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生き物達ノ中央世界  作者: 葉都
草龍国編
42/65

42:課題

双暦42205年、3月37日岩曜日、時刻11時52分43秒

計画が大成功に終わり、軽い宴が開催中だ

廊下には私の足音のみが響く

それもそのはず、あの宴会を抜け出す者なんていないだろう

それはもうとてつもなかった

途中からは透明化していたが気付かれない程だったのが、その盛り上がりを裏付ける事になるだろう

やがて大きな広場へと戻ってくる

懐かしいものだと、ついつい感傷にふけってしまう

初めは広いと思ったが、次第に慣れていくものだと思っていた

だが、どうやらそんなことはなかった様だ

短かったというのもあるとは思うが、いくらたってもここの豪華さと広さには慣れなかった

おっと、脱線してしまっていたようだ

日付が変わる前までという約束な為、焦らなければいけないところだが、予定の部屋はすぐそこに、少しだけ高い場所に大きな扉がある

そこは私はこの木の中に入った時、二番目に入った部屋でもあった

あの時はベグーが開けてくれた扉を、今度は自分の手で空ける

少々重いが、開けられない程ではない双暦42205年、3月37日岩曜日、時刻11時52分43秒

計画が大成功に終わり、軽い宴が開催中だ

廊下には私の足音のみが響く

それもそのはず、あの宴会を抜け出す者なんていないだろう

それはもうとてつもなかった

途中からは透明化していたが気付かれない程だったのが、その盛り上がりを裏付ける事になるだろう

やがて大きな広場へと戻ってくる

懐かしいものだと、ついつい感傷にふけってしまう

初めは広いと思ったが、次第に慣れていくものだと思っていた

だが、どうやらそんなことはなかった様だ

短かったというのもあるとは思うが、いくらたってもここの豪華さと広さには慣れなかった

おっと、脱線してしまっていたようだ

日付が変わる前までという約束な為、焦らなければいけないところだが、予定の部屋はすぐそこに、少しだけ高い場所に大きな扉がある

そこは私はこの木の中に入った時、二番目に入った部屋でもあった

あの時はベグーが開けてくれた扉を、今度は自分の手で空ける

少々重いが、開けられない程ではない

豪勢な効果音なんて一切しないが、心の中では鳴っている気がする

私が通れる程の隙間を開けて通る

先を見るとあの時みたいな面持ちでこちらを見てくる

あの時と違う事は他の者が居ない事だろう

今回は二名の内緒話とまでは行かないが、相当機密ではある

『ようこそ、想ちゃん』

『いえいえ、改めてお話の機会を頂き誠にありがとうございます』

『そんなに硬くならないでよ~』

『流石に今回は…相当な事ですし』

今回の相手はレヌー・スプラン

この国で最も偉い存在であり、今回の交渉相手でもある

そして、話の内容はアンの事だった

『まあ、そうだね。相当強い実力者を引き抜くわけだから、それ相応の態度を示してもらう物だね。普通は…』

『普通は?』

私は彼女に疑問を投げかける

『そうね。でも、貴女には恩がある。首都を助けられたっていう恩が』

『それに関しては、私がやりたいようにやっただけだから、そんなこと考えなくても…』

『貴女だけだとそう言えるのだけれどね、わらわとなると話が変わってくるのよ。国を救ってくれたお礼を渡さないと、他国にもとやかく言われるし、国民からも言われるの。こっち側で完結してたとしても、向こうは何か言ってくるの。こっちの事情は知ったこっちゃない』

『…はは、何かトップも大変だねぇ』

『そうなの~!はぁ…まあそういう事なの。貴女に何かプレゼントをしないとなの』

やばすぎる

はぁ、何でも知った気になってとやかく言ってくるのはやめてほしい

だが、どうせどんな所にもそういう者は居るものだから、絶対に王には立ちたくない

…あれ、もう遅くね?

私って今均衡の主だよな

便利な力が使えるのはうれしいし、圧倒的力も楽しいが、主になるのか……

まあ、物理的な代償が無い代わりの代償って事で納得しよう

『それで、アンを無償でって事かい?』

『えっと、想ちゃん?無償では無いんじゃないかな。実際しっかり助けてもらった訳だし』

『…実感ない』

『そっか。想ちゃんらしいというか、何というか』

そんな話をしていると時はあっという間に立っていたようだ

時刻は日付を越えて45分、良い子は寝る時間だ

…いや、私が歩いていた時にはもう寝る時間だったか

『ってな感じで、想にならアンを任せられる。気を付けてね』

『安心して任せてよ。アンには傷一つ付けさせないよ』

『それで貴女が傷つかない事を願いましょう。貴女が傷ついたら、アンが許さないと思うわ』

『はは。でも、私はいくらでも傷ついていいのだよ?』

『それはあり得ないでしょう』

そういえば、彼女に話していない力があった事を思い出した

『均衡の力の中にはね、不死身もあるのだよ。詳しく言えば不老不死らしいけれど、不老はまだ発動していないみたい』

発動条件には200歳になったらと書かれていた為、まだだろう

『それでもよ。痛みはあるのでしょう。そんな事、アンは認めないだろうけれどね…』

『あ~、そっか。まあ、気づかれないうちは続けるか』

『いやいやいやいや』

めちゃくちゃ否定されてしまった…

にしても、あっさりだったな

長時間は覚悟していたため、少々眠くない

どうしようかな…

その時、部屋にノックの音が響いた

『どうぞ』

レヌーが返事すると、扉が多少開く

入ってきたのは彼女の娘である、シオ・スプランだった

『あれ?想、何で…』

『ちょっとお話してたのよ』

『こんな時間に姫様が起きてるとは…』

『想、呼び方!』

『あっ』

しまった忘れていた

後ろからは声が聞こえてくる

『想ちゃん。シオだって、姫って立場を除けばただの年頃の女の子なのよ?』

『そっか、夜更かしもするか…』

『今回に限ってはお母様との約束でしょう!』

『えっ、そうだったの?』

二名はレヌーの方を見る

『今回は…そうね』

『おいおい、じゃあこの時間何だったんだよ』

『わらわは質問に答えただけよ?』

『それもそうか』

確かに、質問に答えただけだった

『本題に移りましょうお母様。わたくしを呼んだ理由を聞かせてもらえないでしょうか』

彼女達の話も本題に移ったところで私は早々に立ち去ろうとする

大体、呼んだ理由なんて他の者が居るところで話せるわけが…

『想ちゃん。貴女にも用があるから立ち去ろうとしないでもらっても?』

『え…私?』

予想外だ

シオと私に話しておく事ってなんだ?

『シオ、貴女次の研究素材、悩んでいたわよね?』

『…ええ。特に何も思いつかなく、数個上げられた物でもそこまで意欲はそそられなかったですね』

『そんな貴女にとっておきの研究素材を用意出来るかもしれないの。しかも、その研究は全然進んでいなくて、みんな諦めている。そんな素材なんだけど…』

『なるほどね』

『えっ!想もう分かったの?』

『まあ、そうだね。自分の力だし』

『想の力…ああ!』

どうやら彼女も分かったようだ

『秩序と混沌』

『そう。正確に言うと二つ合わせて均衡と呼ばれる事になるでしょう』

『均衡……』

『どう?まあ研究するってなったら想の協力が不可欠なんだけど…』

『ああ…私この国直ぐに離れちゃうけど、良いの?』

『それは想が何とかしてね』

おいおい、急に丸投げしてきやがった

どうしろっていうのだ

『…想が良ければやりたい、かな?』

『そこまで知りたい?』

『もちろん!それに、誰もが諦めている分野なんて、学者が最も盛り上がる分野だよ!』

『そ、そうか』

はぁ、そこまで言われたらやるしかないか

『それに想ちゃん、歴代の根源的主は誰かに課題と力を与えているの。そして、生き物達の学習を続けさせていずれ、やがて自分も知らないような凄い発明を期待する。想ちゃんもそっちの方がいいと思う。それに、どうせ他の根源的主達にも進められる。どう?』

『…ちょっと待ってて』

そう発すると、私は均衡と能力フル活用して、アイテムを作り出す

かっこつける為にも頭の中で作っている+時間があまり無いせいで、普段より大変だ

はは、他の奴はどうやったんだか

『…想?』

彼女の声を多少無視しつつ、能力を使用する

すると、両手に球体が現れる

大体部が透明の物で出来ており、部分部分に装飾に見えるような物がついていた

片方の中身はエメラルドの様な光を、片方はアメジストの様な光を放っていた

『はい』

私は、そのアイテム達をシオに手渡す

『えっと…これは?』

『自家製アイテム』

『えっと……なんの?』

『こっちは秩序、こっちは混沌を貯蔵できる。持ち主と常に共にあり、取り出せる者も一名のみ。取り出せる権限を与えられる者は製作者と主が認めた者のみ。最大貯蔵量なんて物は無く、無限に溜まり続ける。ただ、扱いに関しては特に変わるとか無いから、君に均衡入れるけど、いいかい?』

『それに関してはいいんだけど……よくもまあそんなものをポンと作り出したね』

『まあ、それは能力なんでって事で』

『…ズル』

『そうかいそうかい。ほら』

そう言って私は指を鳴らす

すると、黒い光が彼女の胸元に飛ん行き、彼女の中へと入って行った

『どう?異変は?』

『特に…』

『でも、使える力は増えているでしょう?』

『…!本当だ』

『君の中にある均衡の力だけでも、この前まで生き物達が扱えていた量の二倍はある。それぐらいあれば自由に扱えると思うから、それで自由に研究しちゃって』

『想ちゃん。何か大きな課題を用意しなきゃいけないの。何か用意してくれないかしら?』

『えっと…じゃあ均衡の存在意味を解いて。いつでも答え合わせは受け付けるよ』

『そ、そう。ありがとう』

『それじゃあ、流石に眠くなってきたから解散でいい?』

『ええ。ありがとう想ちゃん』

私は踵を返してこの部屋を後にする

さあ、そろそろ準備しないとね

先を見るとあの時みたいな面持ちでこちらを見てくる

あの時と違う事は他の者が居ない事だろう

今回は二名の内緒話とまでは行かないが、相当機密ではある

『ようこそ、想ちゃん』

『いえいえ、改めてお話の機会を頂き誠にありがとうございます』

『そんなに硬くならないでよ~』

『流石に今回は…相当な事ですし』

今回の相手はレヌー・スプラン

この国で最も偉い存在であり、今回の交渉相手でもある

そして、話の内容はアンの事だった

『まあ、そうだね。相当強い実力者を引き抜くわけだから、それ相応の態度を示してもらう物だね。普通は…』

『普通は?』

私は彼女に疑問を投げかける

『そうね。でも、貴女には恩がある。首都を助けられたっていう恩が』

『それに関しては、私がやりたいようにやっただけだから、そんなこと考えなくても…』

『貴女だけだとそう言えるのだけれどね、わらわとなると話が変わってくるのよ。国を救ってくれたお礼を渡さないと、他国にもとやかく言われるし、国民からも言われるの。こっち側で完結してたとしても、向こうは何か言ってくるの。こっちの事情は知ったこっちゃない』

『…はは、何かトップも大変だねぇ』

『そうなの~!はぁ…まあそういう事なの。貴女に何かプレゼントをしないとなの』

やばすぎる

はぁ、何でも知った気になってとやかく言ってくるのはやめてほしい

だが、どうせどんな所にもそういう者は居るものだから、絶対に王には立ちたくない

…あれ、もう遅くね?

私って今均衡の主だよな

便利な力が使えるのはうれしいし、圧倒的力も楽しいが、主になるのか……

まあ、物理的な代償が無い代わりの代償って事で納得しよう

『それで、アンを無償でって事かい?』

『えっと、想ちゃん?無償では無いんじゃないかな。実際しっかり助けてもらった訳だし』

『…実感ない』

『そっか。想ちゃんらしいというか、何というか』

そんな話をしていると時はあっという間に立っていたようだ

時刻は日付を越えて45分、良い子は寝る時間だ

…いや、私が歩いていた時にはもう寝る時間だったか

『ってな感じで、想にならアンを任せられる。気を付けてね』

『安心して任せてよ。アンには傷一つ付けさせないよ』

『それで貴女が傷つかない事を願いましょう。貴女が傷ついたら、アンが許さないと思うわ』

『はは。でも、私はいくらでも傷ついていいのだよ?』

『それはあり得ないでしょう』

そういえば、彼女に話していない力があった事を思い出した

『均衡の力の中にはね、不死身もあるのだよ。詳しく言えば不老不死らしいけれど、不老はまだ発動していないみたい』

発動条件には200歳になったらと書かれていた為、まだだろう

『それでもよ。痛みはあるのでしょう。そんな事、アンは認めないだろうけれどね…』

『あ~、そっか。まあ、気づかれないうちは続けるか』

『いやいやいやいや』

めちゃくちゃ否定されてしまった…

にしても、あっさりだったな

長時間は覚悟していたため、少々眠くない

どうしようかな…

その時、部屋にノックの音が響いた

『どうぞ』

レヌーが返事すると、扉が多少開く

入ってきたのは彼女の娘である、シオ・スプランだった

『あれ?想、何で…』

『ちょっとお話してたのよ』

『こんな時間に姫様が起きてるとは…』

『想、呼び方!』

『あっ』

しまった忘れていた

後ろからは声が聞こえてくる

『想ちゃん。シオだって、姫って立場を除けばただの年頃の女の子なのよ?』

『そっか、夜更かしもするか…』

『今回に限ってはお母様との約束でしょう!』

『えっ、そうだったの?』

二名はレヌーの方を見る

『今回は…そうね』

『おいおい、じゃあこの時間何だったんだよ』

『わらわは質問に答えただけよ?』

『それもそうか』

確かに、質問に答えただけだった

『本題に移りましょうお母様。わたくしを呼んだ理由を聞かせてもらえないでしょうか』

彼女達の話も本題に移ったところで私は早々に立ち去ろうとする

大体、呼んだ理由なんて他の者が居るところで話せるわけが…

『想ちゃん。貴女にも用があるから立ち去ろうとしないでもらっても?』

『え…私?』

予想外だ

シオと私に話しておく事ってなんだ?

『シオ、貴女次の研究素材、悩んでいたわよね?』

『…ええ。特に何も思いつかなく、数個上げられた物でもそこまで意欲はそそられなかったですね』

『そんな貴女にとっておきの研究素材を用意出来るかもしれないの。しかも、その研究は全然進んでいなくて、みんな諦めている。そんな素材なんだけど…』

『なるほどね』

『えっ!想もう分かったの?』

『まあ、そうだね。自分の力だし』

『想の力…ああ!』

どうやら彼女も分かったようだ

『秩序と混沌』

『そう。正確に言うと二つ合わせて均衡と呼ばれる事になるでしょう』

『均衡……』

『どう?まあ研究するってなったら想の協力が不可欠なんだけど…』

『ああ…私この国直ぐに離れちゃうけど、良いの?』

『それは想が何とかしてね』

おいおい、急に丸投げしてきやがった

どうしろっていうのだ

『…想が良ければやりたい、かな?』

『そこまで知りたい?』

『もちろん!それに、誰もが諦めている分野なんて、学者が最も盛り上がる分野だよ!』

『そ、そうか』

はぁ、そこまで言われたらやるしかないか

『それに想ちゃん、歴代の根源的主は誰かに課題と力を与えているの。そして、生き物達の学習を続けさせていずれ、やがて自分も知らないような凄い発明を期待する。想ちゃんもそっちの方がいいと思う。それに、どうせ他の根源的主達にも進められる。どう?』

『…ちょっと待ってて』

そう発すると、私は均衡と能力フル活用して、アイテムを作り出す

かっこつける為にも頭の中で作っている+時間があまり無いせいで、普段より大変だ

はは、他の奴はどうやったんだか

『…想?』

彼女の声を多少無視しつつ、能力を使用する

すると、両手に球体が現れる

大体部が透明の物で出来ており、部分部分に装飾に見えるような物がついていた

片方の中身はエメラルドの様な光を、片方はアメジストの様な光を放っていた

『はい』

私は、そのアイテム達をシオに手渡す

『えっと…これは?』

『自家製アイテム』

『えっと……なんの?』

『こっちは秩序、こっちは混沌を貯蔵できる。持ち主と常に共にあり、取り出せる者も一名のみ。取り出せる権限を与えられる者は製作者と主が認めた者のみ。最大貯蔵量なんて物は無く、無限に溜まり続ける。ただ、扱いに関しては特に変わるとか無いから、君に均衡入れるけど、いいかい?』

『それに関してはいいんだけど……よくもまあそんなものをポンと作り出したね』

『まあ、それは能力なんでって事で』

『…ズル』

『そうかいそうかい。ほら』

そう言って私は指を鳴らす

すると、黒い光が彼女の胸元に飛ん行き、彼女の中へと入って行った

『どう?異変は?』

『特に…』

『でも、使える力は増えているでしょう?』

『…!本当だ』

『君の中にある均衡の力だけでも、この前まで生き物達が扱えていた量の二倍はある。それぐらいあれば自由に扱えると思うから、それで自由に研究しちゃって』

『想ちゃん。何か大きな課題を用意しなきゃいけないの。何か用意してくれないかしら?』

『えっと…じゃあ均衡の存在意味を解いて。いつでも答え合わせは受け付けるよ』

『そ、そう。ありがとう』

『それじゃあ、流石に眠くなってきたから解散でいい?』

『ええ。ありがとう想ちゃん』

私は踵を返してこの部屋を後にする

さあ、そろそろ準備しないとね

どうもどうも

いや~大変ですね~

学業とこの趣味の両立がまあまあ難しい

はぁ、やらなければいけない事が、まあまあ残っているんですよね

まあ何とかやっていきましょう

ここまで読んでいただきありがとうございました!

ではでは~

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