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魔導士は猫になりたい  作者: 紙絵


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3/5

本当の姿

その時、どこからかクロがリンの前に飛び出してきた。

「クロ危ない!」

しかし炎はクロの前で消える。

「なんだ?この猫は…」

クロは魔法使いを睨んで動かない。

「クロ!」

リンがクロを抱きしめる。

「まさか?お前…!」

クロが光り輝いた。

猫の姿がみるみる変わっていく…

なになに!

リンは目を疑った。

「お前…まさか!」

男が驚きと喜びの表情をした。

そこにいたのはローブを着た、黒髪に紫色の瞳をした男だった。

「クロが人になった…」

リンは驚きで固まる。

クロだった男が口を開く。

「呪いが解けたみたいだね。あいつは私がどうにかしよう」

クロが手を振ると空から雨粒が降ってきた。

燃えていた森の火が消える。

「見つけたぞ!今度こそお前を亡き者にしてやる!」

男は叫ぶと、クロに狙いを定める。

大きい火の玉が放たれる。

「危ない!」

リンが叫ぶ。

「ふっ、しつこい奴だな」

クロは何でもないように笑っている。

クロが手を振ると突風が巻き起こる。

「うわぁ」

火が消えるどころか、男はどこかに飛ばされてしまった。

「覚えてろよー」

遠くから男の叫び声が聞こえた。

なんてあっけない。

クロはリンと祖母に向き直る。

「怪我はない?」

「大丈夫です…」「大丈夫よ」

リンと祖母が同時に答える。

「あのー、あなたはクロなの?」

リンが恐る恐る訊ねる。

「そうだよリン」

クロはにっこり笑うと言った。

「猫はのんびりできてよかったし、もう猫のままでもいいかと思ってたんだけど…久しぶりに人に戻ったらこっちのがいいな」

クロは自分の拳を開いたり、握ったりしている。

「驚かせてごめんよ」

そう言うとリンの頭を撫でるクロ。

「いつもと逆だね?」

そうだ、いつも私がクロを撫でてた!

猫に対してしていた事はおかしくない。それを人に対してと考えると…

リンは耳まで真っ赤になった。

「かわいいな、リンは。いつも見上げてたけど、見下ろすと更に…」

クロが上からリンをじっと見ている。

「なっ…そんな事!かわいいのはクロだったのに」

こんなに大きくなったクロは、流石にかわいくない。いや、かっこいいけども!

リンはクロを見上げるのだった。

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