13話 どうして
次の日。
私達は重い腰を上げて、闘技場のフィールドに入った。
カリアさんは私達が来たのを見ると、
「本当にごめんなさいね。お父様も見ているけど、気にしないでほしいわ」
顔を上げてみると、司会席にジェインさんがいる。
他生徒はいないように取り計らってくれたらしい。
流石に昨日、廊下で話し合いをすれば当然、他の生徒にも話が行ってしまった。
ジェインさんと学長がなんとか収め、私達だけのフィールドにしてもらった。リリスは授業を受けてもらっている。
「は〜…」
相手の能力がわからないから、迂闊に魔法を放てないし、邪精霊も出せない。
ソラもカイトも、迂闊に能力を使えない。
すると、そんな私達の考えに気づいたのか、カリアさんは、
「そうね…フェアにする為に、お互いに能力を言い合いましょう?私はもう3人の力を知ってしまっていることだし」
「っ!」
気が回って助かる!
私は一歩前に進み出て、
「私はミム。能力は〈精霊〉です」
言うと、薄紫髪をした、男性の方が、
「僕はリロイ。能力は君の上位互換の〈精霊王〉だ。勝てるかどうか、楽しみにしてるよ」
ほう?〈精霊王〉ねぇ…楽しそう。
ソラとカイトが進み出て、
「私はソラ。能力は〈石能〉よ」
「カイトだ。能力は〈変永〉」
それに続いて、カリアさんは「知ってるでしょ?」と言うように目配せをする。
そして、黒に近いような紫髪の人が歩み、
「俺がアレフ。能力は〈魔術〉だ。魔法関係の能力だからって、甘く見るなよ?」
そんなことは微塵も思っていない。
でもまぁ…勝てそうだな。勝てなきゃおかしいくらいだし。
自己紹介が終わったところで、ジェインさんの声が響く。
「それでは、開始!」




