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生き物達ノ中央世界  作者: 葉都
岩人国編
81/102

78:毒って人工?

私は現在、鉱山五層で椅子に座りながら考える

あれから少し離れた所に、開けた場所があった

私の空間程の広さがある

どうやら、普段からここで掘っているらしい

掘っている間に広がっていき、ここまで広がったそうだ

ここで、周囲を掘るといい、みんな掘りに行ってしまった

声を掛けようと思ったら届く距離だが、わざわざ私が話す為に話しかけるのはなぁ……

という訳で私は、中央で椅子に座り周りを眺めている

魔物も、先ほど程ではない

まぁ、そうじゃなければボスと呼ばれないわけで…

来た奴だって、私の軽い魔法弾一撃で倒せてしまう

確かにそれで止まるのもいいだろう

だがしかし、現在討伐した魔物全ての遺体が残った

つまり、傷は無ければない程価値が上がるだろう

今はただ考え無しに頭を貫いているだけ

首が高い場所にある魔物なら、眉間と脳が貫かれるだけなので、多少の損害だけでいいのだが、問題は四足歩行の頭が下の方にある奴らだ

頭を貫通させると、体まで綺麗に貫通されていく

そうなると臓器とか傷ついちゃうんだよ

売れる奴は売れる

その為には…

…上から打てばいいのか

別に見栄えの為だけに指先に出しているだけで、別に他の場所に出すこともできるし、空中に浮かせることも出来るな…

………でも!

脳を傷つけない為にもやっぱり他の方法を試すべきで…

よし、何とか理由を付けられた

まぁだけど、強い衝撃とかだと万が一があるんだよなぁ

頭に強い衝撃を与えたら、脳に何らかの異常を起こす気がする

気がするだけで杞憂かもしれないが、まぁ不安要素は取り除いた方がいい

それじゃあどうしようか

相手を即死させて、尚且つ相手に傷一つ付けない方法…

私の能力を使えば、相手の体内に何か作れるはず…

だけど、詳しい調整は出来ない

相手の体の構造を理解してないと、心臓に石を作って血液を止めるとか出来ない

いちいち全部の魔物の構造を覚えるとかしなくてもいい方法…

そして、全ての魔物に使える方法…

……毒か?

だが、生憎私にはトリガー以外の方法はない…

……いや待てよ

私の能力は生物こそ作れないとはいえ、他の物は作れ

私はこれまで、武器しか考えていなかったが、木とかも生やせるんだよな

そう考え、私は腕を伸ばし、木を生やそうとする

…だが、何も起きなかった

考えられる要因は一つ

私が、あの空間の権限を持っているから

あの空間の創造主は私

つまり、神の様なものだ

神はその空間の全てを扱える

この世界では、初めの神がそれを危惧して、己の権能を数百という者に分け与え、神を名乗ることを許可したとかいう話

あの空間内の私は、全ての力を持っている神と同等なのかもしれない

でもそうか…つまり私の能力は自然物を作れない

でも、鉱石は構築できるよな…

……もしかして原石?

そう考えて、私は手の上に原石を作ろうとする

だが、またしても何も起こらない

私って原石作れないんだ…

え?じゃあ今まで作れてたのは何?

そう考え、同じ鉱石が使われた剣、鉄の剣を作る

すると、しっかり剣が構築された

……わからない

どういう基準なのか、まずはそこからだ

私は思っていたよりも能力について知らなかったのかもしれない

まず手始めに木材だな

そう考えて、適当に設計し構築する

目の前に木の板が構築された

これは行けるのか

じゃあ次は……



ふぅ、何となく分かった

あれからいろいろな物を作り続けた

いらない物は混沌で吸収させたりしつつ、作り続けた

そこそこな時間作り続けたと思うが、周りのみんなは、特に終わる気配を感じられない

その体力はどこから湧いているのやら…

まぁいいや

それで分かった事、それは完全な自然物は作れないという事だ

例えば鉱石をそのまんまとか、木をそのまま生やすとかは出来ない

でも、鉱石を成形した延べ棒やアクセサリー、木を加工した木材や木彫りの像などなら作れる

といったように、何か加工さえすれば出来るようだ

ただ、加工とは言っても、傷をつけたとか、ちょっと切ったとかは無駄だった

そこで、私に一遍の思考がよぎる

…毒って人工物か?

そう、毒

属性もあるが、それだと私には使えない

トリガーをわざわざ埋め込むのもねぇ…

という訳で毒を作ろうと思う

まぁ、毒と言っても種類がある

能力だと五種類、それ以外は知らないし、特に思いつかないのだが…

そんなことはどうでもいい

今回は神経系を作ろうと思う

神経では、本来動きにくくする程度なのだが、それを強めると、全神経を麻痺させ、相手を死に至らしめることが出来る

それに毒であれば、体内に入るだけで効く

後は、生き物や害のなさない魔物である動物には効かないようにしないと…

そんなことできるのかという感じだが、私の能力にはご都合過ぎる力である、欲しい力を作れるという力を使って何とかしよう

でもあれって、既存の物だけでは...

でも、見たことない仕組みで動く物もあったな

まぁ、何とかなるでしょ!

という訳で、毒製作でもするか

という事で出来たのがこちら

名付けて【試作毒一号】

う~む、何とも捻りがない名前だろう

まぁ、そんなことはどうでもいい

問題は、これが効くかどうかだ

既に、私には使用済みで、効果がないことを確認済み

ついでに、実験用に新しく空間を作り、そこで動物にも実証済みだ

後は魔物に効くか…

どうせ待っていれば来ると思い、待っていたのだが…

こういう時に限って中々現れてくれない

単純に運が悪いのか、はたまた何か野生の感が働いているのか…

はぁ…早く実験させてほしいなぁ……

その瞬間、私の感知範囲に何かが入ってきた

大型の四足歩行の魔物、恐らくリザードだろう

毒のいいところは、たとえ外皮が堅くとも、私の能力で無理やりねじ込むことが出来る

ねじ込めたら最後、体を蝕み死に至らしめる

さて、早速実験だ

まずは速いあいつを、止め無ければならない

ここだけは、私が集中しなければならない

私の索敵範囲に入った瞬間、私の目からは輪郭がくっきりと映っている

まずは前足を鎖でつなぐ

これで素早い動きを止めるのだ

この時、鎖は地面から生やすのだ

これで、固定解除されることは無い

次に念のため後ろ脚も固定する

これで完全に逃げられない

後は、適当に体内に…ホイッ

いや~魔物は図体がでかくて助かるねぇ…

そんなことを考えつつも、輪郭から目を離さない

一様倒れられる程のゆとりはある為、倒れたらわかるんだけど…

とりあえず様子見かな~



あれから数分

毒を入れたが、未だに倒れる気配がない

確かに、徐々に毒は効いているようだが、このままだと相当時間がかかってしまう

もっと強力な毒にするべきか…

幸い、毒がどのように作用しているかという事は分かっている

後は、毒をある程度まで上げれば問題ない

問題は上手くいくかどうかだが……

まぁ試してみないと分からないよね

という訳で、もう一度あいつに毒を…ホイッ

…!

入れた瞬間、魔物が倒れた

魔物であることは変わりなさそうで安心する

そう、毒の正体は秩序である

生き物や動物にとって、混沌とは恐ろしい物

言い方を変えてみれば、毒とも言えるだろう

その理由は体内に含まれる混沌が少ないから

抵抗が少なく、体がむしばまれる

では、魔物から見た秩序は何なのだろうか

答えは単純、生き物から見た混沌と同じような力

つまるところ、魔物だけ喰らう毒という訳だ

勿論、ある程度を超えると生き物や動物にも有害だが、それ以前に魔物への致死量の方が低い

さて、ここからの作業は単純明解

私の感知範囲に入り、こちらに向かってきた奴を鎖で止め、秩序を原料にした毒を入れて即死させる

即死させないと、魔物が知能を持ち、動物、もしくは生き物になる可能性がある

流石に私の楽の為だけに生み出すのは気が引けるので、即死させようということだ

さて、これで私も暇じゃなくなるぞ~!

ただ一つ、問題があるとすれば

相当な時間をかけた為、多分そろそろ採掘が終わるという事だ

…ま、まぁ作った意味はあるから!

自分にそう言い聞かせながら、私は魔物に注意するのであった―――

どうもどうも

七月ももう後半ですねぇ

暑いでしょう?

これを見ている皆さんは八月でしょうから、最も灼熱な時期ですね

水分補給忘れずに、外でも室内でもですからね!

それでは、ここまで読んでいただきありがとうございました

今後も、‘‘できれば‘‘お付き合いください!

お相手は七月二十五日の私、葉都でした

ということで、ではでは~

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