58:レファという名の男
私は爆発が起きている方向を見る
すると、中心にレファを発見した
ボスは周りを回っており、それを追うように爆発が起きている
ボスが爆発させているのか、レファが爆発させているのか…
どっちかは分からないが、私がレファに近づく為にはこの爆発を掻い潜らないと行けない
そんな事を考えながら、勢いよく飛び上がり天井にある持ち手を掴む
そして、猿のように持ち手を作りながら進んで行く
やがてレファの真上についた私は飛び降りた
『やほ。どういう状況?』
私が話しかけると、レファはこちらを見ながら話し始める
『あいつの体力を削っている所だ』
『って事はあの爆発は君が?』
『そうだ』
『そっちの方が体力削られない?』
『そんなことないぞ。ほぼ属性をそのまま適当に使っているだけだからそこまで体力消費はしない』
『じゃあ私と戦った時は何故そこまで魔力消費速かったの?』
『それは、爆発全部能力だったからだ。そこまでしないと当たらないと思ったからな』
『急な褒め。全力で感謝しておく』
『じゃあ感謝の言葉を述べろよ』
『それはごもっとも』
そんな軽い雑談を交わしながらも、レファの攻撃の手は止まらない
ボスに何か小細工をさせる暇を無くす為に偶に奴の少し先を爆発させている
話しながらそんな事が出来ることを感心しつつ、私は彼女達に付いている手錠を操作し、宙に浮かせる
そして、持ち手にくっつけておく
ただ、このままじゃ足が下がっており、真下で爆発が起きれば彼女達は巻き込まれる
そこでもう十個の金属の輪を作り出し、彼女達の足首めがけて飛ばした
金属の輪は私の狙い通りしっかりとハマり、彼女達の足は完全に閉じている
足の手錠もとい足枷を浮かし、同じく持ち手にくっつけておいた
これで彼らが戦っても同程度の爆発なら、彼女達に被害が及ぶ事は無いだろう
『それで、アレはどんな状況なんだ?』
レファは天井に吊るした彼女達を指差しながら言う
『同程度の爆発から彼女達を守る為に吊るしておいた』
『そ…そうか』
彼は自分に言い聞かせるように頷いている
まあ正直通路に移動したほうが良かったと今思った
だが、もう面倒くさい
私がそんなことを考えていると、レファが口を開く
『でもそうか。お前の方はもう終わっているのか』
『そうだけど…それが?』
『いや。こちらも終わらそうかなとね』
『そんなに急がなくても別に良いけど…』
『別に急いでいる訳じゃない。俺がお前との話を切り上げて奴からあの剣を奪ってくる口実だ』
『なるほど。じゃあ気を付けて』
そう言って私は端の方に行く為に振り返り、歩こうとしたその時
『おい想!今は旅しているのか』
レファの声に私は振り向いて答える
『ああ。そこまで何も決めてない旅だけどね』
『そうか。ところでだが、俺の武器を作る気は?』
その言葉に少し目を見開く
『お前、正気か?お前には立場ってものが…』
『別にいいだろ。簡単に辞めれるしな』
そう言いながら彼は歩いて行く
簡単に辞めれるったってアイツには立場がある
そう易々と辞めれる事は無いだろう
アイツの辞書に引き留められるって言葉は無いのか?
それに、アンの時も思ったが、そう易々と安泰な立場を手放そうとするのか
私だったらどれだけ仲良くなっても絶対に行かないけどな…
まあ優しすぎる者って事で理解しておこう
そんなことを考えていると後ろから轟音が響いてくる
振り返ると爆発が起こっていた
どうやら戦闘が始まったらしい
一応念のため、天井に吊るした彼女を均衡で守っておく
これでどんなに大規模な戦闘が始まったとしても守れるだろう
…ここの天井が壊れない限りの話だが
さてと、私はこの部屋に元々置いてあった椅子に深く座り込み足を組む
さあ、これで優雅に彼らの戦いを観戦しようとするが…
……爆発がそこかしこで起きながら、彼自身もアグレッシブな動きをする
なかなか目で追うのが難しいが、頑張って楽しことにしよう
そうして、動体視力を更に強化する
…こんなことできたのか
そんな事を考えながら目を凝らす
そこには片手で大剣を振り回すレファと、それを回避するボスの姿があった
レファが剣を振り下ろした場所が爆発する
ボスはもうすでに離れており、レファは直ぐに後ろに飛び回避する
そして、そのまま私が作っていた持ち手に掴まった
この部屋は無駄に天井が高く、天井に付けた持ち手に到達する者も限られると考えていたのだが…
まあ、肩書に王族直属みたいな言葉入っているし、そりゃあ届くか
そう納得をしつつ、彼らの戦いを眺める
レファは綺麗に着地をした瞬間に踏み込み、ボスの方へ跳んでいく
ボスはその剣でレファの一撃を防いだ
金属同士の衝突音がこの部屋全体に響き渡る
大剣の一撃をその辺の剣が防げるわけがない
やはりあの剣は国宝なのだろう
形状も剣というより、鬼や吸血鬼の刀と言えるだろう
にしても扱いが荒い
私だって刀に詳しい訳ではないが、刀は剣とは違うという事は知っている
刃はこぼれており、少しだが錆びついている
振り方も、剣と何ら変わらない振り方
こいつは国宝を使っている意思はあるのか?
……そもそも盗品なんだからそんな意思あるわけないか
しばらくの間つばぜり合った後、レファは奴を蹴り上げた
空中に放り出された巨大な隙をレファが逃すはずもなく、大剣を大きく振り、地面に叩きつけた
轟音と共に、土煙が舞った
それほどまでに威力が高かったのだろう
しばらく舞った土煙は、レファの大剣によって薙ぎ払われた
『ほらよ!』
レファの声とともに何か物が投げられた
私は慌ててそれをキャッチし、それを確認する
それは剣もとい、刀だった
『馬鹿お前!これ国宝じゃねえか』
『お前大丈夫か?俺は持ってるだけで少し頭痛がしたんだが』
『私は何もないけど。お前が疲れてるんじゃないの?』
『…そうか。こいつに手錠を頼めるか?』
『了解』
そう返して、私は金属の輪を四つ作り出し、それぞれ手首と足首に二つづつはまる
手錠はしっかりと起動し、手と足がくっついた
『よし。じゃあレファが戻って報告しておいてくれ』
『お前はどうするんだ?』
『私は上の彼女達を降ろしたり、彼女たちの解放とか、ね?』
私がそう言うと、彼は察したようにため息を吐いた後話し始める
『分かった。だが、くれぐれも変な事はするなよ』
『分かってるって。ちょこっと面白そうな物一つや二つ拝借していくだけだから』
『お前、よく俺の前で堂々と宣言出来たな』
『少なくとも、私の貢献を加味してから裁いてほしいんだけど?』
『…分かった。俺の加入で手を打とう』
『それは私が簡単に出来る事じゃないから』
『許可されたら、良いだろ?』
『はいはい、良いから。戻れ』
私がそう言うと、彼は仕方がないなぁという雰囲気を感じる表情をしながら扉をくぐる
扉が閉まるまで見届け、私は改めて振り返る
レファの爆発の影響で壁も床も相当ボコボコで面白い光景になっている
『ところで。バレてないって思ってる?』
『チッ』
そんな舌打ちが聞こえた後、ボスがゆっくりと体を起こす
『逃がしてくれれば、俺のy』
『言ったよね、うるさいって』
『クソ……こちらが下手に出れば!』
奴は怒り、こちらに歩こうとしたが機能を起動にした
すると、奴はしっかりと倒れる
『こっちはカチコミに来てたんだ。下手に出る必要なんて一切ない』
『………お前ぇ』
相手が何も出来ない状態で怒り狂っているのを見るのはまた面白いものがある
『ところでお前。これ何処で手に入れた?』
私は綺麗な刀身を反射で光らせる
『……!何故』
『刀身が綺麗か。だろ?』
私も触れてから初めて知った
この刀は私の魔力と血を吸った
それで見る見るうちに新品と見まがうような綺麗な刀身に戻り、淡い光を発し始めた
まるでこの剣が生きているように
まあ彩がいるし…納得は出来る
『もう一度聞こう。何処で手に入れた?』
『…』
『話してよぉ~ねぇ?』
私はそう言いながら剣を振る
すると斬撃が奴の体すれすれを飛ぶ
『お話してくれるだけでいいんだよ、命は助かる。保障しようじゃないか』
『…俺が命令した』
『へぇ~。君達が盗んだんだぁ~』
『そうだ。話した。だから命だけは!』
『ああ、約束しようじゃないか』
そう言いながら混沌を奴に入れる
すると直ぐに気絶した
さて、彼女達を解放しようか
そんな事を考えながら、私は彼女達を降ろした
どうもどうも
え~~~やらかしです
時刻を深夜と夕方に変えてから二個目の投稿を忘れました
マジで何やってるんでしょうね
ということで、以後気を付けます
いや~見る人が少なすぎてどうしてかな?って思ってたんですよね
当たり前でした
それでは、ここまで読んでいただきありがとうございました
今後も、‘‘できれば‘‘お付き合いください!
お相手は六月十五日の私、葉都でした
ということで、ではでは~




