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三日後、永昌基地への出陣式が行われた。軍服を着ている軍人さんも結構いる。周恩楽によると規律違反が多い軍人さんばかりだそうだ。優先的に切り捨てていいらしい。ボクは張涼青と一緒に軍の車に乗って永昌基地に向かった。
「周副司令、よろしくお願いしますね。永昌基地は無血開城らしいですけど⋯⋯」
ほお⋯⋯。
「張副司令、二重スパイって話は本当かい?」
ボクの言葉に張涼青と車を運転する軍人さんの頬がひきつる。
「ボクは今回、特命を受けている。民主派勢力の全滅、裏切者の張副司令の殺害、規律違反が多い軍人の殺害、要は全員を生かして帰すなっていう特命だよ。どう思う?」
「それを俺たちに話しちゃだめなのでは、副司令?」
運転をしている軍人さんがボクを睨見つける。
「交渉の余地はあるってこと?」
張涼青が言葉を続ける。
「張副司令、君とは初対面ではないだけどな。お互い顔が変わっているからわからないのかもしれないがね」
「お互い? どういうこと?」
「宋麗に渡した流星の涙は何処にある?」
「アンタ⋯⋯流星か?」
「ボクは流星の涙は何処にあるのか訊いているんだよ、張副司令!」
「流星だったら時を戻してくれよ。そのくらいできるだろ」
「はあ⋯⋯。あの時言ったよね。ボクは流星の涙の能力者じゃないって! もう一度訊く。流星の涙は何処だ」
張涼青は首を横に振るばかり。
「仕方ない。流星の涙の能力者がいなきゃ流星の涙があっても意味がない。ボクには永遠に近い時間があるから探すけど⋯⋯」
ボクは張涼青を睨みつける。
「これから永昌基地をボク一人で攻略する。その後、首都城陽を陥落させる。張副司令、君は民主派勢力のトップとボクの橋渡しをしてほしい。それだけだ。簡単な仕事だろ」
張涼青は静かに頷く。
「三日後、場所は首都城陽。別にボクにとってはこんな世界滅ぼしたって痛くもかゆくもねえんだよ。遅れるなよ」
ボクはそう言い残して車を降り永昌基地に向かって飛んでいった。
宋麗がいないこんな世界なんて⋯⋯。
ボクは死んでもクズだな。




