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その発言のせいなのかどうなのか分からないが、翌日には海秋基地の兵士から政府軍のネームプレートが外されていた。こんなことも分からない組織って大丈夫なのか疑問だ。でも政府軍が軍服で民主派勢力は軍服じゃない時点であまり関係ないような気もする。この基地の民主派勢力はどうやら二百人くらいのようだ。
この組織は大丈夫なのかという疑いはボクが第二部隊の副司令に指名されたことだ。敵かどうかは判断つかないだろうが、少なくても味方と判断するには材料が少なすぎるはずなのだが⋯⋯。
そんなある日、ボクは周恩楽に司令室に呼び出された。
「副司令、三日後に永昌基地攻略作戦を実施します。現在、第一部隊の東部方面軍がこちらに向かっています。約二千の兵力でほとんどが民主派勢力で構成されています。こちらの民主派勢力二百とともに作戦を決行することになっています」
周恩楽の言葉にボクは静かに頷く。
そこで二千二百の民主派勢力を葬り去るのだろう⋯⋯。
「なお、この作戦の指揮を執るのは宋麗副司令となっています。⋯⋯が、なにぶん経験不足なため、副司令に補佐をお願いしたいのですが⋯⋯」
「ボクは構わないよ。それで、こちらの被害はどの程度にすればいい?」
「話が早くて助かります。全滅でお願いします」
「全滅?」
「副司令の脱出のため多少残しても構わないのですが⋯⋯⋯⋯」
なんだよ。
この期に及んで口ごもるなよ!
「宋麗副司令は確実に始末してください」
へえぇ、まああの宋麗は別人だからボクとしては問題ないけど⋯⋯。
「ボクは宋麗副司令とは以前、面識があるからなぁ」
「大丈夫です。今の宋麗は別人です」
それは知ってるけど⋯⋯。
「張涼青⋯⋯、第一部隊司令の宋清の姉です」
それも知ってるけど。
ん?
宋清の姉ってどういうこと?
ボクが黙り込んでいると周恩楽が話を続ける。
「今の宋清は僕の親友の張白です。張涼青も張白も政府軍の張岳総司令の子供です。しかし、張涼青はこともあろうか民主派勢力と密かにつながっていることが発覚したんですよ」
「二重スパイ?」
ボクの言葉に周恩楽は頷く。
「ところで本物の宋清と宋麗はどうしてるの?」
ボクの言葉に周恩楽はギクリとして黙り込む。
「まあいいよ。ボクがやらないといけないことはシンプルだからね。でもね⋯⋯⋯⋯」
ボクの言葉に周恩楽は泣きそうだ。
「高くつくよ」
「相応のポストをご用意いたします」
周恩楽の言葉を聞きながらボクは司令室を出ていった。
流星の涙の能力者を早く捜さなければ⋯⋯。
何か見た目の特徴があればいいんだけどね。




