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生き物達ノ中央世界  作者: 葉都
草龍国編
40/65

40:記憶

私達は高笑いしている

三名で囲んでいるのは、私が作り出したガラス玉だ

そしてそこには、パルさんと高笑いしている者の一名、アン・オルアの兄であるアルロ・オルアだ

どうしてこうなったのか、とりあえず朝まで遡る



計画は私が起きる前から始まっていた

私の用事的にも今日中に終わらせてしまう

そんな大胆な作戦である

まずはアン動いた


『パルさん!』

あたしは彼女が起きているのを確認して、朝早く部屋に突撃する

『今日、お昼から一緒に買い物行こ!』

『急ですね。えっと……』

彼女は考えた後、答える

『特にありませんから、いいですよ』

『やったー!絶対だからね。お昼も食べに行くからね!』

『わかりました。ゆっくり出来る時間も残り少ないですからね』

『…!ありがと。じゃあまた後で、待ち合わせ場所は、ベフ地区サンにある科学像前。十一時で!』

『承知しました』

あたしはその言葉を聞いて廊下に戻る

そして周りを確認した後にガッツポーズをした

さて、ベグーの方はどうかな?


俺はアルロの部屋をノックする

『はい』

その言葉を確認した後に、扉を開ける

『急で悪いな。すこしアルロと出かけたいと思ってな』

『そうでしたか!いつ頃でしょう?』

『どうだな...せっかくなら昼も食べに行こうか。十一時でどうだろう』

俺の言葉に、そばにあったメモ帳を手に取り確認する

そして、思っていたより早く返事が帰ってきた

『はい、行かせてください!』

『はっはっは。そこまで喜ばれると気分がよくなるなぁ』

すると、彼は照れくさそうに頭を掻く

『その褒めをパルにしたらなお良しなんだけどな…』

『そ、それは……そっ、そもそも何処で知ったんですか!』

『お前の妹からかなだな』

『くそう。流石に話しすぎたか…』

彼の後悔に俺は笑う

『はっはっは。お前はブラコン何だから別にいだろ?』

『それとこれとは話が別です。はぁ、想さんに話して無いか心配だ…』

『何故そこで想が出てくるんだ?確かに仲はいいと思うが…』

すると、衝撃的は話を耳にする

『アンと想で一緒に旅するらしいですよ。アンは喜んでましたが、想さんは頭抱えてましたよ。どうやったらアンを連れて行けるかってね』

『そうだったのか…情報ありがとな』

『いえいえ』

『まあ、漢を見せろよ。結婚をしろとは言ってないんだから、勇気が必要なことは分かるが、戦場みたいに死ぬわけじゃないんだ。頑張れよ!』

『……はい!』

『ああ、その域だ!集合場所はベフ地区サンにある科学像前。時間は十一時だ』

『はい!』

彼は元気よく返事をして、ペンを手に取り、メモ帳に書き込んでいた

『じゃあ、またな』

そう言い残し、俺は部屋を去る

さてと、向こうはどうなっているかな…


とまあ、これが朝の話だ

この誘いには絶対に乗る

何せ、予定が無い頃を理解している

その話を理解するには昨夜にまで遡る



私は今、ベグーとアンに作戦の概要を伝え、賛成も受け取ったところだ

『ところでどうやって二名の予定を開けるの?』

『それはアンと同感だ。俺の権限を使ってもそこまで動かせない。どうするつもりだ?』

立ち上がり、彼女らの質問のに答える

『簡単だよ、均衡の力を使うだけさ』

『…?均衡の性能ってどんなんのなの?』

『まず混沌の力で記憶を喪失させられる。でもこれは指定できない。そこで秩序の役割だ。ここからは、説明も無いしやったことも無いから分からないけど、どうやら、自由に記憶をいじれるらしい』

『…!それって…』

『そうだね。悪用しようと思えば簡単に悪用できちゃう力だね』

『しかも今回の使い方だと、しっかり悪用じゃないか?』

『…言われてみれば?』

『それに、初めて使うんでしょ?せっかくなら今試してみてよ』

『うーん。私が言うのもなんだけど、一瞬でも忘れちゃいけない事を忘れる事って怖いと思うよ?』

『それでも!』

『わかったよ。誰にやればいい?』

私が聞くと、二名が目を合わせた後、声を発する

『『俺/あたしが!』』

同時だった

少なくとも私の耳には同時にしか聞こえなかった

『じゃあ、アンで』

『待ってくれ、俺で試した方が…』

『今までの思い出消されたい?』

私は止めるベグーに話しかける

すると、彼は黙った

『…でしょ。私は自由にいじれる。消すのも復活させるのも私の意思。面白いからって理由で大切な思い出消されたくないでしょ?』

『…だが』

『だがじゃない。君には妻も子もいる。もしも戻せなかったらちょっとめんどくさいことになるかも知れんぞ?』

私が彼を止める

『……分かった』

しぶしぶ理解してくれたようだった

『じゃあ、想!いつでも良いよ』

彼女は元気にこちら側を向きながら、立つ

『じゃあ…はい』

『へ?使ったの?』

『うん。私に関する物一つを忘れさせた。被害が少ないからね』

『え~。本当は消し忘れたんじゃないの?も~………?』

『どうしたの?アン』

すると、彼女は震えだした

『…本当に大丈夫?』

『…出てこない、どうしよ』

彼女は軽いパニック状態になっている

その様子を見て、私は直ぐに記憶を戻して彼女に話しかける

『私の名前は()だよ』

『…は!』

その瞬間彼女は私を抱きしめた

『……えっと、どういう状態で…』

『想、受け止めてやれ。あと、あいつらに使う時はその時の予定をその時間分ずらすだけで頼む』

『元よりそのつもりだけど…そこまで心配?』

『まあな。アンのその様子を見たら誰だってそうなる』

その言葉に私はアンの顔を覗き込む

彼女の頬には液体が伝っていた

『…ごめん。まさかそこまでとは…』

流石の私も予想外だ

まさか、私の名前を一瞬忘れさせるだけでここまでとは…

『そりゃそうでしょ』

そんな言葉が脳内に響く

『彩?どしたの急に』

私は脳内で会話を始める

『想、貴女にとって自分は大して大切じゃない存在じゃなくても、他者からすれば物凄く大切な存在かもしれないんだよ。アンにとっては、一緒に旅をしたいって思えるほど信頼していて、命を救ってくれた存在なの…分かるよね?』

とっても圧を感じる

まあ、理解はした

だが…いや

事実こうなっているのだ

『アン。今日、明日は私の事自由にしていいからね?』

『…今何でもって言った』

『言ってない』

思ったより元気みたいだ

だが、傷ついたのは事実だろう

『あぁ…作戦会議は終わったよな。俺は戻るな』

『うん。おやすみ~』

そう言って部屋を出て行った

さてと、後はアンだな…

流石にこの状態のアンを「はい出てってね~」なんて言える程悪魔ではない

私は彼女を持ち上げ、ベットに座る

彼女を抱きしめてゆっくりのびのびとする

まあ正直言うと、こっちは散々遊ばれたのでこっちも遊んでもいいのだが…

…うん、私には出来ない

駄目だと脳が叫んでいる

…はぁどうしよ

『そ、想』

『どしたの?』

『あのさ、自由にしていいんだよね』

『…出来る限りなら』

『じゃあさ、一緒に寝よ』

『いいよ~』

私は許可を出した瞬間に彼女と共に寝転ぶ

寝る前にやることはもう全部やっている為、このまま寝てしまっても構わない

『ふふ』

彼女が優しく笑うと、私を撫でてくる

…あれ逆じゃね?

そんな事を考えながら、されるがまま放置しながら眠りについた



…今考えても逆だよな

傷心の子()頭を撫でるのだったら分かるんだけど、傷心の子()頭を撫でるのはちょっと理解が追いつかない

それに、聞いたらこっちが照れる事になりそうだし聞くに聞けない

…どうしましょ

まあいっか

えっと……そうだ

朝の話が終わったところだったな

次は待ち合わせからの流れだったはず

…思い出す前に紅茶を飲む

ガラス玉にはもう何も写っておらず、周りに二名の影は無い

二名とも向こうに飛んで行ってしまった

今頃、祝っているのだろう

私はカップを置き、ゆっくり座った

さあ、焦る事も無いしゆっくり思い出していくとしようではないか

そんな事を考えながら窓から見える空を見る

今日は雲一つない快晴だった


どうもどうも

いや~急にベフ地区?なんて言われてもですよね、私もです

待ち合わせ場所を作るにあたって、何か特徴的な物があった方がいいよねって事で生まれたのが地区とよくわからない名前みたいなやつですね

他にも、アフ地区、セフ地区、デフ地区、ウフ地区、フで統一してます

名前の方はゼン、アン、ドゥン、トン、キャン、シン、セン、ウィン、ヌン、ディン、オン、ドン

…ちなみにこの設定はここ以外使えません

なにせ、一度来た国に帰る事を現時点では考えてないからですね

…無駄な労力かかってます

ここまで読んでいただきありがとうございました!

ではでは~

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