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生き物達ノ中央世界  作者: 葉都
草龍国編
41/65

41:恋愛

さて、どうなっていたかな

私はパルさんとオルアの恋仲応援作戦の概要を思い出していた

確か…合流からかな?



我々は私の部屋に集合していた

メンバーはこの前と同じでベグー、アン、私だ

この前と同じ席に座り、飲み物を飲む

ただ一つだけ違う所は、視線だろう

皆、机の中心に存在している

そこには私が能力で作り出したガラス玉が小さいクッションの上に乗っており、まるで占いの水晶玉のようだ

ガラス玉の中にはどこかの映像が映し出されていた

それは、約束の地であるベフ地区、サンにある公園の中心にある像だった

フラスコと試験官がクロスした像であり、その見た目から科学像なんて呼ばれてたりする

公園は常に賑わっており、祭りの様な出店から、世界を揺るがすような発表会にすら使われている

科学像はとても分かりやすい見た目をしている為、ここら辺に住んでいる者達の待ち合わせ場所としても賑わっていた

それは今日も変わらないようで、様々な者が行き交う憩いの場所として機能していた

そこに、気まずそうな二名

そう、その二名が今回のターゲットである、パルさんとオルアだった

互いに気付いているが、話はしない

彼らからすれば、待ち者がいるのだ

どうせ直ぐに離れるのだから話さないのか、はたまた気まずいだけなのか…

まあ、どうせ二名は直ぐに話すことになるだろう

そんな事を考えながらガラス玉に注目して見ると、ベグーとアンの部下がそれぞれに業務連絡を伝えている

その内容は、用事で行けなくなった旨を伝える物だ

まあ初めっから行くつもりもなく、用事もあって無いような物だ

そして、恐らく伝えられてから二名は普通に解散してしまう

ここで、もう一回均衡をひとつまみ

ガラス玉越しに音声は聞こえない

だから何と言っているかは分からないが、二名は話していた

オルアから話しかけさせ、パルさんは彼を好いている、尚且つ此処から数時間どころか、丸一日予定が空いているパルさんが彼の誘いを断るはずもなく、無事二名のお出かけもといデートが始まった

そうしたら、しばらくは何もしない

純粋にここまでくれば何もしなくてもいい感じのデートが出来るだろう

プランを立てたような完璧なデートではないが、こうやって行き先を考えながらぶらぶらと街を歩いて、たまに買い食いしながら過ごすのも悪くないだろう

少なくとも、私はそんなデートでいい

勿論、相手が考えてくれたのなら喜んで楽しむが、ラフに楽しめる方が私は好きだ

まああくまで()()、だから他の者がそうだとは限らない

そうして私が以外の二名は昼飯を食べに行った

私は何をしているかって?

そんなの、二名のイチャイチャを見ているに決まってるじゃないか

まあ、見終わった後にでも交代でご飯食べようかな~



なんて、この頃は考えていたんだよね

時は戻り、干渉に浸っている私だ

結局ご飯を食べるタイミングを逃したせいで、食べれなかった

お腹は鳴ってないし、お腹すいたという感覚もない

ここから変に何かを食べても晩御飯に影響する

そろそろ、此処のご飯とも別れな為、しっかり味わっておきたいという思いもある

結局、晩御飯まで何も食べずに過ごすんだろうな~と今は考えている

私の考えが変わるのなんて日常

何なら考えていた事を考え通りにやる事なんて少ない気がする

…私の考えをべらべら続けたけど、誰も聞いていないのに何故こんなに考えてしまったのだろう

そもそも何の話だったっけ

……まあいっか

えっと…話は終盤に差し掛かる所だったはずだ

そう、ついさっきの事である

空が美しい夕日に包まれた頃の話だ



さあ、計画も終盤戦

勇気が出るほど攻めればいいのだ

そうして、この私にしか出来ない大型計画に移る

始まりは彼らが最後のお店を出た瞬間だった

彼らを追っていたガラス玉が突如彼らを映さなくなる

此処からは、別のガラス玉に切り替える必要があるのだ

そうして、新たなガラス玉を作り出し、置き換える

そこにはしっかり彼らが映っていた

だが、何処にも生き物はおらず、周りは静寂に包まれているようだった

それもそのはず、彼らが居る場所は私が作り出した空間なのだ

これは創造の主ですら簡単には出来ない

原理は簡単だ

世界を作る為に最低限必要な物は均衡のみだ

均衡さえあれば、空間を作り出せる

普通だと、作り出す為には創造の主の力を借りなきゃ作れない

だが、ここで私の能力だ

均衡(材料)は私の手元にある

素材が揃ってしまったら私の力で何でも作れてしまう

つまり、彼らのいる空間は私が新たに作り出した、限りなく首都サジェブルを模倣した場所なのだ

見分け方は簡単、空間には誰も居ない

逆に言うと、それ以外は一切判別つかないのだ

それほど精巧に作られた空間をこんな作戦中、何に使うのか

答えは単純、相手を追い込むのだ

まあ彼らなら、相当強い魔物でも討伐できるだろう

目的は追い込む事だ

追い込んで判断力を鈍らせて、ついでに窮地に陥った男女は恋しやすいって言うし?

まあ半分やけくそよ

オルアがパルさんを守るような行動をするだろう

するとオルアが先に疲れるだろう

後は放置

丁度いいぐらいの量を生み出して、後はパルさんに任せる

流石に均衡を使うのは違うと思うから任せるが、これしか思いつかなかった

最後だけは決まらず、後は想に任せるって感じだったから付け足したのだが、アンとベグーからはダメ出しを受けてしまった

まあ仕方ないだろう

私の記憶の中には、恋愛に関する物が一切と言って良いほど無いのだ

お互いが好きだから付き合って結婚する

勿論例外もある事は分かるが、一般的にはそんな感じだと解釈している

だがそこまでだ

お互いが好きだと認識し合ってから付き合って、そこからなんやかんやあり結婚する

同性だろうが異性だろうが今は認められている

同性は悪や結婚は認められてこなかった時代もあったらしいが、今は違う

そうは言っても、私の記憶だと既に歴史上の話と記憶されている為、そこそこ前の話なのだろう

まあ、そんな話はどうでもいい

私の記憶の中には付き合った後、距離の詰める行動が一切分からないのだ

前の私は全然学んでいなかったようだ

ていうか、こういうのって学ぶものなのかな?

何か、自然と覚えていく物な気がする…

…っていうか改めて考えてみるとこの話もどうでもいいな

つまり何が言いたいか

恋愛に関する知識がなさ過ぎてダメだしされてしまった…

だが、変えるような時間もなく結局流れのままこうなったって訳だ

はぁ、頼むから上手くいってくれ

それで私にとてつもなくウザイ顔をさせてくれ…頼む!

そんな事を願いつつ、混沌の塊を近くに降らしそこから、そこそこな魔物を生み出されたかのように召喚する

すると、彼らは驚きながらも、直ぐに臨戦体制に変わった

そうして、戦い始める

私の想定は、ギリギリ間違いでは無かったようだ

どうやらパルさんは後方援護型なようだ

彼の事を支援しながらも、後ろから多少変後射撃をしているようだ

う~~む、この様子だとどっちが先に疲れるか分からないな

まあ疲れたとて、私にはあっているか分からないのだから、そこまでの問題ではないと考えよう

っていうか、オルアが強すぎる

正直言って、中将舐めてた

調整をしつつやっているのだが、まあ難しい

何とも上手くいかないが、何とか軌道修正する

一回じゃ上手くいかずに何度も繰り返しつつ、何とか上手い事調整する

何故こっちが大変な思いをしているのか

そんな事を考えながら、何とか調整する

どうやら調整にてこずっている間にオルアが疲れているのを確認する

そうして混沌の塊を消し、魔物もこれ以上増やさないようにする

残りは四~五体程度だ

この程度なら討伐できるだろう

まあ念には念を入れて多少弱らせておく

案の定簡単に倒してしまった

後は流れに任せるだけだ

見ていると、オルアは膝から崩れ落ちた

どうやら私の想像より疲れていたようだ

パルさんがが駆け寄り、回復させているようだった

おい、アピールしろよ

頼むって、いやマジで

すると、パルさんが頬を赤らめ始めた

おっと、これは来るか…!

すっかり忘れていた二名も、食い入るように見ている

音声が聞けない為、何を話し合っているかは分からない

でも、確実に告白みたいな雰囲気ではある

何とかして聞けないものか……

そんな事を考えながら眺めている

口の様子だけじゃ分からない

私、そんな技術無い

……どうしよ

とりあえず話している事は分かるんだけれども…

そんな事を考えていると、オルアの口が開いた

どうやらオルアのターンに移ったようで、パルさんの口が閉まった

そうして、オルアが覚悟を決めた顔に変わる

おっとこれは…

そうして、オルアが口を開く

その口が閉じたときのパルさんの表情は真っ赤に染まっていた

ふふ、どうやら計画大成功のようだ



これがさっきまでの話だ

その後はこの世界に戻る門を用意して帰ってこさせた

すると、隣で座っていた二名が飛んで行ったのだ

こうして、ゆっくりのびのびとすごしているのだ

私は改めて伸びをしながら思い返す

やっぱり私の考えは間違えじゃなかったようだ

帰ってきたら完璧なドヤ顔をさせてもらおう

そんな事を考えながら夜のとある会に備えた


どうもどうも

記念すべき41話目!

二部構成になっちゃった

そもそもこの話考えたの、39話完成してから細かく考えたし

複雑な事しちゃって解説必要になっちゃったし…

でも草龍国編が伸びるからいっか!

まあ残るところ後二、三話ぐらいですけどね

ここまで読んでいただきありがとうございました!

ではでは~

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