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生き物達ノ中央世界  作者: 葉都
岩人国編
77/102

74:【伝説の加工者】

『ふぅ…』

伸びをし、一息つく

『無事に着いたぁ…』

『ああ。一時はどうなる事かと思ったがな……なぁ、想?』

『え?何の事さ』

『流石にわたくしも焦りましたよ』

『そうだ。あの高さだと、流石に無事では済まないからな』

『ええ~~』

私が何をしてこんなに非難されているか

私はただ、空中であの飛行船を削除しただけなんだけどなぁ……

『削除しただけ……じゃない!想以外はそこまで硬いわけじゃないんだよ!?』

『そっかぁ…』

脳内で彩まで叱ってきた

『でもさぁ…みんな一般的ではないでしょ?飛べる奴らばっかだし』

『想、レファは飛べない』

『へ?魔人って…飛べないの?』

『そうだけど……知らなかったの?』

『うん。マジで知らなかった…そっか、飛べないのか………』

じゃあ、この降り方は駄目だなぁ…

『レファ……ごめんねぇ』

『おいおい。急にどうした?』

『魔人が飛べない事、初めて知った。ごめん』

『はぁ……まあいいぞ。俺だったらあの高さ、最悪足痛めるぐらいだったし』

『…ごめん』

うわぁ……自分が楽だからって、レファの事何も考えられてなかったかぁ…

寝たのにこれは………愚行だなぁ

『はぁ……』

『…お前さぁ』

いろいろ考えている私に、レファが話しかけてくる

『何?』

『…お前しっかり反省しすぎじゃね?』

『は?何言ってんの?』

『俺は、こういう事も承知の上で旅についてきてるんだ。だから、そこまで考えるな。反省するな』

『いやいや。流石に怪我の可能性のあるミスは……』

反論しようとした瞬間、レファが被せて話してくる

『じゃあさ。俺がお前の片目を吹き飛ばした件で、目の前で見たことないぐらい静かに反省していたらどう思う?』

『えっと…そんなことしても無駄だから反省するなって言うかな?実際私が言ったことだし、不便ではないからね』

『それと同じだ。結局俺は無事。次、何とかしてくれれば問題無いだ。わかったか?』

『…はぁ。あのねぇ、目と足じゃ不便さが違うんだよ?足が動かせなかったら…』

『あの、想?足を少し怪我するのと、片目を失う事を天秤にかけて足の方が不便だと判断されたので?』

『え?まぁ』

『…寝た?』

『寝たよ!』

さっきまでの非難号号から一変、とても心配そうに見てくる

『え?そんな目で見られても困るんだけど…』

私の言葉に返事をする者は居ない

『ちょ、ちょっと!?』

そんな困惑の時間が少し続いたのであった



『なんだったのあの時間』

『さあな』

『貴女が分からないのなら分かりません』

『同じく』

『……想ちゃんって大事はちゃんとしてるんだけどなぁ…』

『聞こえているよ?アン』

『何も言ってない!』

無理があるだろう

そんな会話をべらべらと続けつつ、道を歩く

現在、もうディモンイの首都、プディナに入っている

今まで行った五か国は国境があるようで無いような物だったが…

今回も同じだ

言うて、国境がしっかりしている国なんてものはごく少数

不法入国してくるような犯罪者が多い国の国境のみだ

逆に、しっかりしている国境は闇龍の国と獣人の国、幻龍の国と毒龍の国、炎龍の国と岩人(ストーン)の国ぐらいだ

さて、これからどうしようか…

噂の鍛冶師に会いに行くか、鉱山は冒険者ギルドに所属している者が居れるし、ある程度の鉱石なら取っていい決まりになっているし、鉱山にでも行こうかなぁ~

まあでも、とりあえずみんなに相談してからだね

そう考え、私はみんなに話しかける

『とりあえずどこ行く?』

『そうだねぇ…』

みんなが黙り込む

どうやら、みんな特になさそうだ

まぁ、そんな日々も良いかもs

『何言ってるのさ。想ちゃんには会わなきゃいけない者がいるでしょ?』

私がそんなことを考えた瞬間、またも脳内に言葉が響いた

『え?えっと……もしかして』

『そう。【伝説の加工者】アリアラ・ロッシング。彼に会いに行こうよ』

『…それ以外、特に無いか』

『そうそう!』

『でも、これは私だけの話だから…』

私は声に出す

『みんなは自由に行動してもらおうかな?』

『それまたどうしてだ?』

『まぁ、自由に過ごしてって感じだね。疲れも残ってるでしょ?私に合わせてもらう必要は無いよ』

『それでは、お言葉に甘えさせてもらいます』

『そうだね!ギアナ、アシャ、ショッピング行こ!』

『ふふ。いいよ』

『…俺は、街でも回ってようかな』

『ああ。えっとこれ』

そう言ってみんなの手のひらに通信機を作る

『これ使えば連絡取れるから。首都内ぐらいだったら圏内だと思う』

『わかった。ありがたく使わせてもらおう』

『そうそう。自由に使ってね。後彩はレファと一緒に歩いといて』

『なんで!』

『私が一名で行きたいから』

『はぁ…わかった』

彩を言いくるめると次はレファが話しかけてくる

『俺はいいが、彩は?』

『今説得した』

『なんとも速い説得だったな』

『こうなった想は頑固だからね』

『うわっ、びっくりした』

急に彩が武器から変わって話し始めたため、すっごく驚いた

『そんなにびっくりする?』

『する。それじゃあ解散!』

『ちょっと待って私の扱い雑じゃ!』

そんな言葉を置いておいて、私は道を走り始めた



『ここが噂の……』

私は現在、例の鍛冶師の工房まで来ている

まぁ、等の鍛冶師さんは現在居ないようだが…

一般的な扉に札が一つかかっている

そこには、現在不在と書かれていた

う~~む、まぁ気長に待っていればいいだろう

そう考え、振り向こうとした瞬間

『お客さんかい?』

そんな声を掛けられた

声の方向を確認すると、そこは大柄の男が居た

『えっと…貴方がアリアラ・ロッシングですか?』

『ああ、そうだが…』

『なるほど…』

『依頼なら受ける。ただ一つ先に、最上級素材を使った武具は作らない。それさえ容認してくれるなら依頼を引き受けよう』

『えっと……』

流石に言えないなぁ

そもそも、素材を使った武具は作らないって宣言されちゃってるしなぁ…

『…もしかして、それ目的だったのか?』

『えっと、詳しく言えば違うんだけど……』

『なるほどなぁ。じゃあ出来る限り協力しよう。具体的に何したかったんだ?』

『簡単に言うと最上級素材の加工前が欲しかったんだよね…』

『……仮に貰えたとして、加工は不可能だろう?』

『それに関しては、おそらく問題無い』

『…一応聞こうか。どうやって加工するつもりだ?』

『もしこの話が聞かれたら、私は誘拐されるかもね?』

そもそもの問題は技術ではなく、実力だ

誰でも溶かそうと思えば溶かせるし、型に入れれば、望む形に成形は出来る

だが、メインはここから

正しい手順を踏まないと、性能が鉄程度まで下がってしまうのだ

まず前提として炎属性の実力者でなければならない

常に魔力を込めた炎で熱し続けなくてはならない

その温度なんと驚異の一万度程と言われている

詳しい温度は未だわかっていないらしい

どうやら、そんな一度単位で変えれるような実力者が居ないらしい

そんな極限状態で、微量の魔力を加え続ける

すると、ようやく意味のある状態になる

それを一流の職人が加工して最上級品となるわけだ

この方法は世界樹でも、鉱石でも同じ加工法だ

じゃあそんな物をどうやって私が加工するつもりか

私の属性は炎とは対極の氷、そして、彼らみたいな技術も持ち合わせていない

だが私には、炎属性を使うアイテムがある

そう、トリガーだ

既に一万度に行くことは判明している

条件は整っている

これでうまくいかなければ、私の技量不足か、はたまた別の理由があるのか

それも含めて検証したかったんだが…

『わかった。私も少し……いやだいぶ興味がある』

そう言うと、彼は扉を押し、私に話し掛ける

『ようこそ、【伝説の加工者】と呼ばれる男の加工場へ』

どうもどうも

遂に国が変わりましたね

いやぁ~イリスの時は頑張って伸ばしていたのに、今回は無理やり出発させましたね

という訳で今回は短くなります

ところでなんですけど、想の反省パート挟まったんでしょうね?

私が分からなければ分からないと思うんですけど…なんで挟まったんでしょう?

そんな疑問が残りつつ、この辺で〆ます

それでは、ここまで読んでいただきありがとうございました

今後も、‘‘できれば‘‘お付き合いください!

お相手は七月十七日の私、葉都でした

ということで、ではでは~

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