61:革命
私たちは現在、魔王軍本部の応接室で待っている
どうやら先に返した者達は、現在説得中だそうだ
レファは説得に参加している為、こちらはとても暇である
…まあ私も待っている者がいるんだけれどね
どうやら私の能力が気になっている者がいるらしい
まあ、四天王だし問題は無いだろう
そんな事を考えながら応接室で待つ
…何か数日前にも同じようなことあったな
話がトントンと進む事により滞在期間こそ短い事にはなるが、思い出はイリスの頃と同じ
、もしくはそれ以上に濃い内容となるだろう
そして、しばらくゆっくりする為に紅茶を用意し、冷ます為に息を吹きかけた
すると、部屋にノックの音が三回響いた
『どうぞ』
紅茶を置いて返事をする
すると、ゆっくりと扉が開き、その姿を表した
『えっと…はじめまして』
そこには小柄な少女
髪は珍しい黒、毛先につれて綺麗な紫色に変わっており、美しさを醸し出している
彼女には羽や尻尾が生えており、鱗が纏っている
おそらく龍種なのだろう、とても可愛らしい少女だ
『君かい?私の能力について気になるって者は』
『は、はい!あ、改めまして』
彼女は声を震わせながら自己紹介をする
『ヴ、ヴァラ・レフーメとも、申します。えっと、一応四天王やってます…』
おそらく、とても緊張しているのだろう
っていうかレフーメって言ったよな
えっと、レフーメって言うのは、この国の王族以外いないんだよなぁ…
そして、アシャが左腕って言っていたんだよなぁ…
少なからず、一応と言えるほどではない
『えっと、そこまで緊張しなくても。私はただの冒険者ですから』
『い、いえ!教えてもらうのに大柄な態度では…』
『と、とりあえず敬語外そう?』
『で、でもぉ~』
何故彼女はそこまで緊張でガチガチなのか
立場も、年も彼女の方が上なはずなのに
『え、えっと、それではお言葉に甘えて』
そういうと、彼女はゆっくりと椅子の方へ歩き、座る
『えっと、想さんは』
『呼び捨てでいいよ』
『わ、分かった。それで、想の能力って…』
『構築っていう能力。最上級品以外の素材だったら魔力とかで補いながら物を作り出せる力だね』
『その、どうやって作っているのですか!?』
彼女のテンションは少し上がっているのが感じられる
『えっと、設計図を脳内で作ってそれを読み込んだら、後は自由に』
『その!わたくしが書いた物でもいいの?』
『全然大丈夫。そもそも脳内でやる方がおかしいからね』
私がそう説明していると、彼女は持ってきたバックからファイルを取り出し、こちらに渡してくる
『こ、これでも行ける!?』
そう言われて私は目を通す
『作れはすると思うけど…』
『本当!』
『だけどさ。これってもっと良いエネルギーあるんじゃないの?』
『今の所、これが現実的に作れる最大限の効率なの』
『…ごめん、ちょっと試してみたい事があってね。使っていい属性岩ってある?』
『えっと…これぐらいのなら山ほどあるけど…』
そう言いながら彼女は手と手を離す
大きさにして150ml瓶縦の大きさほどだ
『それぐらいの方がありがたい。頼める?』
『属性の指定とかある?』
『う~~ん。せっかくなら私も一緒に行っていいかい?』
『勿論!』
彼女は元気よく返事を返す
その返事を聞き、私は立ち上がる
『それじゃあ行こうか。案内頼むよ』
『任せてよ!』
彼女は扉の方へ向かう
それを見守りながらファイルを持ち彼女の方へ向かう
彼女との雑談に花咲かせながら、私達は地下の倉庫へと向かった
『ここです』
彼女はそう言いながら木製の大きな扉を押す
すると、薄暗い部屋が現れた
そこには木箱があり、そこには適当に置かれた属性岩が山積みになっている
『え?これ使って良いの?』
『うん。ネックレスに使うには石じゃないと作れないし、武器を作るには小さすぎる。ここにあるのは全部使えない岩なんだよ』
『分かった。じゃあ遠慮なく』
そういいつつ私は箱まで足を伸ばす
すると、この部屋の明かりが付いた
振り返ると彼女が明かりを付けてくれたようだった
私はとりあえず一つの岩を持つ
ギリギリ片手で持てるような大きさだった
綺麗に加工されている訳でもないので石がくっついており、光に当たっても光らない
ただ、石や砂に紛れて濁った赤が見える為、これは紛れもなく属性岩だろう
私は、移動中に用意しておいた設計図を使い、これを加工する
形は細長い六面体の形に圧縮する
属性岩という物はある程度小さく成形すると自然と崩れて効果を無くしてしまう
どうやら岩として存在している物は、切ると内部の機関が壊れて崩れてしまうそうで、私が持っている物が最低サイズとされてきた
過去、生き物達は何とか加工して様々な属性を使う兵器を作成しようとしてきたが、すべて失敗に終わった
さて、今まではこれを切断して内部機関を破壊していた
それじゃあ、この物をこのまま圧縮したらどうなるだろう
機関と言っても実際に物が存在している訳ではない
あくまで、分かりやすいように機関と表記しているだけだ
だから、圧縮しても壊れる事は無いだろう
それに、この大きさの物をとても小さくなるように圧縮するのなら、どれだけの力が必要なのだろうか
本来であれば不可能と言われるほど膨大な力が必要だ
さて、私の能力の加工方法を振り返ってみよう
私が出来ることは四つ
切断、接着、研磨、そして圧縮だ
そう、どんなものでも好きなように圧縮出来てしまう
我ながら恐ろしい力だ
そんなことを考えながらも、作業を始める
まあ、そこまで時間がかかるような大掛かりな事でもない
ただ、ちょっと設計図を適用してこの岩に能力を使うだけだ
こういう風にね!
そのまま能力を使った
石はどんどん小さくなっていき、あれほどの岩が一cm程まで小さく圧縮された
私はそれを摘まみ、魔力を流し込む
すると、それは光出し、やがて炎が立ち上る
私は内心ガッツポーズをしつつ、冷静に後ろを振り向いて彼女に話しかける
『これ使おう』
彼女の様子は驚愕の一言で表せる
目は見開き、口は開いたままになっており、声にならない声を出している
私は『そこまで?』と聞こうとしたが、よくよく考えてみると大革命レベルの行動だ
そりゃあそんな衝撃を受けるだろう
彼女が驚いている内に、私はさらなる加工をしようと思う
そうして、物の外見を綺麗にして、ピンを付けるこれを抜く事で魔力石が岩が接触し、属性が使えるようになる
ピンは手榴弾の様に完全に抜けるわけではない
使えなくなったらピンを戻すと魔力石が離れ、岩の充電が始まる
充電がマックスになると、周りの装飾が光るようになっている
これを彼女が用意した設計図の物に使えそうなのだ
うむ、我ながらいい出来だと思う
私は光にそれを当てて満足していると、ようやくヴァラが話しかけてくる
『そ、想。それが君の能力なの?』
『そうだよ。そしてこれが、試作機』
そう言って私は彼女に渡す
『これが…』
彼女はそうつぶやきながら優しく取る
『このピンを抜くと?』
『えっと…実際抜こうとしてみたら分かるよ』
『…良いの?』
『勿論』
私がそう返事をすると彼女はピンの輪に指を入れ、勢いよく引っ張る
だが、ピンは抜けきらず、途中で止まりそれは起動する
起動はするが、特に変わった様子はない
『…?』
『それに魔力を込めれば日が立ち上るはず…』
『なるほど。それはどこから?』
『魔力が込められた方向の真逆』
『凄いよく考えられてるねぇ…いつから構想していたの?』
『ついさっきだよ。何か自然とこうなっていたから、そこまで深く考えたわけじゃない』
『それでこれ!?凄いね…』
彼女は話しながらそれに魔力を込める
すると、彼女の持っている方向の真逆から小さな火が上がった
『これを増幅させたら使えるでしょ?』
『確かにね。それで、いつから作る?』
『えっと、この後の予定は?』
『う~~んと』
彼女は考える素振りをした後に答える
『今日は自由だけど……まさか!』
『それならよかった。今から作っちゃおう!』
私がそう言うと、彼女の真面目な表情は崩れ、笑顔に変わった
『分かった!』
どうもどうも
私ですね、別の場所で打ってからここにコピペしているんですよ
それで、ルビを忘れないように【】←この鍵括弧使っているんですね
で、この前気が付いたんですけど、私定期的にルビの存在を忘れているんですよ
つまりですね、忘れたまま放置しているものがあるかもしれないんです
ということであの鍵括弧見つけたら、忘れてたんだなって思ってください
それでは、ここまで読んでいただきありがとうございました
今後も、‘‘できれば‘‘お付き合いください!
お相手は六月二十一日の私、葉都でした
ということで、ではでは~




