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「私が覇王の能力者であなたが流星の涙の能力者ということか?」
「いえ、どうやらボクは流星の涙の能力者ではないらしいです。ここに戻ってくる前にドラゴンに言われましたよ」
「ドラゴン?」
宋清が首を捻る。
「ドラゴンとは何の話ですか?」
宋白がボクに訊く。
「流星の涙をくれたのは女竜というドラゴンでしたよ。この世の終末の世界を目前にしたところで不思議な世界に飛ばされたんですよ。その終着点に鏡があってね。そこにドラゴンがいたんですよ。アレ? 流星の涙は知っているのにこの話は知らないんですか?」
ボクがそう言うと宋清と宋白は首を横に振る。
「流星の涙は周老師の専門分野だからね。でも、周老師もそんなことは言っていなかったですよ」
宋清は僕の問いに答える。
「じゃあ、流星の涙の能力者は何なのかも?」
ボクが訊くと今度は宋白が答える。
「流星の能力者は時を司ると聞いています」
「時を司る?」
ボクがそう訊くと宋白は頷く。
「ただ、それしか聞いていません」
ボクは笑いながら言った。
「じゃあ、わからないのと一緒ですね。ちょっと、待って?」
『女竜さん、聞こえる?』
『なんだい。シューティングスター』
おお、あの鏡の中ではなく、この身体にいたのか。
『流星の涙の力で何ができるの?』
『時を遡ることができるよ。まあ、やり方によっては未来にも行けるはずだけど、それがどうした?』
『それって、今のボクとどう違うの?』
『あんたは自分の意思じゃどうにもできないだろ。流星の涙の能力者は自分の意思で自由にそれができるんだよ』
『なるほどね。ありがとう、女竜さん』
『まあ、早くあたしを解放する方法を見つけろよ』
「ああ、さっきの話は嘘になっちゃいました。ドラゴンは鏡の中ではなく、この身体の中に封印されてるみたい」
ボクがそう言うと、宋清と宋白は目を見開く。
「どうやら時を司るっていうのは本当みたいだね」
ボクがそう言うと宋清が口を開いた。
「じゃあ、その辺も含めて周老師に聞いてみよう」
「いつ周老師と会うことになっているんだ?」
宋白が宋清に訊く。
「今日の昼過ぎに李老師の研究室で会うことになっているんですよ。父さん」
「そうか。では、彼にはそれまでこの部屋で休んでいてもらいなさい」
宋白はそう言って宋清とともに自宅に帰っていった。




