表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
39/256

39 あの状況、再び

 

 えっと、まずこれ邪魔だ。直しとこう。


 私は収納魔法で例の鹿を片付ける。

 

「「「「「 !? 」」」」」


「なんだあの子は!?」

「ば、化け物!?」

「あれはなんだ!? 収納魔法か!?」

「そんなバカな! 30mはあるのだぞ!」

「そ、それに王国の兵士たちが大聖者様だとか言っていたぞ!」

「なんだって!?」


 と、民衆からはこんな声が。


「な、何が起こったんだ…‥」

「あの魔法はなんだ……?」

「こ、国王陛下になんとお伝えすれば………」

「こ、これが大聖者…様……?」

「俺はこんなお方にカードを偽っているなど……なんて無礼を………」


 と、門兵さんに兵士さん。


 私はどうすればよかったの?

 あんなでっかい鹿と接戦のフリして戦うなんて嫌だし、さっさと街に入りたいんだけど………


 なんで何もしてないのに街に入れないんだよ……

 あーもう!!


 いや、何もしてないわけじゃないけどさ。

 私だって自覚はあるけどさ……。


「そんなわけで、グレンさん。護衛は要りませんので、私もう行きますから!」

「大聖者様………この際もう護衛なんてものは必要ありません……。我々が護衛していただきたいくらいです。しかしながら……このことを国王陛下に報告しなければならず……」

「それなら私がしておけばいいじゃないですか。どうせ国王のところに行くので」


『リン。道案内は必要じゃろ? それに馬車に乗ればある程度移動は楽になる。森の中とはわけが違う。さすがに認識阻害の魔法を使うことはできんじゃろ』

『うーん…。それもそうか……。いちいち人気のない場所探すのも面倒だし、城の近くにまでそんなところがあるとも思えないか……』

『うむ』


 それなら城までは案内してもらおうかな。


「グレンさん。あなた方も城へ向かうんですよね?」

「このことも直ちに報告せねばなりませんので」

「じゃあ、私も連れて行ってくれませんか? 護衛というよりは、道案内ということで」

「そういうことでしたら、お任せください!」


 そういうわけで、グレンさん達と城へ向かうことにする。

 だがここで問題が一つ発生した。


 乗り物がない。

 兵士さんはみんな馬に乗っているが、私の分の馬はない。

 仮にあったとしても、乗れる自信もない。


 グレンさんに2人乗りを提案されたが、ちょっとなんか嫌だ。ごめんなさい。


 テアに乗る……のはさすがにダメなのかな……。


『そうじゃ、先の坊主の反応を見る限り、妾がドラゴンだと思わんかったんじゃろ? それなら、妾が多少デカくなってリンを乗せてやっても構わんのではないか?』

『うーんそうなのかな』

『まぁ多少目立つことになろう。妾は構わないが、リンは嫌なんじゃろ?』

『嫌というわけじゃないんだけどさ、何か面倒なことになってほしくなくて……。』

『ふふふ。リンは相変わらず面白いことを言うの』

『どこがよ』

『十分面倒になっておる』


 うっ。返す言葉もない。


『そういうわけじゃ。いくぞ』

『ま、ま、まっ ………』


 私の言葉など当然待つわけもなく、小サイズのテアが現れた。

 小サイズといっても、私が乗れるくらいのサイズにはなる。


 もちろん、周りにいたものは騒然とする。

 うん。もうなんでもいいや!

 手から雷出したんだから、動物ぐらいおっきくなるよ! 当然だね!


「これで解決じゃ。お主らもそれでよかろう?」

「グレンさんこれは!?」

「あ、あぁ。私がさっき見せられたものだ」

「まぁ、そういうわけで。できるだけ内緒にしておいてもらえると助かります」

「あ、あぁ。努力しましょう。ですがもう民衆に見られてしまっては…‥」

「ハハハ……」


 ですよね。


「テアもういいよ! 行こ!」

「ふふふ」

「なんでちょっと上機嫌なの」

「それはリンと堂々と人前に居られるからに決まっているであろう」

「な!? そんな恥ずかしいこと言わないでよ!」

「ふん」


 テア……すき………。


「大聖者様……そちらのテア…? 様は話すことができるのですか…」

「ご覧の通りです」

「妾は知能が長けていての。これくらい容易いことじゃ」

「な、なんと………」

「ごめんなさいね。だから内緒にしたかったんですけど……。困るでしょ?」

「い、いえ! すごく……その………カッコ良いです……!」

「ふん。当然じゃ」


 はぇ〜。ドラゴンがかっこいいなんて、グレンさんももしかしてこっちの人間?


『いや、さっき妾が大きくなった時にはこんな反応ではなかった。きっと喋ることが珍しかったんじゃろう』

『あぁそっか…』


 グレンさんに裏切られた。


いよいよ王都に到着です!

異世界といえば王都ですよね。ここから人がちらほら増え始めるので、前も言っていた登場人物一覧的なのを作ろうかと考えてます。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ