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生き物達ノ中央世界  作者: 葉都
天魔人国編
48/65

48:王宮

『貴女、アンさんですよね?』

『へ?えっと…』

私達は現在、謎の少女に話しかけられた

路地で誰かが通るとは思えない

だが、少しばかり浅はかだったかもしれない…

私達はここに来たばかりで、ここを通る者を知らないだけでいるかもしれない

だがここは公共地区

しかも貴族達が住むような場所

路地に住むような者もここには住めるはずがない

住めるはずがない=誰も居ないだったけど、私の考えが思っていたより浅はかだった

話聞かれたか?

『違うんですか?』

『いや、えっとアンだけど…どうしたの』

すると少女は目をキラキラと光らせながら、話し始めた

『やっぱりそうですよね!あのイリス国軍大将のアンさんですよね!』

『あぁ…えっと、今は大将じゃなくて特殊軍だけどね』

『へ?どうして変わっちゃったんですか?……っあ言えなかったら別に言わなくても』

『別に特別な理由は無いよ。ただとある者の旅について行きたかったからだよ』

『へぇ~その方って隣の』

『ああ!違うよ。その子はちょっと別な場所に居てね…』

『そうなんですね。なるほど…』

なんと会話が終わってしまった

アンはとても話しかけたそうな顔をしているが、少女の方はとても満足したような顔をしている

『あ、あの~』

『はい?』

『えっと…所であなたは…』

『おっと!私とした事が申し訳ありません。私の名前はナギ。通りすがりの研究が好きな者です!』

…ん?

ナギってこの国の第二王女だった気がするんだけど

『ナギちゃんね!よろしく!』

アンの方は満面の笑みで握手をしている

…え、気が付いていない?

アンだったらやりかねない

『ちょっと聞いてもいいかい?』

『はい、何なりと!』

元気に返されたので、こちらもそこまで考えずに突っ込んでみる

『君のフルネームはナギ・シバレスじゃない?』

『へ………』

…黙ってしまった

『シバレスって、王族だよね!?どうなの?ナギちゃん』

そして、しばらくたった後、ナギは口を開いた

『………はい。ナギ・シバレスです』

『やっぱりか。それだったら』

『待ってください!それだけですか?』

『ああ。これから会おうとしていたのも、君の姉だからな』

『お姉様ですか…』

『彩、言っちゃってよかったの?』

『ああ。それにちょっと旧友に会えそうだ』

『へ?』

『それで、協力してくれるかい?』

私は彼女に聞く

これで断られても、彼女からギアナに伝わるだろう

『…はい。その代わり私達の問題にも付き合ってもらっても良いですか?』

『…!ああ。出来る事なら』

『ありがとうございます。それでは、先に問題の方を話しても?』

『ああ。話してくれ』

恐らく、フボディーナとの関係だろう

すると彼女はゆっくりと口を開いた

『…最近のフボディーナとの関係はご存じでしょうか?』

『ああ。天使の方の過激派が魔王の方の姫様を襲撃して、国境閉鎖したって話だよね?』

『ええ、間違いありません。それの影響でですね、お姉様が悪魔の過激派から狙われておりました』

『君の口ぶりから考えるに、もう解決したようだが』

『はい。確かに潜入している親玉は捕まえました。でも残党が残っているんです。私はあまり表に立つ事もありませんから、名前ぐらいしか知られておらず、自由に出かけられるのですが…』

『ギアナは狙われる、と』

『はい』

それはまた大変な事だ

メラツェに行く道中も大変だ

私達に関係無い事だろうが引き受けようと思っていたが、これは好都合

『もちろん受けるよ』

『本当ですか!』

『ああ。それに、こちらの計画も楽になるようだしね』

『…計画?』

『ああ、安心してくれ。国家の存続が危ぶまれるような事はしない。というか出来ない。作戦にはギアナも参加予定だし』

『まあそれなら安心ですね。それでは、アンs』

『アンでいいよ!』

アンが大きな声で訂正した

よっぽどしゃべりたかったのか声を出すのが久しぶりだったからか…まあどっちでもいい

『わかりました。アンと…』

『彩だ』

『アンと彩様を王宮に案内いたしますね』

『ああ頼む』

すると、彼女は歩き始めた

『彩は訂正しなくてよかったの?』

『ああ。彼女は立場上、様を付けるのが慣れているんだろう。それに私は気にしない』

『へ~そういうものなんだ~』

そんな会話をしつつ、ナギの後を付いて行った



現在地点は少し歩き、王宮の門まで来ていた

ナギは通れるかもしれないが、私らは通れない

どうするつもりなのだろうか

そんな事を考えながら彼女について行く

『お疲れ様です!』

『後ろの者達は私の知り合いです』

『承知いたしました。どうぞゆっくりと』

こちらに礼をした後、持っている槍を勢いよく地面を突く

すると、閉ざされていた門が開かれた

大きな宮殿

とても雰囲気が出おり、昔からあるような見た目だが、古さは保存する国の氷龍国、スリーイニャの王宮の方が古いそうだ

それに最近、老朽化により修繕工事を行っていたはず

そのため、とても綺麗な王宮だ

庭はとても綺麗で、よく手入れされていることが分かる

道の縁からは光が放たれており、夜でも明るいだろう

道のわきには様々な石像が存在している

生き物とかではなく、何かのマークだ

おそらくだが、すべて根源的主をイメージされているのだろう

門の方から順に、創造と破壊、時間と空間、生と死、記憶と感情、そして秩序と混沌

一番奥にある秩序と混沌を除いて像は多少の輝きを放っており、鑑定を使用してみると、それぞれ像に各主の力が宿っていた

私は秩序の像に近づいて見上げてみる

『その像、素手で触らないほうが良いよ?』

『それはまたどうして?』

『そこに触れるとエラーが起きて通知が熾天使全員に行くから』

『…どうしてそんな面倒なシステムなの?』

『盗難防止らしい』

…いやこの大きさの物盗まれないだろ

気を取り直して…

それにしても、とても広い庭だ

左右に家が五つか六つは立つんじゃないかというほどの土地

ここの恐ろしい事は、庭はここだけじゃなく、中庭、裏庭のように複数ある所だ

最も広いのは裏庭と言われており、そこは訓練場も兼ねているとか…

そもそも敷地内に軍の中枢組織が全て入っており、寮などもここの敷地内と聞く

それだけでどれだけここが広いかということが分かる

広さで行けば世界樹内より広い…と思ったがあそこには模擬ダンジョンみたいな訓練場あったな

あそこが世界樹内判定なら世界樹の方が広いかもしれない

…今まで行って大きくない場所、インティウ(初めに行った街)ぐらいしか小さな場所ないな

そう考えると、規模の大きい旅しかしていない事をひしひしと感じられる

『アン、彩様。到着したよ!』

そんな事を考えているともう扉の前まで来てしまっていたようだ

まあ、門からそこまで長い道でも無いから、そこまで時間がかからないという所もある

『それでは、開けるね』

そう言ってナギは両方の扉に手を掛け、勢いよく引く

『おお~!』

アンがそんな声を漏らす

まあ無理はない

扉の奥には、白と金で構成された美しい内装が広がっていた

世界樹とはまた別の美しさだ

そんな事を思うのとほぼ同時に二、三名の声が聞こえる

『おかえりなさいませ、ナギ様』

『もぉ、そんな出迎えなくていいっていているでしょ!』

『ナギ様。そもそもメイドである我々が名前で呼んでいる事も、相当譲歩しているのです。ですので、これ以上は無理です』

『え~~』

とても不満そうな声を上げる

横のアンは分かる分かると言いたげに頷いている

彼女も王族までとは行かないが、相当高い地位を持っていた

彼女の性格からしても、堅苦しいのは嫌いなのだろう

『ところでナギ様。後ろのお二方は…』

『ああ!私の新しい友達だよ!』

『友達…』

そう呟くと彼女達は見極める様な顔で私を隅々見てくる

私が終わると次はアンの方に目が向けられた

だが、彼女達は一瞬目を見開いた後、すぐに話し始めた

『それで、お二方とは何を?』

『ちょっとお姉様に紹介しようかなって!』

『まぁ。姉妹仲がとても良って嬉しいです』

『はいはい。それで、通っていい?』

『はい!お二方もごゆっくりと』

『うん!』

『感謝する』

私達はそう返してナギの後ろをついて行く

…またアンの知名度を知れた気がする

『あっ!』

歩き始めてまだ一分程しか経ってない頃、ナギが声を上げた

『あらナg………っ!』

彼女は私の顔を見て目を見開く

……え?


どうもどうも

私、この国で相当キャラを作ったんですけど、全員をメインに使ったとしても20話以上使っちゃうんじゃないかっていう事になってるんですよね

ていうことで減らしたんですけど…何というか

やっぱりこの国は前と違って割と練ったので、無理に伸ばさなくても勝手に伸びていきますね

前回より長いですが、これ以上長い国もそうそうないのでゆっくり気長に楽しんでください!

それでは、ここまで読んでいただきありがとうございました

今後も、‘‘できれば‘‘お付き合いください!

ということで、ではでは~

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