↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
暁の皇子  作者: さら更紗
Ⅵ 破壊
148/151

Ⅵ 破壊 -15

 


「よかったな」

 ナナがニヤニヤと信の顔を覗きこむ。

「お前の息子だってよ」

 信はうるさそうに手を振って、ナナの鼻を叩いた。

「当たり前だろ。あいつは生まれた時から、俺の息子だ」

 騒ぎの中心から少し離れたところで、信とナナ、隼は昂たちを見ていた。三人は間に合わなかった。双子を見つけた時は、もう騒ぎが起っていたのだ。

「俺たちが何もしなくても、昂は知っていたみたいだねぇ」

 隼が呑気にそう言うと、ナナは頷いた。

「まぁ、いいじゃねぇか。大した被害が出ずに、止められたんだし。コウも姫さんも無事だった」

 話を終わらせようとするナナに、隼は気にせず続けた。

「山の神の子を止められたってことは、昂がやっぱり太陽王の子だからかなぁ」

 ナナは固まり、信は隼の顔を見ると、ニッコリと微笑んだ。

「二人と通じ合っていたからだろ」

 そう言って、踵を返した。

「おい、どこに行くんだよ!」

 慌ててナナが呼び止める。

「針森に帰る」

 そう言って、振り向きもしない。

「コウは?あいつ、重症だぞ!」

「命に別状はないんだ。ちゃんと帰って来るさ」

「おまえなぁ」

 そう言って、ナナも後を追う。

 残された隼は、ぶるっと体を震わせた。

「あれが、悪魔の微笑みか。怖かった……」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。