへへ」
なんだ、この娘は?
異世界人のボクが国のトップになるわけないだろ!
「まあ、帝国ってわけじゃなくてね。国のトップは民主派勢力だからね。多分、共和国だよ」
「なーんだ、つまんない。私は周兄が皇帝になるのがいいんだけどね」
「それからね。麗ちゃん、大事な話があるんだけど⋯⋯」
「あ、ちょっと待って!」
宋麗はボクの言葉を遮って深呼吸している。
「ハイ、いいよ」
「実は宋清のことなんだけど⋯⋯」
「なんだ、清兄のことか。緊張して損した。てっきりプロポーズかと思ってドキドキしちゃった」
こんなオジサンと結婚って大丈夫か?
「実はね。宋清は殺されたんだよ。今、革命軍第一部隊を率いているのは宋清の顔をした張白でね。副司令は君の顔をした張涼青なんだよ⋯⋯」
「ふーん⋯⋯」
興味ねえのか⋯⋯。
そんな話をしているとボクと宋麗は首都城陽に到着した。




