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生き物達ノ中央世界  作者: 葉都
天魔人国編
52/65

52:生き物辞めた奴

時刻は午前六時丁度

どうやら指定の場所に付いたようだ

私は一旦待つだけ

ゆっくりのんびり待ちたい…

まあそんな休む暇もなく地上に着くだろうから、大人しく待機しておこう

すると、ギアナ嬢が声を上げる

『それでは、作戦開始!』

その一言と同時に扉が勢いよく開かれた

そして、アンが思いっきり地を蹴り、飛行を始めた

それに合わせて希望も走り始める

以前の彼の言葉通り、彼女の全力に付いていけている

そして、出たばかりかぱっと見怪しい者は居ない

だが、確実に現れる

何故言い切れるかって?

この計画と共に残党を残さず無力化する

それが今回の計画の第二目標だ

その為、慈悲がいろいろ頑張って情報を流したそうだ

だからこそ、流石に残党が現れるはずだろう

この隙を逃すような奴らでは無いと思っている

出てきたところを謙譲と慈悲が片づけるって魂胆だ 

そして地上からアラーディへの間の道

そこの護衛は私と希望って訳だ

にしても、この街は広すぎる

アンは全力で、景色がとても速く流れていく

それなのに、目的地まではまだまだ距離がある

とりあえず、門を出てから真下に突き進み雲を抜ける

雲を抜けると大きな穴が存在している

その穴に入り、一番下まで突き進む

やがて最下層が見えてくる

とりあえずの目標地点はそこだ

そこからは私が前、希望が後を守りながら、ギアナ嬢をアンが抱えて進む

そこは迷路のように入り組んでおり、アラーディへの扉は僅か一つ

一様地図は頭に入っており、最短ルートは分かるがそれは向こうも一緒

おそらく街よりそこの方が多いと思っている

道がバレている以上、さっさと過ぎてしまおう

そして、迷路を抜けたらそこはもうアラーディ

予定では想達が待っているはずだ

……にしても暇だ

信じられない程門が見えてこない

普通の街だったらとっくに抜けている

なんなら都市でも抜けている

『…なあ希望。後どれぐらいで街を出そう?』

『そうだな……このペースで行けば、後五分ぐらいで門抜けるんじゃないか?』

『わかった』

…速ぁ

なんかとやかく言ってた私が恥ずかしいわ

本来数日もかかる道を七分ぐらいで通り過ぎるのはおかしい

まあ今更ではある

なんか想だってちょっと前に頭おかしい事言ってたしな…



とても風を感じる

現在は穴に入って直ぐだ

ようやく退屈な時間が終わる

ここまでなんもなかった

誰からも襲撃を受けていないし、怪しい影も見ていない

いや、いいことなんだけどもね!

まあここからは私も動くし、暇な時間なんてないでしょう

どうやらもう働く時間がやってきたようだ

希望が私を持ち、大きく振りかぶりこちらに聞いてくる

『準備は?』

『いつでも!』

そう返した瞬間、私のことを地面に向けて勢いよく投げる

まだ地面が見える前に私がトラップを確認する

それにしても、相当強く投げられたようだ

重力も加味してなのだが、馬鹿みたいに速い

まずアンを軽々追い越し、先ほどまで一切見えてなかった地面が見えて来た

地面を認識したのも束の間、直ぐに地面に突き刺さった

私は姿を戻して周囲を見渡す

特に何もない…が

こちらを見ているのが三名、綺麗に三方向に分かれている

なるほどね

とりあえず片づけてしまおう

私は一体一体、丁寧に後ろに回り気絶させていく

なんと楽なんだ!

一切気が付かれずに無力化できてしまった

まあこいつらも下っ端だろう

下っ端が強かったらめんどくさい事この上ない

中央に戻り上を見上げると、アンと抱きかかえられたギアナ嬢

そして希望が見えてきた

私は手を振り、安全を伝える

そうしてみんなは安全に着地した

さあ、此処からは私の記憶にすべてがかかっている

少しでも間違えば、全員が間違えて迷うことになる

私は警戒を解くことなく、横穴へと向かう

そうして私達は暗い穴に足を踏み入れる

ここからは想の力である、秩序と混沌をフル活用させてもらおう

生き物には秩序が多く含まれている

そして、想の力のお陰で秩序の位置が私には分かる

具体的に言えばどんなに壁が挟まれようとも、綺麗に縁取られる

誰が、どこに、どんな体勢で、何名いるか

全部筒抜けというわけだ

それに、こちらが手を出す事も無い

秩序という物は相当便利なようで、上手いこと使えば遠隔で相手を無力化出来る

ただ、道を間違えないように走りながら付近の敵を固定していくのは相当頭を使う

それに私は主じゃない

想ほど精密に扱えるわけじゃない

更に言えばここから数十分は走る事になる

体力は大丈夫だが、そこまで集中力が続くかどうかだ

はぁ……頑張ろ

そう決意しつつ、私は走り続けた



『ふわぁ…』

『流石に眠い?』

欠伸をこぼした私にアシャはそう聞いてくる

『私だって睡眠は必要なんだよ』

『えぇ…』

『なんだよその目』

私が不満の声を上げると、とある男が割り込んでくる

『そりゃ、あんな化け物みたいな行動してたら言いたくもなるだろ』

『お前にだけは言われたくない!私に傷をつけたのは先にも後にもお前だけなんだわ!』

『は?お前、あれからどんな事したんだよ』

『ダンジョンの…何層だっけ?アシャ分かる?』

『30層のボス部屋から82層まで落ちて傷一つなかった』

『はは、やっぱおかしい』

『でもそれぐらいだよ。それ以外になんか危ないことはしてないはず…』

『はぁ…想。命の保証がない状態で混沌に突っ込んで行ったことは危なくないの?』

『あ…』

そう言えばそんな事もあったような…

『それに、想お前ここに来る前サジェブルにいたんだよな?』

『そうだけど…』

『じゃああの写真に写っている空飛ぶ少女はお前だな。これは危ないことじゃないのか?』

『待て。あんな戦闘している所で写真取れる訳ないだろ。あんな混沌と秩序に包まれた空間、近くにいるだけで気絶するんじゃないの?』

『そもそもその写真はイリスの隣国であるマキから撮られたものだ』

マジか…

完全に機械人(マシーン)の技術力を舐めていた

『マキナの技術力って予想以上だね……』

『そりゃ世界一の技術力を持っている国だ。それぐらいできないと困る』

『なるほどねぇ~』

『ところで、本当に危ないことはやってないのか?』

『はいはいやってましたよ。でも、それでも一切傷ついた事は無い。つまり私に傷…いや、体の部位一つ吹き飛ばしただろ。つまりお前は化け物』

『それを利用して片目を改造したくなっているお前は異常者だな!』

『『ガハハハハッ!』』

私と男は笑い合う

それだけ仲がいいって事で…

『ところで想。今貴女はどういう生き物なの?』

『…さあ?』

『さあ?ってお前。なんか無いのか?』

『なんか無いかって言われても…』

『貴女はサジェブルの時にメインで戦ってた。何者?』

『しいて言うなら主になっただけで…』

『馬鹿お前。ナチュラルに言うことじゃねぇよ!』

『同感。だからあんな化け物みたいな行動出来たの?』

『あのさぁ…私の戦闘を化け物みたいって言わないでくれる?』

『いや、あれは魔物よりも禍々しかった』

『はぁ、私の慈悲深い戦闘方法を禍々しいと?』

『アレのどこが慈悲深いの?手が串刺しになってたけど』

『そう、手だけなんだから問題ないよ。私の能力をフル活用すれば………』

『…フル活用すれば』

『言うのやめた。ちょっと魔物相手ですら残酷すぎるわ』

『えぇ…』

明らかに引いている

いや私が思いついた訳じゃないんだけど…

とりあえず話題を逸らそう

『ところで、怠惰と快楽は?』

『あの二名には観光してるんじゃない?』

『まあそっちの方が助かるか…』

『そうそう。それに、あの子達が一番仕事しているから、たまには息抜きをね…』

『そうだねぇ~』

……あいつら遅くね?

そう思い均衡の力を使用する

…どうやらこのシャッターの奥にいるようだ

だが、そこで止まっている

『ねえ、このシャッターって空いてる?』

『いや、何ならめっちゃ頑丈だぞ?』

『なるほどねぇ…これ壊していい?』

『ああ。好き放題やってくれ』

よっしゃ許可得た

私は彩に声を掛ける

『どうしたの?』

『いや、こっちから見たらただの行き止まりで、本当に正解か分からない』

『わかった。全員伏せて』

『了解』

すると、シャッターの向こうで数名がしゃがむ

それを確認した私は、とりあえず上と下に切り分け、混沌で出来た空間に繋がる門を作り出した

その門からは混沌と魔力で出来た大きく太い槍が現れる

槍と言っても、投げるような物ではない

投げる用が‘‘スピアー‘‘なら、これは‘‘ランス‘‘だ

私がシャッター上部に向けて指を差すと、物凄い速さでシャッターの上部に突き刺した

シャッターを串刺しにしたまま槍は向こうの壁に突き刺さるまで止まらない

後は邪魔な下の部分を潰せばいい

適当に質量の塊を用意して指を上から下に降ろす

するとその塊は指の方向に合わせて落ち、シャッターは跡形もなく潰れる

後は簡単

混沌を適当に吸収すればいいのだ

こうして何事もなかったようになったとさ

めでたしめでたし

『やあ!久しぶりだね。彩、アン』

『想ちゃん。いつから生き物やめたの?』

…………同じこと言われたぁ~

どうもどうも

これが上がっている頃は六月も後半でしょうか?

六月前半の私です

いやぁ~今回無理やり感凄いですね

暑い中書いているんで、ちょっと頭回ってないですが、許してくだい

これぐらいの緩さが丁度いいです

それでは、ここまで読んでいただきありがとうございました

今後も、‘‘できれば‘‘お付き合いください!

ということで、ではでは~

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