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生き物達ノ中央世界  作者: 葉都
天魔人国編
63/65

63:大穴

現在、私は空中にいる

下では見知った顔ぶれが多くいる

アンにレファ、アシャにギアナ…

ノーラスからは謙譲、慈悲、希望が

フボディーナからはヴァラ、怠惰、快楽がいるようだ

いかにも勢ぞろいって感じがする

…ちなみに彩は私の背中にいる

『えっと、念のためもう一度聞いておくね?戦闘には』

『行かないよ。何ならアンもこっち来るらしいし』

『何でさ。あの子だったら戦力的にもありがたいだろうに…』

『想が、『部外者だから私はちょっと…』って言ってたかららしいけど?』

『えぇ…別に参加してもいいでしょ。私は参加したくないっていうのが本音なだけで…』

『まあアンが選んだわけだし、想が口出すようなこともしないでしょ?』

『ふふ。よくお分かりで』

そんな会話をしていると、アンがこちら側に飛んできた

『お疲れ様!それで、どう?』

『どうもこうもしてないけれど…』

『そっかぁ~』

そこで会話が途切れる

いや、逆にどうした?

そう聞きたくなるが、とりあえずやることがある

私や彩だけならいいのだが、アンがいるのであれば座る場所が必要になるだろう

そう言うことであの飛行船を用意することにした

『アン、持ってて』

そう言いながら背中から彩を外し、アンに渡す

『分かったけど、何するの?』

『あの飛行船を呼びだすの』

そう言いながら彼女達の多少離れる

空中に作ったら落ちてしまう

なので、構築と同時に起動することが必要なのだ

ということで自分の場所がそのまま操縦席になるように調整をしつつ、両手から均衡を流しながら構築する

すると、私の目論見通り構築された瞬間に起動し、浮遊し始めた

私は椅子から立ち上がり、扉を開く

そのまま身を乗り出して彼女達に手を伸ばす

『もう大丈夫。おいで!』

『ありがとう!』

アンはそう言って私の手を取る

私は彼女を引き寄せて部屋に入れ、扉を閉める

『よし、これでのんびり上空で楽しめるね』

『た、楽しむ?』

『うん。ここで紅茶でも飲みながら、ここで紅茶を優雅に飲みながら眺めよっかなって』

『いざという時は?』

『私が槍を矢として放った後に彩をぶん投げる』

『まあ、確かになんとかなりそう…』

『ほら、彩も言っているから安心して』

『分かったよ』

彼女はそう言って座った

私は伸びをしつつ、下の様子をみる

どうやら、移動したようだった

さっきいた場所には誰もおらず、よくよく目を凝らして辺りを見渡すと見つけられる程だ

おそらく、一番見つけやすいのはヴァラだろう

流石に自分の作った物で自分が視認不可能な速度まで上げる事は無い

そう、彼女に作った物は彼女の武器だ

どうやら、彼女は憧れの戦い方があったそうだ

それは、上から銃弾の弾幕を作りたいという訳だ

ということで、機能もりもりの機会を三、四つ程作ったわけだ

一つ目はブースター

これは彼女が背負っている加速器だ

この中にはミステリーボックスが入っており、好きなように収容できる

エネルギーは、この前私が作り出した物

私はトリガーと呼んでいる

っていうか名付けた

このまま、飛行船の名付けもしてしまいたいと思いつつ、その思いを片隅に置いておく

次に作ったのがマシンガンだ

彼女が持っているのが一台、ブースターについているのが小型の二台だ

持っているのは大型のマシンガンで、力を溜めると六個の砲身からビームが出るようになっている

残り二台も同様の性能だ

最後にバイザーだ

これは風から目を守りつつ、ブースターと小型のマシンガンの操作が可能になっている

後は自分の身を守るためのバリアも張られている

…ああ相当もりもりだ

彼女が想定していたのはブースターと大型マシンガンの二つのみだった

つまり、機能を増やしたのはすべて私という訳だ

重量もそこまで変えずに、効率化をしつつ詰め込んだ

そのおかげで、飛行船と同じレベルで魔力を使用したのだが…

まあ、浪漫の為には惜しみなく使用するしかない!

ということでがっつり作った結果、一級になってしまったという事を除けばなのだが…

…うん!気にしない気にしない

彼女だって魔王軍四天王なんだ、それぐらい強い武器持っていても問題無いだろう

そう自分に言い聞かせて私は改めて下を見る

さあ彼女たちの活躍をこの特等席で眺めさせてもらおう



『作戦開始』

その言葉で皆が散って行く

何故だか今回の作戦の指揮役に選ばれてしまった

彼ら彼女ら曰く、変に天使や悪魔が指揮を執って一部の民から反感を買う可能性がある為、魔人である俺が丁度いいそうだ

はぁ、にしても大変な役割を押し付けられた気がする

さて、切り替えよう

現在どうやって相手を逃がす隙をも与えずに襲撃するか

それは、慈悲の一撃とヴァラの弾幕、俺の爆発で大穴をあけてそこに一気に突入する

そして俺は、前回同様に直接最下層に突撃する魂胆だ

という訳で、大穴を開けるのだが、その場所はを示すためには俺が大剣を突き刺さなければならないらしい

そういうことで、俺は背中に掛けていた大剣を持ち、とある機械を持ち手に付けて構え、思いっきりぶん投げる!

すると、大剣はとんでもない速さで飛び、外壁に突き刺さる

そして、機械が点滅を始めた

三回目、それが合図である

三回目光った瞬間に、俺は能力を使用した

その刹那、砦は大爆発を引き起こした

爆発の音は聞こえてこないが、一つの銃声と、上から大量の発射音が聞こえてくる

そして、後から轟音が響いてきた

砦の周囲は土煙に覆われている

さて、俺が最初を突っ切らないとな

そう思い、俺は思いっきり踏み込む

勢いに身を任せ土煙に突っ込む

どうやら真っすぐ跳べていたようだ

煙の中から、床に突き刺さった大剣が丁度見えた

俺はその大剣を掴む

だが、自身の勢いを失うことなく、大剣が引き抜ける

空中で体の動きを真反対に変え、壁に着地して衝撃を逃がした後にしっかり着地する

さてと、次は地下三階の奴の部屋の丁度真上にとある機械を置かなければならない

幸い、此処のマップは全部頭に入っている

場所も近く、直ぐに奴と対面できそうだ

そんなことを考えながらも、敵は現れる

『動くな!』

三体、ライフルを構えて登場だ

本来であれば銃は相当な脅威なのだが、流石に今回のメンバーで脅威だと思っている者はおそらく居ないだろう

それほどまでに精鋭が集まっているのだ

俺は、奴らの頭の上を飛び越え、回し蹴りで頭を蹴る

この程度で倒れるのだから楽で助かる

そんなことを考えながらも足を止めない

いち早くあいつをぶん殴りに行こう

まあ、此処で止まるんだがな

そうして、俺はもう一つの機械を起動する

円形の筒の面にある持ち手を両方持ち、片方を回す

そして、両方引っ張る

すると隙間から光を発し始めた

色は綺麗なエメラルドグリーンで見入ってしまうが、これが秩序だということを思い出して触れないでおく

そして、その機械をとある場所に置く

そこは、地下三階に丁度よく貫通できる場所だ

ここで想を待つことになる

さあ、何分で出来るかな

まあ、気長に待とうか

そんなことを考えた瞬間、機械が浮き始める

…どうやら、もう準備が完了したらしい

俺は機械を持ち、持ち手についているボタンを押す

すると、目の前に見知った機械が出てくる

それは、前にラーハフスの基地を貫通させた槍を発射させる装置だった

俺は、その機械に俺が持っている機械を持ち、上から放り投げる

どうやらこれがエネルギー源となるそうだ

想の言った通り、投げ入れた瞬間機械は起動し、エネルギーを溜め始める

そして、一気に槍を解き放った

その音は俺の爆発とは比べ物にならない程の爆音を鳴らしながら貫通させる

役目を終えた機械は消滅して、大穴だけが残った

『はは。こんな短期間に二度もこの穴に飛び込むとはな』

そんな独り言をつぶやきつつ、俺は飛び降りた

どうもどうも

ということで63話を祝いましょう

まあ、特に特別な日という訳でもない気がしますが……

まあいいでしょう

…分かりますね、ネタ切れです

でも、ネタ切れですらネタにできる

こういう場というのは便利ですね!

それでは、ここまで読んでいただきありがとうございました

今後も、‘‘できれば‘‘お付き合いください!

お相手は六月二十五日の私、葉都でした

ということで、ではでは~

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