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生き物達ノ中央世界  作者: 葉都
天魔人国編
50/65

50:快楽と怠惰

彩への連絡から数日後

私は向こうが動くまでのんびりと過ごそうと思っていたのだが、アシャに呼ばれた

どうやら任務があるらしくてそれに付いてきてもらいたいそうだ

私に伝えられたのはそれだけである

場所もやる事も何もかも伝えられていない

どうしてどいつもこいつも詳しく話さないのだろうか

心の中で悪態をつきつつ、魔王軍本部の門のすぐそこまで来ていた

本部という事もあり門はきっちりと閉まっていて厳粛な雰囲気を醸し出している門番が佇んでいる

まあ話は通っているだろう

そんな気持ちで門に向かう

『そこの者、待て!』

私が近づくと、門番が怒号を飛ばす

『ここはお前の様なガキが近づく場所じゃないぞ!』

……ガキ?

いや身長小さいし、実際子供なんだろうけど…

まあ門番だし、舐められちゃ行けないからこんな感じなんだろうなぁ~

『おい!聞いているのか!』

『ああ。ただ、アシャに呼ばれていてね。通してくれるとありがたいのだが…』

『なるほど、お前が想だったのか。すまない。アシャ様からは名前しか聞いておらず…』

『それならアシャが悪いから問題ない。通してくれるか』

『はい!』

そう言うと彼らは私を見ながら敬礼する

すると、門が自動で開いた

『ありがとう』

そう言い残して私は本部に向かう



『まだかな』

そう言葉をこぼした

私達は想を待っている

『ちゃんと話したのか?』

『しっかり話したって報告は来ているけど…』

『門番さんには?』

『名前と用事がある事ぐらい…』

『…それじゃね?』

『後は、迷ってるって事もありそうだけれど、どう?』

『…想定外だった』

『ちょっとアシャちゃん…』

『僕ですらそこまで考えられるけど…』

『はいはいそうですか!』

その瞬間、部屋にノックの音が響いた

『…!どうぞ』

そう発すると扉が開かれ、白髪の少女が駆け込んできた

『ごめん!迷ってた』

『ほらぁ~』

『…っふ』

『君たちさぁ、想の純粋さを見習ってくれ。頼むから』

『そんなこと言われても~』

『僕たち大罪に所属してるし~』

『私は快楽だし~』

『僕怠惰だし~』

『言い訳しない!』

『『えぇ~』』

二名は口を揃えて不満の声を出す

そして想が固まっている

『想、ごめん。何処でも好きな席座って良いよ』

『は、はぁ。じゃあ遠慮なく』

そう言うと彼女が一番近くの席に座った

『まずは集まってくれてありがとう。これより会議を始めたいと思う。何か聞きたいことは?』

すると想が手を上げた

『どうした?』

『いやね。君はここにいる者、全員の事知ってると思うの。でも私は知らないんですよぉ…紹介してもらっても?』

『わかった。じゃあ…』

『私からで良い?』

『じゃあ次僕で…』

そう言うと彼女は立ち上がり想の元へ歩いて行く

…嫌な予感がするのは私だけじゃないようで、彼も少し表情を引きつらせる

想にアレやるのか…

『想ちゃん。私の名前は…』

そう言いながら彼女は想の肩に手を回し、耳元で話す



私は現在、二名の紹介をアシャに頼んだ

そして、まずは綺麗な羽が生えているお姉さんが挨拶してくれるそうだ

だがこのお姉さん少々距離感が近く、初対面であるはずの私の肩に手を回し、耳元で囁くような声で名乗る

宮楽妖(くがく よう)っていうの。よろしくね…』

『ああ。よろしく』

『へ…』

彼女は目を見開く

周りも同様で目を見開いてこちらを見る

…へ、何かやってたのか?

『うっそでしょ!ちょっとこっち見て!』

彼女がそう言うと顔を掴まれ、強制的に彼女の顔の方を向かされる

『……これは?』

『何も無いけど』

『………これは?』

『全然?』

『…………これは!?』

『何も』

『なんで!』

とても困惑しているようだ

『えっと、妖?どれだけやったの?』

『…倍』

『ごめん、聞こえなかった。もう一k』

『五千倍!』

「おいまて。そんだけしたらおかしくなるだろ』

『私だってちょっとずつ上げたよ!』

『そうだとしたら、初めがおかしいだろ!』

『初めは三倍だったんだけど…ちょっとやらかしちゃった』

『…えっと、何を五千倍したの?』

私が聞くと、みんなが黙った

…え?なんか言いにくい物なの?

『説明するには私の力について話さないとだね。私は魔王軍対大罪の快楽なの。生き物の快楽を自由に変えられて、倍にしたり、快楽を受ける方法を変えたり出来るの。それで私は君に快楽を五千倍にして、受ける方法を私が触れる事に変えたんだけど…』

『一切なかったって事ね。格上相手には効かないとかある?』

『それは無い。一回死の主様に掛けたし…』

なるほど…

理由は何となく分かる

生き物の感覚は混沌が少ない程敏感になる

私の場合は混沌が体の中に無限に存在しているから、一切喰らわないのだ

『なるほどね。それだったら喰らわないのも納得だわ』

『え!どうやったの?』

『…そんなに知りたい?』

『そりゃあそうだよ。今まで弱点が無いって思っていた私の力の弱点。知りたくないはずが無いよ!』

『え~………じゃあさ、魔物にその力喰らわせたことある?』

『あるけど……特に何もなかったよ』

『そういうことだ。混沌を多く持つ生物にその力は効かないってことだ』

私が話すと、アシャが口を挟んできた

『……想。混沌ってあの禁忌のやつであっているか?』

『えっと…確かそんな扱いされていたような…』

『そんな扱いされてたなって…そういえば隣国で異常発生していたアレはなんだったんだ?アレに関して情報が無さ過ぎる』

『そんなことより、君の名前ぐらいは教えてくれ』

『……確かに』

そう言うと、気だるげな顔をした男が立ち上がりこちらを向いて話し始める

『僕の名前はアルツァ・ネーク。魔王軍大罪の怠惰やってる。よろしく』

『ああ。それでアレって?』

『アレだよ。サジェブルで発生していたあの紫色のやつ。イリスが何も出さないから、僕達分かんなくって…』

『あぁ~』

『想はイリスから来たよな。何か知ってる事を話してくれないか』

『アシャに言われてもね。国が話を出す前に話しちゃってもいいの?』

『それは…』

『はいはい。想が困っちゃうでしょ!怠惰もアシャも会議を進めよ』

『…分かった』

怠惰は椅子に座り前を向く

快楽もこちらにう楽もこちらにウィンクをした後に席に座った

『…今回の任務だが、メランツェの首都、アラーディに行く』

なるほどね

違和感なく合流が出来そうだ

おそらく彼女もそのつもりだろう

『どうやら数々の誘拐を行ってきた組織であるラーハフスの本拠地が見つかったそうだ。魔人の兵だけでなく、こちらも協力するという事で今回、この四名が行くことになった』

……ラーハフス

どっかで見たような無いような…

『待ってよ。流石に過剰戦力じゃない?向こうにもいい者いるでしょ』

『ああ。今回は戦力ではなく、国の恨みだな。こちらも攫われた者が二番目に多い。流石に殴り込み案件だろう』

『なるほど。僕は賛成』

『…私も賛成で』

『えっと…賛成すればいい?』

『ああ、決まったな』

『それじゃあ、明日出発。場所はアラーディの軍隊本部。どうやらレファという男が応対してくれるようだ』

『レファって…確か凄い実力って有名になった者じゃない?』

『そういえばそんな者前に聞いたような気がする…』

そんなに有名な者なのか…

そうとう強い者なのだろう

実力を楽しみにしつつ、少し前からずっともやもやしていることがある

…ラーハフス

どこかで見たんだけどなぁ~

私の数少ない二週間ちょっとの記憶を探っている

『最後に質問はある?』

『無い』

『右に同じく』

………

『…想?何か悩m』

『あ!!!!!!!』

私の声に、皆が肩を跳ねさせた

『どうしたの?』

『いやごめん。こっちの話だわ』

『…聞いてもいい?』

『いや、聞いても面白くないよ。ただ、私の目覚めた砦の資料室みたいなところに入ったのね』

『…うん』

『セキュリティガバガバって所は置いといてもらって、そこの資料で、その組織名が書かれてたんだけど、それがラーハフスだったって事を今思い出したってだけ』

私がそう話すと、それを聞いていた周りは目を見開いて驚いていた

どうもどうも

記念すべき50話です

つまり、初めから見る人にとって、50話分見なきゃ最新ストーリー分からないんですよ

…なんか番外編でここまでのストーリーみたいな会挟んでもいいかもしれませんね…

まあ現在は別に考えてないんですけど…

後は、話している知識か、話していない知識か分からないんで困っています

皆さんにジョブの数とか話してないだけで36個ぐらいありますよ!

今出てきてるの6とかなのに!

う~ん、まあこんなものでしょう

それでは、ここまで読んでいただきありがとうございました

今後も、‘‘できれば‘‘お付き合いください!

ということで、ではでは~

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