学校での一幕
翌日の学校である。
「…むーっ」
三時間目の魔法の授業、アリシアは教科書に書かれた術式とにらめっこしていた。
「では、皆さんにこの問題を見てもらいたいと思います。みんな出来るかなー?」
そういって先生が黒板に書いたのは、所々抜けて穴のある術式。
実は高校で習うレベルの難しい問題であるのだが、見本として先生は出題したのだ。
「それでは…リリスさん!」
指名されたリリス。立ち上がり黒板の前に立つと、なんとさらさらと穴埋めの文を黒板に書いていった。
「…」
「す、すごいですねーみんな拍手! ではでは、リリスさんにこの魔法を実演してもらいたいと思います!!」
負けん気が疼いたのか、先生は無茶振りを掛けてきた。
そのまま、表情一つ変えずリリスは呪文を唱え…
直後、大爆発が起きた。
「「「「うわあーぁっ!!!!」」」」
* * *
授業を抜けて、アリシアとリリスは保健室にいた。
アリシアは怪我とかは無いのであるが、先ほどの爆発でリリスが指を切っていたため、絆創膏を取りに行くその付き添いであった。
「この子は魔法の細かなコントロールが苦手なのよ」
出てきたルクレシアが、絆創膏を治癒魔法を掛け終えた指に巻きながら言う。
「魔力の量は飛び抜けて高いから、たとえばとても威力の高い攻撃用の魔法、なんてのは得意なのだけど」
「ルクレシア先生詳しいんですねー」
「それはもちろん。今もこの子の保護者として面倒を見てますし、何より主任開発者として性能決定などの開発の段階から関わって…痛い痛いつねらないでぇ!」
「…ルクレシア喋りすぎ」
「…?」
アリシアには疑問だけが残った。




