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生き物達ノ中央世界  作者: 葉都
天魔人国編
73/102

71:猫舌

伸びをしながら欠伸をこぼす

そのまま、昨日の出来事を振り返る

確か許可をもらった後、応接室に戻って…その後何したっけ

『そのまま寝落ちしたらしいよ?』

そんな声が耳元から聞こえてくる

私は驚き、体を起こしてそちらを見るとアンがいた

『えっと、おはよう?』

『ううん。こんばんは』

『時間は?』

『十時四十九分。ご飯食べる?』

『問題無い。君は寝な?』

『…わかった』

そう言って彼女はこの部屋を後にする

さてと、どうせやっていない能力でやりたい事を今しようと思う

そういうことで、私は立ち上がり能力を発動させた

すると、私の目の前にパネルの様な物が現れる

他の者の前で使用した時は何も聞かれなかった為、これが一般的、もしくは私以外には見えていないかの二択だ

さて、このパネルに出ている選択肢は四つ

登録、構築、削除、模擬

後はこのパネルを消すぐらいだ

登録は単純、私が設計図に触れるとその設計図が読み取られて、いつでも構築可能になる

まぁ、その読み取りに魔力が掛かるんだけどね

規模が大きくなればなるほど魔力消費が多くなる

今の私だと、飛行船とか家とか家具とか……

それぐらいいろんな物を作ってしまうとカツカツになってしまう

まぁでも、そこまで読み込むことは無いだろう

次、構築

こっちも単純で登録している設計図を好きな場所に構築する

構築する時は薄く輪郭が現れる為、とてもありがたい

次、削除

これもこれで単純で、構築した物を削除出来る

ちなみに、設計図の削除は登録の方で出来る為、こっちの仕事ではない

最後、模擬これは私が均衡の主になってしばらくしたら…

具体的に言うと、あの空間を作ってから現れた、新たな力である

……能力って進化するんだぁって思った

この力は、今までの設計図づくりが三十倍ほど楽になる

そう考えつつ、私は模擬を押す

すると、辺りが光に包まれる

やがて光が収まると、辺りの風景が一変した

真っ白い床に黒いマス目が描かれている

天井や壁は見当たらない

相当行っても何もなかったから、相当の規模なのだろう

そして、ここは浮遊が出来る

行きたい方向を頭に浮かべればそちらに向かうし、止まりたければ止まる

とても便利な仕様だ

そして、私の想像通りの物を作り出される

さらに、自由に移動、接着できて、コピペも出来る

設計図を登録する時はいつもの半分の魔力消費ですむ

あまりにも便利だ

そして、ここで私が必要とする仕組みを作り出せる

こんなやつ欲しいなぁ~って思ったら、作り出せる

一応仕組みとかも説明されるから小型化したかったらしてねって感じだ

そして、ここでの時間は普段の世界の三分の一程まで遅くなっている

ここで好き放題長くやっても現実では短くなる為、凄い速さで作っている者みたいになる

さぁ、ここからは製作の時間だ

まずは……



辺りの光が晴れると部屋の中だった

外は多少明るくなり始めている頃なので、四時半から五時頃だろう

そう考えると、少々長い間やりすぎた感じはするが、一旦満足できる物が出来た為、良しとする

さて、今日はどうしようかなぁ…

いよいよ、予定が無くなってしまった

確かに、吸血鬼(ヴァンパイア)の国に国宝を返しに行くっていうのは決まっているが、問題は、その間だ

ここまで、王族とばかり関わってきた

すごしばかり、のびのびと過ごしたいのだ

…どうしようかなぁ

この国にいるのもいいのだが…

……とりあえず、勝手に王宮のお庭の散歩でもしようかな

まぁ、均衡の力で透明化出来るしバレないだろう

そう思い、私は扉を開き廊下を歩く

……ていうか、王宮と魔王軍本部って同じ敷地内なんだから透明化しなくてもいいかもしれない

私は自由に本部に出入りできるし王宮のお庭でも散歩しちゃおう!

そう思い、私は魔人軍本部の方から出ようとした瞬間、衝撃が走った

どうやら考え込み過ぎてぶつかってしまったようだ

『ごめんなさ…』

『おはよう。想ちゃん』

そこには、ヴァラが居た

『おはよう。早いねぇ』

『それは想ちゃんもでしょ?』

『私は寝てないから』

『えぇ…』

『まぁまぁ。そもそもとして、起きたのも十時だったし…』

『それじゃあまぁ……ギリギリ?』

『それならよかった』

彼女は、少しばかり微妙な顔を切り替え、笑顔で聞いてくる

『それで、想ちゃんはどうしてこんな時間に何処へ行こうとしているの?』

『ちょっとお庭でも行こうかなって』

『なるほどねぇ…見てどうするの?』

『それで終わり』

『……なるほど、いってらっしゃい』

そう言葉にして、彼女は私の肩に手を置いてくる

『うん。…あっ、そうそう』

歩き始める彼女を静止させて、話し始める

『次行く国って、何処がいいと思う?』

『えぇ~もう行くの?』

『君含めて王族と関わりすぎなの!私はのびのびと、上の者に関わらない時間が欲しいんだよ』

『ええっと…』

『いや、何も君達と関わりたくないとは言っていないよ。ただ、立て続けに王族とか身分が高い奴らとしか関わってないせいで、妙に緊張しっぱなしなんだよ。全員、好意的な者だったけど……結局のところ、一回のんびりとした時間を過ごしてから、しっかりとした国に行きたくって…』

『そっかぁ……』

そうつぶやいて、彼女は考え始める

まぁ、二択なのだけれどもね

この国と隣接していて、吸血鬼(ヴァンパイア)国以外の国は二か国のみなのだ

一か国目は炎龍の国、フィラディト

ここは火山を中心として出来ている国であり、気温もとても高い

そして、私の目的地である、吸血鬼(ヴァンパイア)国と隣接している国だ

二か国目は岩人(ストーン)の国、ディモンイ

ここは同じく火山地帯だが、火山は一個もない地域

世界で最も大きい鉱山を持っており、世界の七割の鉱石はここで掘られているそうだ

ちなみに、最も大きい鉱山はダンジョンではないものの、魔物が相当数沸くらしく、炭鉱夫達の護衛の為に冒険者達も多いらしい

う~~む、どうしようかなぁ

『そう言えば……想ちゃんって属性岩とか、いろんな素材欲しい?』

『あぁ…確かにそうかも』

『じゃあ、やっぱりディモンイに行った方がいいんじゃない?』

『…確かに。ありがとね、相談に乗ってくれて』

『いやいや。この程度問題ないよ、それじゃあ、庭楽しんで!』

『ありがとうね~』

そう言って彼女と別れる

さて、庭に出ようかなぁ

そう思い、私は扉を押す

すると、まぶしい光が目に入り込んでくる

私は、反射で目を細めつつ、扉を閉めて庭の方へと歩く

庭には低木が多く、様々な花が咲いている

花が咲いてない物もあるが、まばらに咲いているのも、とても風情を感じる…と思う

あくまで私の価値観なので全然ずれている可能性はある

さて、そろそろ私の世界に取り入れないとなと思いつつ、しばらく花を眺めつつも歩く

すると、この前のお茶会会場を見つけた

とりあえず椅子に座り、カップを構築し、紅茶を注ぐ

カップを手に取り、縁に口付けて飲む

………熱ぃ

冷まし忘れたことは置いておこうと思う

ここからは、座りながら紅茶を嗜みつつ、辺りを見渡す

ここのレイアウトは、空間内のお茶会会場の参考になるなぁ

…はぁ、いい加減空間に作りに行くか

思い立ったが吉日

幸い、まだ時間が残っているから、私が比較的納得が行くまでお庭を装飾しようと思う

ということで、私は自分の空間に行くために水晶を構築し、魔力を流し込む

すると、辺りが光に包まれる

光がやむと、そこは私の空間内だった

さぁて、ここから大変だぞぉ~

そんな事を考えつつ、伸びをする

『んぅ~~~~~、ふぅ……』

さて、頑張るかぁ

私は気合いを入れて能力を発動させ、模擬を押した

どうもどうも

改めてみたら、行っていることヤバかったので書き直しです

この回の内容を一切覚えていません

ちなみに、どこかもわかりません

何があったか、教えてくださいね?

それでは、ここまで読んでいただきありがとうございました

今後も、‘‘できれば‘‘お付き合いください!

お相手は七月十一日の私、葉都でした

ということで、ではでは~

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