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11.出会いの中の希望の光

3人で歩きながら五分ほど経ってから、その話とやらを誠から聞く

「実はこの街を少し離れて、隣街から俺はここまで来たんだ、

ちなみに亜疑斗たちがいた街はイレルダと呼ばれる街らしい

まぁ、一応覚えておいてくれ損はないと思うしなんかあった時

その場所の名前を覚えているのと覚えていないのではかなり違うと思う。

そんなわけで頭の片隅に入れておいてくれ

地図には記載されるがそんなに街は多くないと思っている

だから、地図を見る時間の短縮にもなる

まぁ、場所がわからないのは地図を見るべきだけどね


俺の初期地点は今向かっている場所になる

名前はウルジェルという名前だ

これも覚えておいてくれ

それで確か亜疑斗が最初に通った村はアルバンという名前だったかな?

これはもしかして五十音順に進めたりするのかもしれないな

たまたま運が良いってことになるわけだが

五十音順に進んでも大して変わらないかもしれないから

そこはあまり期待しないでくれ、そこまでの考察は困難だ

まぁ、こういう話はウルジェルに着いたとき話すとしよう

俺がその場所に来てから6日目の時に中心の広場で奇妙なことをやっている子がいたんだけど


その子はずっとそこから離れないで俺が見た限りでは2日は同じようなことをしていたかな

多分NPCじゃないと思う、あんな行動をするNPCは見たこともないし

流石に運営側も酷すぎると思う、だからβテスターだと思うんだけど

話をかけていいかわからなくて他のβテスターを探していたら

亜疑斗が見えたから走って来たんだよね。


だけども誰かがどうこう出来るのかわからないレベルだと思う

もしもその子が暴れ始めて、PvPになった時に数が多い方が有利になるから

そこら辺一帯を走り回っていたんだけど亜疑斗がいて良かったと思う。

俺は一番信頼しているからね、勝手に信頼しているだけだけど」


その奇妙な行動を知りたいが、そのことを誠が言わないということは

自分の目で実際に現場を見た方が早いってことだな

誠は俺より頭が冴えていていつも冷静な判断ができる頭脳派に勘違いしてしまう人が多いけど

実際は俺よりも負けず嫌いが強くて、PvPした時勝つまでやらされたけど、

疲れて中断したのをよく覚えている。あの時は本当にきつかった

もうやりたくない、このゲームではそもそも友達となんか戦いたくないし傷付け逢いたくもない

ずっと仲間でいて最後を迎えるつもりだ


誠は一人でここまで来たのはいいけど、他のβテスターには会ったりしていないのだろうか

まだ道は長くなりそうだし聞いておくか

「誠は俺に会う前には誰とも会っていないのか?

会っているなら教えて欲しい

その他の情報も頼むまだ長くかかりそうだし」


と言うと誠が少し笑って「ん?長いのは知っているよ、

テレポートができないなんて一言も言ってないよね

一定の場所まで歩かせているだけだよ、そこの女の子も一緒にね

マップの詳細が欲しいんだよね?それぐらいわかるよ

またここには来るからそろそろ移動するよ、隣街の地図はしっかり持っているからね

持っていないと思っていたなら、まだ思考力が足りないんじゃないかい?」


ちょっと腹が立つけど一本取られたな、

俺の考えはまだ浅いか観察力は負けてないと思ったんだが

思考力に関しては誠には一生勝てないだろうな…

昔あるゲームで勝負したけど全部負けたし

流石と言うべき貫禄を持ってやがる


腹が立ちながらもテレポートの準備にかかり、周囲を見渡すて何も異常がないのを確認し

テレポートをするはずだったんだが、あれ?なんか凄い勢いで走ってる奴がいるぞ

あの髪型と顔は間違いないな龍司だ、あいつもこの世界にいたのか

俺の周りの被害者がやけに多い気がする。


もしかして俺に関連している人が巻き込まれている?

変なことを考えていると「そんなことはない、お前のせいで死んだということはないはずだ。君の隣にずっといる少女とは知り合いではないんだろう?

だったらお前のせいという線は消える気にすることじゃないさ」


そうだよな、俺のせいなんて自分をでかく見過ぎだ俺はそんなに凄い奴でもなんでもない、ただの高校生でしかなかったんだからそれに加えて半ニート要素もある。むしろ俺の方がこの世界にいる方がおかしいぐらいだな、心の中でありがとうと誠に言う言葉では恥ずかしいからなかなか言えない。そうこうしているうちに俺らめがけて走って来た奴がもう100メートルぐらいまでに近づいていた、


「誠ぉおお、見つけたのは亜疑斗だったのか運がいいじゃねえか久しぶりに会えたから俺もテンション高いぜ!おっとそっちの美人の人にはお名前を聞かねばなるまい、お嬢さんお名前を教えてもらってもいいかな?」龍司はやけにテンションが高い

いいことがあろうがなかろうが常にテンションだけは高いだけの取り柄を持っている。良いことだとは思うが鬱陶しいと思う時は結構多いと思う。

「龍司あの子はどうした?大丈夫なのか?お前に任せるといったはずだが、やはりここまで来るから他の人に任せればよかったか…失敗だな」


「失礼だな誠!あの子は街の人に任せているから問題ない、なんとなく走りたくなったんでな、走って来たんだよ!悪かないだろ?他の人の方が俺より頼れると思う」

全く意味のわからないことを龍司は言っているが、いつも通りではあるなと俺と誠は一緒に思っていた。お前が頼まれているのだからお前がやれよと言いたいが、変な所で自覚がある龍司にそんなことは言えないな。


この世界でみんなを死なせはしない、絶対にそんなことは起こさせねえ

神経質になっていると誠に肩を叩かれて

「どうしたんだ亜疑斗?顔が暗いぞ、食あたりか?お前も運が悪いな」と茶化してくる

俺のことを気遣ってくれているのか、自分の心配しろよな。

俺も人のことは言えねえさっき死にかけたんだ、だからこそ死を体感したあとだから思える。

もっと長く生きていたいと…

そうこうしているうちに、かなり街に近づいたみたいで遠くに建物が見える


歩くってめんどくさいな、龍司に言ったら殴られそうだから言えない

やっぱだらだらしたい…ゲームって操作してた方が楽な気がするな。

やべぇ、ニート癖が出てきちまった…もう少し頑張るか

と思いながら、スキルをリセットして歩くのを楽にするために、補助スキルにほとんど振り直した。

かなり楽だ、龍司が来なければテレポート出来たのにな

まぁ、俺の地図に道が載るから特なんだけど、一々地図をもらうために人に言うのめんどくさいしな

これはコミュ障とかじゃない、ただめんどくさいだけそこは勘違いされたくない

特に理由はないけど、なんとなく初対面の人と話せないと思われたくないだけだ


やっとの想いで、街の入り口に辿り着いた。いよいよ殺風景が見れるのか

殺風景とか一度言ってみたかったから言っただけだが…何が見れるんだろうか

俺たちは街に入っていく、一つ一つ街や村に個性を感じるな

さっき俺たちが直していた街とは全く違う感じだ、でもヨーロッパの感触がする

ただの直感だけど、「二人ともにも衝撃的かもしれないから覚悟しておいてくれ、すぐに現場が見える。」

誠に言われてまた歩くと段々と空気が変わってる気がしてきた

空気だけじゃない血の匂いがする、かなり濃いこんなに凄く濃い匂いは初めて嗅いだ気がする。

嗅ぎたくて嗅いでいるわけじゃない、息を吸うだけでこんなにも匂いが鼻に入って来る


音がする物凄く痛々しい音が聞こえてくる、まるで体を何かで刺しているような

と思った瞬間に眼に映った光景はこの世の物とは思えないモノだった

身体を剣で刺してる…ずっと刺し続けているだけ

淡々とただ刺す動作だけを続けている、これは何なんだろう

ここは地獄か?拷問でもさせているのか?何かの罪なのだろうかと考えていく

体が物凄く怠く感じる、この状況に呑まれそうだ

俺は立っているのに限界を感じた。たった30秒で膝をついてしまった。


「誠お前が見せたいものはこれか?これは一体何なんだ、見せ物じゃないぞ

早く止めさせなければ」と言ったはいいが、体が言うことを聞かない

この少年はそこまでの禍々しさがあるというのか、莉緒奈よりも怖いものを見た気がした。

自分が自分に対してどれだけ残虐的になれるのかを今一度考えさせられた

俺にはそこま惨いことを自分に対してできない


死なないからといって刺し続けることに意味なんかない…

意味がない?じゃあなぜ俺は今生きている、生きたいから?

なんで生きたい?死んだって良いんじゃないか?

命って短いから儚い生き物なんだから、その程度なんだから

楽になろうよ、ねぇ亜疑斗くん楽になろうよ


ゾッとするようなことを言われて、ようやく我に返った亜疑斗

精神が半壊していた感触だった

もう少し長く自問自答を繰り返していたら

自分が周りに対して自分に対して何をしていたのか

全く見当もつかない。


勇気を振り絞って前に出た、そして目の前の奇行を繰り返している子に言った

「その痛みってさ、誰の痛みなのかな?

自分に対しての罰?自分が人を助けられなかったことに対しての痛み?

君の痛みはもう十分届いていると思うよ。

だからもう自分を傷付けるのはやめにしないか?」


と言うとピタリとナイフを動かす手の動きが止まって亜疑斗を見つめる

その目は綺麗な赤に染まっていた、真っ赤で綺麗

人の目が真っ赤になっていて綺麗だと思う自分は少しおかしいのだろうけど

第一に頭に思い浮かんだのは綺麗という三文字の言葉だった


亜疑斗が見とれている時にその子が「ねえお兄さん、僕はお兄さんを傷付けたりしたかな?

したかな?していたとしたらまた痛みを受けないといけない」

自暴自棄になっている感じだったが全部が全部投げやりっていう訳じゃないらしい

のが見受けられる


「俺のことを傷付けたりはしていないよ君はずっと自分だけを傷め続けてきただけ

だけどもうその必要はない、そんなに背負はなくてもいいんだ

君の命は君の物だと思う。けれど、産んでもらった親の為にその命は大事にしなければ

ならないと思うよ。俺の名前は四熊 亜疑斗

そこにいる3人の名前は右から無花果と龍司と誠って言うんだ

3人とも良い人だから怖がらなくて良いよ

君の名前を教えてもらってもいいかな?」


その子は頷いて「幸牲(こうせい) 朔夜(さくや)って言います。

幸せと書くけど、あまり幸せには感じない」

暗い顔をする朔夜くんだが亜疑斗は顔を横に振り「そんなことはないよ

きっと幸せは訪れるはずだって、俺は信じていたい

希望を捨てなきゃ可能性は無くならないんだから」


その言葉を朔夜に言った瞬間に朔夜の目は蘇ったような光を目に

宿しているように見えた。きっと大丈夫になったのかな

良いところで誠が割り込んできて「もし良かったら、朔夜くんも

俺たちと一緒に行動しないかい?一人じゃ危険だろうし

相談にも乗るよ、亜疑斗に任せっぱなしで少し恥ずかしいけど

俺も根性見せなきゃと思ってね。亜疑斗には参ったよ」


誠になんか勝ったみたいだが、それは今はどうだって良いかな

「どうかな?朔夜くん悪くない提案だと思うけど

今すぐに決めろとかは言わないから」

今すぐ決めろとかそんな厳しいことは言うわけない

「僕は皆さんと一緒にこの世界を回れるなら

どうかよろしくお願いします。」

亜疑斗と無花果たちが顔を見合って一斉に飛んで喜ぶ

なんとなく嬉しいと思えてはしゃいだ



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