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生き物達ノ中央世界  作者: 葉都
天魔人国編
53/65

53:縁

彼女からの連絡を受けしゃがむと、真上を何かおぞましい物が勢いよく飛び出してきた

こちら側から見るとただの石で出来たレンガ調の壁だったのが砕け散った

上の奴に気がとられている間に、下側の残りも綺麗に潰していた

明らかに混沌が主成分の物

いつからこんな物作れるようになったんだろうか…

『やあ!久しぶりだね。彩、アン』

ナチュラルに消しながら、こちら側ににこやかに挨拶してくる少女

そして隣にはダンジョンで出会ったもう一名であるアシャと

………誰ぇ

想の隣には見知らぬ男が居た

腕を組みながら奥の壁に寄りかかっている

この場に居る事から、想の認めた協力者って事は分かるけど…

にしても報告一つもなかったんだけど

『想ちゃん。いつから生き物やめたの?』

『フッ…』

アンの言葉にアシャが吹き出す

『なんでアンまで!』

想がそう言うと、男が話し始めた

『ほらな!お前の攻撃が化け物レベルなのを認めろ!』

『はぁ………しゃあねぇな』

…想の口調ってそんな感じだったっけ

『あの、想様』

『ああ、ごめん!久しぶりだね姫さん』

『……呼び方』

ギアナ嬢は頬を膨らませながらボソッと呟いた

『君だって私の事を様付けだろう?』

『では、想とお呼びしても?』

『勿論!自由に読んでもらって構わないよ』

『では…想』

『どうした、姫さん?』

『…呼び方変わってない!もぉ~』

ギアナは想に近づいてく

そうして、想を抱きしめた…へ!

『ギアナ?』

アシャも困惑しているようだ

ギアナの右手は想の首の裏まで伸び、優しく触れる

『ちょ、ちょっと。どうしたの?』

想も驚いているようで、少しだけ喋る速度が速い

ギアナは答える事無く、右手をつまむような形にする

そして、まっすぐゆっくり手を放す

すると想の首から羽が出て来た

その羽を抜ききると、ギアナは目を通す

アシャはギアナに近づき、同じく羽に目を通す

『えっと、それ何?』

想が聞く

ここにいる誰もがそう思っているだろう

その質問にアシャが答えた

『天使の間の伝統みたいな物で、自分の羽を紙代わりにして手紙を書いて渡す。ギアナは、想が寝ている間に首の後ろに入れておいた…』

『…あ!あの時!』

『想は心当たりあるみたいだな?』

『うん。パーティと再会して宿に戻った後にロアが羽ついてたよって羽を取ってくれたんだけど…』

『それがギアナの手紙だろう』

『なるほどね…』

『そして、今取り出した羽はロアからの返信ってわけ』

『そうだったんだ…』

そんな事が知らない間に起きていたとは…

私も一切気付いていなかった

ギアナ嬢の方を見てみると、読み終わったのか羽を抱きしめ、心地よさそうに目を閉じている

その様子を見たアシャがギアナに声を掛ける

『どうやら嬉しいお返しだったようだね』

『はい!とっても…』

彼女の顔はとても美しいほぐれた笑みだった

『それはよかった』

『はい。これでようやく計画に集中できます』

『そういえばそうだったね。それじゃあとりあえずこれからの事を始めようか』

すると、みんなの足元に椅子が現れた

想は慣れたように座った

私は疲れていたのもあり、想の次に速く座る

『まあ座って話そうよ。君達は長い距離移動してきただろう?ゆっくり休みながら話さないかい?』

そう話すとアン、ギアナ、アシャ、男は座った

『君もどうだい?』

想は私達が通ってきた道の方に声を掛ける

そこには、希望が居た

『えっと、俺の事か?』

『君以外誰がいるんだい?』

『いや、これからの話だろ?俺には知っておく理由は無い』

『これからの国に関する重要な事を起こそうとしている。相当関係はあるとは思うし、そっちでも計画を知っている権力者が居てくれた方がこちらも嬉しいのだが…』

『それに関しては姫様がいるだろう?』

『姫だけじゃ足りないかもしれないだろ?この後に仕事があるとか、どうしても外せない用事があるのであれば無理に引き留めはしないが…』

『……分かった。そこまで言われたら帰るわけにも行かないな』

そう言って彼も座った

よし。これでようやく―

『後そこのお二方も。隠れてないでいい加減で出来たらどうです?』

その言葉の後、後ろから男女二名が顔を出す

その顔は世界に知れ渡っているような者達だった

『えっと…いつから気付いて』

『少なくとも私は、君達が盗み聞きし始めたところから』

『なんで触れてくれなかったのさ!』

すると、想が口を挟んだ

『だってそっちの方が後々の反応面白そうじゃん!』

『えぇ…』

『えっと、怠惰様と快楽様。何をされていらっしゃるのですか?』

『おっと…そちらはノーラスの第一王女様ですよね。お久しぶりです』

怠惰は先ほどまでの様子から一変し、とても丁寧な態度でギアナと話す

一方快楽の方は想に絡んでいるようだ

『…やっぱりいくらやっても効かない!』

『話したでしょ?…ところで今何倍まで上げたの?』

『え?えっと……』

『何?随分と言いにくそうだねぇ』

想はとても二ヤついている

『えっと……三万』

『やりすぎ!一般の者にやったらショック死するんじゃないの?』

アシャは大声を上げた

…何を三万倍したのだろうか

まあ何事も三万倍したらおかしくはなるだろう

このまま話すのもいいのだが、それでは本来の目的が果たせない

『想。今後の話するんじゃなかったの?』

『そう言えばそうだったね。脱線していた』

そう言うと、彼女は手を二回叩く

その音で周りは静まり返った

『そろそろ先の事を話そうか』

そう言うと彼女は指を鳴らす

すると、怠惰と快楽の足元にも椅子が生えた

その光景は目の当たりにした快楽は想に疑問をぶつける

『これってどういう原理なの?』

『能力』

『なるほどね』

彼女は納得しながら椅子に腰掛けた

怠惰も既に座っている

『それじゃあ…』

彼女は間を取り、手を叩く音が響いた

すると周りが光に包まれたが、直ぐに消えた

辺りは見覚えのある景色

数日前に見た想の作り出した空間

家の中ではなく庭に移動していた

みんなで机を囲んでおり、椅子も庭でしか見ないような物に変わっていた

アンと私以外はみんな驚愕している

まあ無理はない

あの地下から、急に日が輝き地上の植物が至る所に存在している場所に移動したんだ

私達も初めは驚いた

『これからの事を決めようではないか!』

『想。何もここまで大がかりな事しなくても良かったんじゃないの?』

『こっちの方がロマンがあるじゃん。それにこの空間を使わないのも勿体ないし、周りから盗み聞きされる心配をすることも無い。最高な場所じゃない?』

『ま、まあ理にかなってはいるか…』

そうして、みんなが落ち着きを取り戻してから、今後を決める会議が始まった


『じゃあここの辺で終わろうか!』

そう言って想は立ち上がる

想がそのまま終わろうとしたので私は口を挟む事にした

『想』『想ちゃん』

『どうしたの二名とも』

アンと被ってしまった

『アン先いいよ』

『じゃあお言葉に甘えて…想ちゃん』

『何?』

『その方の説明を…』

『へ?…あ~。任せた!』

そう言うと想は男もとい、彼の方を見る

『分かってる。流石に自己紹介ぐらいはするって』

そう言うと体制を変え、こちらに近づいてきてから話し始めた

『俺の名前はレファ・シファー。種族は魔人で属性は破。魔人軍王族直属隠密部隊隊長だ。よろしくな』

『シファー…』

シファーって事は…

『ああ。アンさんと彩さんは分かると思うが、セアの弟だ。姉が世話になったな』

『やっぱりか』

『えっと、セア、さんって…』

ギアナ嬢が申し訳なさそうに聞いてきた

『ロアと同じパーティのマジシャンだよ』

『ロアの!』

『ほう。俺の姉はギアナ嬢の大切な者と同じパーティだったのか…』

すると希望が声を上げる

『これは縁を感じるな』

『そういうスぺーも関係はあるよ?』

『そうなのか?』

『ああ。何せオクトがリーダーだからね』

『兄さんが!』

あのパーティの知り合い多すぎるだろ…

私がそう感じていると、アンが話す

『ところで、そっちは何があったの?レファさんとか増えているし…』

「ああ。それはね…」

想は話し始めた…

どうもどうも

記憶って直ぐ失いません?

私だけかもしれませんが、イヤホンを置いた場所を三十秒以内に忘れたんですよ

あと、今回は53話な訳ですけど、53話ということも忘れていました

十秒前にタイトル考えていたのに…

それでは、ここまで読んでいただきありがとうございました

今後も、‘‘できれば‘‘お付き合いください!

ということで、ではでは~

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