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そうこうしている内に、宋清と李月麗が洞窟の中に入ってきた。
「ちょっとシューティングスター、突然いなくなったと思ったらここに来てたの?」
「シューティングスター? 周君じゃないの」
宋清の言葉に李月麗は戸惑う。
洞窟は暗いからシワやらほうれい線はあまり見えないのは分かるけど、この白髪頭はどう見たって周恩雷の息子には見えないと思うがね。
「宋清ごめん。とりあえずそんなことはどうでもいい。君のお父さんが覇王に乗っ取られた後だった」
ボクの言葉を受けて宋清と李月麗は宋白を見つめる。どうやら李老師と周老師も到着したようだ。
「よし、間に合った!」
李老師の言葉にボクは首を横に振る。
「ボクがここに来たときにはすでに乗っ取られていましたよ」
ボクがそう言うと李老師と周老師はうなだれる。
「それから覇王の名前が判明しました。ドルゲードという記憶を司る神と名乗っていましたよ」
ボクがそう言うと宋清が口を開いた。
「でも、これどうやって封印したの?」
「封印? 封印なんてしてないよ。簡単な催眠術をかけただけよ」
ボクがそう言うとその場の一同が首を傾げる。
「さいみ……ってなあに?」
李月麗がボクに訊く。
「やだなあ。催眠術ですよ。催眠術」
ボクの言葉にその場の一同はふたたび首を傾げる。
あれ?
この世界では催眠術とは言わないのか?
「そうだな。宋清、僕のこの人差し指を見て……」
ボクは自分の右人差し指を見るように宋清に指示する。
宋清は真面目だね⋯⋯。
そんなに集中して見てしまったら催眠術にかかりやすいのに。
「宋清、君の瞼はだんだん重くなる。重くなる。ハイ、重くなった」
ボクがそう言うと宋清はその場に倒れ込んでしまった。
「ちょっと何すんのよ、シューティングスター!」
宋清を抱き上げる李月麗はお冠のようだ。
「宋清、ハイ起きて!」
ボクは手を叩いて催眠術を解いた。
「これが催眠術です。この世界にもあるでしょ?」
ボクがそう言うとその場の一同は一人を除いて首を横に振った。宋麗だけは目を輝かせてボクを誇らしげに見つめていた。




