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ノエル初登校の話







朝の小学校。


アリシア達の教室、…人混みに埋もれるようにしてノエルが一人。


朝礼前、初登校であるノエルが興味津々な同級生に囲まれていたのだ。


「お前の家どこにあんの」


「ねー彼氏とかいる?」


「好きなマンガとかあるの?」


「好きな芸能人とかは?」


「得意な勉強は何?」


「お前美人だなー」


「よかったら後でデートしない?」


「お前ー!」


ノエルがレンヌヴィルのお姫様だと言うことは伝えていないので皆容赦がない。


「あ、あの、ええと、その、あううう…」


頭から湯気が出るようにしてノエルはあがってしまった。


「はい、そこまでだよー」


手をパンパンと叩きながらアリシアが皆を追い払っていく。


「質問のお時間は後であるから、ノエルちゃんも困ってるでしょー」


「わーかったよ」


「せんせーアリシアがいい子ぶってます!」


「アリシアのブース、デーブ!」


すかさず意味もなく悪口を言う男子が一人。


「ふっ太ってないもん!」


ブスかどうかは審美眼の問題として、狼狽えるアリシア。


最近コウヤの作るお菓子が美味しくて、ついつい食べ過ぎてしまっている事とは決して関係していないはずである。…決して、


それはともかくとして、休み時間。


教室の外までノエルを連れ出したアリシアである。


「大丈夫? 困ってたりしてない?」


「え、えと」


アリシアの気遣いに、


「こういうの、は、初めてだから…その」


顔を真っ赤にしてノエルは言った。


「ふーむ…」


暫し考えること五秒。


「ねえ!」


「な、何かな?」


「私、ノエルちゃんのお友達になりたい!」


「えっ!?」


「いいかな?」


ノエルを見つめるアリシア。


顔をさらに赤くして、ノエルは、


「う、うん!」


「ありがとっ!」


満面の笑み。


そこに授業の開始を伝えるチャイムが鳴って、


「時間だね。行こっ!」


「うんっ!!」


二人は教室へと戻っていった。

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