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生き物達ノ中央世界  作者: 葉都
天魔人国編
49/65

49:彼女

いやいや、まさか気付いた訳ないだろ

だってギアナの前に姿を表した時は甲冑を着てたから、顔なんか見えているわけないし…

『お姉様?』

『…ナギ、この部屋で話しましょうか』

そう言うと、彼女は先ほど出てきた扉を開ける

『わかった』

そう言ってナギとギアナは入っていく

おそらく姉妹の会話d

『アンと彩様も!』

そう言って部屋に再び引っ込んでいく

…最近は予想が外れる事が多いな

そんな事を考えながら、部屋に向かう

先にアンが入った後に私も部屋に入り、扉を閉める

この部屋の感じ、応接室のような雰囲気を感じられる

真ん中に広がる、大きな円形の机に二名は座っており、アンも座ろうとしていた

ちょうど三方向にばらけていたので、私も丁度いい場所に座る

それを確認すると、ギアナが口を開いた

『この部屋は外に声が漏れる事がありません』

そう前置きをした後、私の目を見て話す

『貴女、裁断様ですよね?』

『…ふふ。何故分かったんだい?』

『やっぱりそうでしたか!雰囲気がとても似ているのと、力がそのまんまです!』

『なるほど…』

それでバレたのか…

それじゃあ、私の力を知っている他の奴ら(聖剣)にもバレそうだな

『それで、想様は…』

『想ならフボディーナに居るよ』

『なるほど、向こうも合流出来たのでしょうか…』

『う~ん。流石にまだじゃない?流石に到着したとは思うけど…』

『こんな時、連絡できればいいのですが…』

『それは大丈夫。私と想は…』

その瞬間、脳内に声が響いた

『彩?』

『どうしたの、想』

『まずは話せて良かった。それで、そっちはどうだい?そこまで時間が経ってないし、あんまり変わらないと思うけど…』

『ギアナ嬢と合流出来たよ?』

『……速くない?』



『うん、じゃあ』

そういって私達は会話を終えた

『ごめん。想と話してた』

『本当ですか!』

ギアナは驚きが混ざりつつ話す

一方、アンは安心した声でこちらに聞いてきた

『向こうはなんて?』

『合流できたらしい』

『速くない!?』

『速くないですか!?』

ほぼ同時だ

『はは。こっちも言われたよ』

『どっちもどっちなのに、そっちだけ言ってくるって酷くないですか?』

『確かにそうっちゃそうだけど、向こうは会った事ある想だからな~』

『確かにそうでしたね』

どうやら納得してくれたようだ

『後、この後の計画についてなんだけど』

『お!もう考えてたんだね。さs』

『いや、何も考えていないらしい』

『…あたしの言葉を返してほしい』

『まあでも、とりあえずは合流を目指すらしい』

『合流ってどうするさ?』

『もしかしてメラツェ?』

『お!ナギ、ビンゴ!』

『待ってください。メラツェまで行くとして、何も無く行けるなんて思えないのですが…』

『それを解決する事を約束してここまで来たのさ』

『へ?』

『お姉様。どうやら解決してくれるらしいよ!』

『それは助かるのですが…残党と行ってもまあまあな数いますよ?』

『まあ何とかなるでしょ!あたしと彩で蹴散らしてあげるよ!』

『あぁ……二名だけだと、慈悲が動くと思うよ?』

『そっか。慈悲様は常に目を張り巡らせているもんね』

『慈悲か…』

彼女の話は想との話の中にも出て来た

何とかして想との関係性を探れれば何とかなるかもしれないが…

『その…ギアナさんから何か言ってもらうってことは?』

『可能ではありますが、見た目と名前を覚えられます。私は仲を戻す事を目標に動いていますが、国が動いている訳ではありません。唯一美徳に直接命令を下せるお父様も今は落ち着くのを待っています。そんな状況で外部から来た者が仲を戻そうと動いていると知ったら逮捕とまでは行きませんが、妨害は入るでしょう…』

『流石ですね。お嬢様』

ここにいるメンバー以外の声がこの部屋に響き渡った

『…!何故貴女が』

『お嬢様にそこまで敵意の目を向けられる日が来ようとは…何があるかわかりませんね』

彼女の視線的に私の後ろにいるのだろう

とりあえず挨拶だな

そう思い、私は椅子から立ち上がって振り返る

そこには、様々な物映っていたまんまの姿

『貴女が慈悲様か。私は彩』

『これはどうも』

確かに危険な空気は感じる

だが殺意は感じないし、こちらに仕掛けてくる気配もない

『…襲いかかってはこないのだな?』

『そりゃあ。聖剣様とまともに戦えるとは思っていませんから』

『はは。貴女の主が持つ武器よりかは弱いよ』

『…!へぇ、知っているのですか』

『雰囲気を感じるからね。多分は気付いていないだろう。長年の眠りでだいぶ雰囲気が変わったからな』

『そうなのですか。それは貴重なお話を聞けましたね』

顔は笑っている、心は笑っていない

少し不気味に感じるような雰囲気だ

『ところで何だが、白髪の少女を知っているか?』

『…それだけ聞いても。私は仕事柄、沢山の者と会うので…』

『そうか、それなら詳しく言おう。身長140㎝で性別は女性。属性は氷、名前は想を名乗っていて、記憶喪失。目覚めたのはマキのインティウ付近の森の中にある砦で……』

ここまでは事実を述べてきた

彼女の記憶をちょいと覗いて見た事実

そして…

『血統は分からないが、私が感じたのは龍種の血と他の血。つまり混血だ。そんな少女、しらないか?』

これは、私が感じた物だ

彼女に伝えた通り、彼女からは龍種を感じる

おそらく龍種なのだろうが、他の血も感じる

それが彼女だ

『………知らないですね』

『そうか。想は君を何となく懐かしんでいたが、気のせいだったか』

そうして私は椅子に戻って座る

『君が聞いたからと言って、協力しろなんて言わない。妨害してくれてもけっこうd』

『いえ。協力しますよ』

『…いいのか!?君の上司は望んでいなさそうな訳だけど…』

『ふふ。お嬢様の為に協力するよ』

『ありがとう。心から感謝するよ』

『それでは』

そう言葉を残して、彼女は部屋から出て行った

ふ~~~結構緊張したから何とかなって良かった

それもこれもギアナ嬢のおかげだ

後々何かお礼をしないとな

そんな事を考えながら正面に向き直ると、ギアナが話しかけて来た

『あの状態の慈悲様によくあんなに大きな態度取れましたね』

『私だって心臓バクバクだったよ。まさかあんなピりついた空気になるとは思ってなかったし』

『彩って緊張することあるんだ~』

『いや、生き物なんだよ!あるに決まってるでしょ!』

そう答えると、みんなが笑った

『何笑ってるのさ!』

そんなことを返しつつ、私は彼女達と楽しく談笑を続けた



『それでは』

私はそう言い残し部屋から出る

ふぅ…バレていないようですね

私、慈悲ことレエノ・フーロはこれでもかって程緊張していた

今まで、様々な任務をこなしてきたが、これほど緊張した事は無い

まだ関係地が浅い者とで良かった

二名の姫様は少し違和感を感じていてもおかしくない

周りから違和感を感じられないように、一旦自室へと飛ぶ

この力は、私の慈悲の力の一つ

好きなところを能力で記憶しその場所にワープ出来る

我ながら恐ろしい力だと思う

まあそんな事はどうでもいい

彼女が、――が生きているのだ

それに勝る衝撃は無い

彼女が生きている事だけが救いだった

そして、彼女が直ぐ近くにいて、相当大きな事をやろうとしている

そりゃあ協力するに決まっている

さらに言えば彼女を一目見たい

だが、それで彼女の予定がずれるのであれば叶わなくてもいい

彼女はお嬢様とその友を無事帰還へと導いてくれ、聖剣と呼ばれる者とイリスの大将を連れてやってきた

この現状を打開するという意思を持ってやってきた

無事成功させる為にも微力ながら手伝わせていただこう

そう心に決意をしながら、巡回に戻った

どうもどうも

六月が忙しい!

いや、投稿が少なくなるって事は無いんですよ

なにせ投稿が少なくなって困るのはこちら側なんで

広めるには数上げてくしかないんですよ

話を戻しまして…

四月から二か月、放置し続けていた物の期限が迫ってきております

これを書き終わった後もやります

それでは、ここまで読んでいただきありがとうございました

今後も、‘‘できれば‘‘お付き合いください!

ということで、ではでは~

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