61 噂の始まり
昨日は、59話及び60話の2話投稿になっております!
一気読みの方は大丈夫と思いますが、リアルタイムで1話ずつ読んでくださってる方は注意してください!
「「リ、リン……っブハッ!! アッハッハッハッ!!!」」
「いつまで笑ってんのよ! もう!」
「ご、ごめん……つい……ふふっ」
「さすがマイマスターだ」
「だからそのマイマスターってなんなのよ」
「マイマスターだけど?」
「説明になってない! それにシーナもなんてもん作ってんの!」
「だってこんなところでいつも通りの魔法使ったら、セリみたいになるじゃない? だから、あれなら誰も怖がらないと思ったのよ」
「だからってあんなもん作ったら余計目立つでしょうが!」
「ふふっ。いいのよ。あれあとで貰えないかしら」
呑気なことを言っているが、私たちの状況は相当やばい。
会場兼待合室になっているこの場所。
ドームのようになっていて、終わったものは客席に当たる部分に座るのだが、私たちの周りだけぽっかりと空席が続いている。
「はぁ……なんでこうなったのやら……」
「まぁ、いずれバレることだし、そんなに落ち込まなくていいんじゃないかしら?」
「そうそう。初めの受付のお姉さんも、リンのカード見て顔が真っ青になってたし」
「あぁあれね。わたしもそのお姉さん見たわよ。リンに番号渡す時の手が震えてたもの」
「そ、そんなとこまで見てたの?」
「あたりまえよ」
「もちろん」
いきなりテアが私の肩に出てくる。
「あのシーナが作った妾の像、あとでもっとちっさくして妾にも欲しいの」
「テアちゃんもあれ欲しいの? わかった! あとで作るね!」
「楽しみにしておるぞ」
そう言ってまた私の中に入っていく。
ほんと自由だねぇ。あなた。
そういうところも含めて愛らしいんだけどね。
そんなこんなで無事(?)に試験は終わった。
合格発表は翌日早朝。さらに入学手続きや入学式もその日に執り行われるということだ。
もちろん、丸一日かかるらしい。
うん。そりゃそうだ。
「そういえば今日は王都と言えども、この時間なのにかなり賑わっているね」
「リンは知らないの? この学院入試の時期はお祭りみたいなものなのよ。遅くまで人が外にいるから、お店もその分開いているの」
「受験が祭りって…なんか心の底から楽しみにくいね……」
「まぁ本当の祭りじゃないんだし。その辺はあまり気にしないでいいのよ」
昨日はいろいろあった上に、今日も散々な目に遭わされた。ということで早々に解散して私は寝ることにした。
2人は元気が有り余っているようで、テアを含めた3人で食事をしてくるらしい。
テアもあの2人と無事に打ち解けられてよかったよ。
家族や友達が増えるのはいいことだ。
テアの帰りを待つことなく、私は次の日の早朝までぐっすりと眠りについた。
今回の61話、かなり短いのでもう1話投稿することにします。
というわけで今日の投稿は61話62話(連続)、63話の3つになります!




