94:想の暇な時~妖精の強さの衝撃を添えて~
『という訳で用意したよ』
私は、みんなが集まっている会議室に戻り、妖精にスライムを渡す
『感謝いたします、マスター』
そう言って彼女はスライムに触れる
その瞬間、スライムは彼女に吸収されていった
一見何も変わっていないように見える
『どう?』
『えっと、ですね。簡潔に申し上げると、二つの機能が追加されました。まず一つ目、スライムの擬態化能力が手に入ったようです』
そう言うと、彼女は消えていく
気が付いたら、私の手の上に立っていた
『どうやら、空気に擬態化すると透明になれるようですね。この力、かなり使えると考えます。次ですね、私からすればこちらの方がおそろしい力と言えるでしょう』
そう言うと、彼女は腕を横に伸ばす
すると、彼女の手からスライムのような何かが出てくる
やがてそれは形を変え、彼女と同じ形で留まる
それはどんどん色づいていく
そして、真ん中の本体だけでなく、左右の今出来た方も目を開ける
すると、左右の妖精が、真ん中の本体に跪く
『このように、知識を受け継いで新たな妖精を生み出せます。知識や能力こそ引き継ぎますが、完全独立した個別の生命体です。性格も感情もすべて違います』
『なるほど…』
妖精の謎が全て解けたとは言えないものの、増え方が分かっただけで謎は少なくなったと言えるだろう
『あ~~じゃあ、妖精の為の空間でも用意しようかな。そっちの方が気兼ねなく暮らせるでしょ?』
『良いのですか!?』
『勿論!後、名前もあった方がいい気がするけど、いる?』
『いただけるのなら…』
『それじゃあ…一番初めに生まれた主、君の名前は衣、左の君は似、右の君は沙で…』
『美しき名前を…感謝しています』
『はいこれ』
そう言って私は衣に棒を渡す
『これをに触れれば向こうの空間に入ることも、この空間に出ることが出来る。こっちの空間はここに置いておくから、向こうは地面に突き刺さってる。自由に使っちゃってね』
『感謝いたします。それではまた…』
そう言って彼女達は同時に棒に触れ、空間に入った
『さてと…』
彼女達を見送ったことだし、外も出るとしよう
外と言っても空間内の平原なのだが…
やることと言えるようなことも無いが、そろそろこの国を出る…
まぁなんだ、自然に触れたくなったのだ
外の空気は気持ちがいい
っていうか、自然あふれる外って独特なにおいするよね
私はあの匂い好き
確かに、この空間は確かに私が創った物
だが、考え方を変えてみれば普段私達が生きているあの空間も誰かが創った世界なんだと
そう考えれば、この世界も自然の基本というのは存在しているのだろう
それじゃあ、とりあえず遥か遠くまで飛んでいき、誰も来ないような場所でのんびり能力で遊ぶ
その為だけに相当広げた
何ならそれ専用の場所を用意した
さてと、考えたのなら行動!
私は扉に手を掛けたた
その瞬間、モスアに言わなければいけないことを思い出し、後ろを振り返る
『モスア!そろそろ出発だから、いろいろ済ませておいてね!』
『わかってるよ。安心して!』
元気な声が部屋に響いた
『りょーかい』
私も返事を返してから、外に出た
羽を広げて勢いよく羽ばたく
比較的遠くに用意した為、少々時間を要するが、誰にも邪魔されないのんびりできる場所と考えれば、これぐらい遠くじゃないとね…
そんなことを考えていると直ぐについた
さて、能力で遊ぶとは言った物の、一つ試せてないやつが存在している
それを使って見てから、能力で遊ぶことにした
という訳で、想ではなく、華寒の能力を使用する
華寒の能力、氷龍化
効果は名前の通り、氷で氷龍の様な物が追加され、私の氷属性が強化される
そうは書かれているが、実際使ってみないと分からない
という訳で能力、解放!
その瞬間、地が凍り始める
辺りは結晶が降り注ぎ始めた
自分の手を見ていると氷で出来たグローブの様な物が出来ていた
先には爪が出ており、どちらかというと猫系獣人の方が似ている気がするが、ふわふわはしておらず、氷ながら鱗がある
足も同じようなことになっているのだが、少し滑りそうで怖い
気になったらとりあえず行動
という訳で、一歩足を踏み出してみたが、特に滑るという事は無かった
何なら、普段より滑りにくい気すらしてきた
後は、龍らしく、鱗が綺麗な尻尾
先の方には氷の塊が付いており、思いっきりぶつかれば痛そうでは済まない見た目をしている
羽は吸血鬼のような大きく縦に長い。美しく、スレンダーな羽ではなく、大きいが、どこか長いという訳でもなく、いかにも羽という見た目で、関節ごとに棘が付いており、禍々しく、力強さが感じられる
尻尾も羽も、氷なのにもかかわらず、滑らかに動く
後は角が生えている
耳の付け根から上に行き、側頭部と頭頂部の間ぐらいから生えている
太い一本がメインに生えており、二、三程枝分かれしている
…外見の変化はこれぐらいだろうか
後は、魔力量が桁違いに増えた
これは、能力を使用したことにより常時増えているのか、能力使用時の身なのか、それは切ってみないと分からないが、戦闘には向いている
それと、わざわざ均衡の力を能力で成形し飛行する意味が無くなる
ただ、羽があそこまで大きくない為、加速力がない
速度は申し分ないが、これ使った瞬間辺りが凍る
そう考えると今までの方が…いや
こういう変化する系の能力はその者の想像の中にあるそれを表し、イメージにより変わるって聞いたことあるな…
えっと、羽六枚!
そう考えた瞬間、腰、背中、その間に一対ずつ生える
これなら、羽も増えたし加速力も増したでしょう
後は凍る問題だけど…これは均衡の力で抑え込める
自分に秩序を纏わせると、辺りに漏れる氷が秩序によって内側に戻っていく
これにて全ての問題を解決した
そう考え、私は能力を切る
すると、魔力が減った
どうやら、能力使用中は魔力が大幅に増えるらしい
何か設計図を大量に登録する時や、大量の物を作るときは役立つかもしれない
いろいろ分かった所で、能力で遊ぶことにした
私は大きい岩の上に座る
平原の中で少し上に上がっている場所で、木により日陰が存在してる
これほどのびのびできる場所もないだろう
さて、私は度々能力で遊ぶと言っているが、それを実際作ったことは数少ない
何故かというと、実戦で使えるような物を作っていないからである
大体の物は遊べるものや、休憩できそうな物
話の話題に使えそうな物などなど、様々である
偶に出てくる椅子がいい例だろう
出していないだけでベットやクッション、抱き枕などなど、過ごしやすいものもあれば、ダーツの矢、(的は作っていない)や、一cmの正方形、ボールやフリスビーなどなど、遊べるし話題に使えそうな物、それ以外だと、武器やこの前作った毒、暇で作った変な像や家具等
後はああいうワープできる棒とか、機能を移植する事とかしている
後、それぞれいい武器を持っているから、私が咄嗟に出す物がない
悲しいね…
じゃあ今回何を作るか、設計図だけだが、妖精が宿る体を作るつもりだ
…そう考えてみると、自由に空間を与えたけど、別の体になってからの方が良かったかな?
『私が強化されると私から出た分身のみんなも同じ強化がされるので問題ございません』
そんな声が脳内に響いた
…ああ、衣もその力使えるのか
どうもどうも
妖精の名前が適当過ぎないかと言われそうですね
はい、適当です
でも仕方がないでしょう、妖精さんたち、思っている十倍ぐらい増える予定なので
後、この作品度々評価が増えていくんですよ、ありがたいことにですね
一つ増えるだけでもおお!ってなるんですよ
…でも催促はしません
だってそっちの方が自由に楽しめるから
皆さんも、更新されたなら読まなきゃと使命感に駆られることなく!
……まぁ、そんなに読んでいる方いらっしゃらないんですけどね
それでは、ここまで読んでいただきありがとうございました
今後も、‘‘できれば‘‘お付き合いください!
お相手は八月二十六日の私、葉都でした
ということで、ではでは~




