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生き物達ノ中央世界  作者: 葉都
草龍国編
39/65

39:ヘタレ兄貴

『想!作戦会議しよ』

そんな声が部屋中に響き渡った

『作戦会議って、何考えるのさ。事件は解決したでしょ。こっちは君を連れ出す事とか、いろいろ考えてるの』

『あの………兄の話』

ああ、前に付ける暴言が見つからなかったんだな

にしても、兄の話…

確か、妹の事を考えすぎて結婚を先延ばしにしているとか愚痴ってたな

結婚はともかく、付き合いぐらいは良いと思うんだがな~

『ちょっと、想聞いてる!』

『え?ごめん考え事してた』

『…もう一回言うからちゃんと聞いてよ?』

『分かってるよ!』

『も~。あのバカス兄とパルさんをとりあえず付き合わせたいから、何か考えようって事だよ』

うわぁ、悪口が思いつかなさ過ぎてバカとカスを合わせた造語作り始めた

『あれだよ。私と一緒に旅に行くって伝えたら?』

『確かに!』

『はい、解決だね。じゃあ私は考える事があるから』

そう言って私は彼女と話す為にベットに座った姿勢を崩して、寝転ぶ

『ねぇ想ちゃんつーめーたーい!』

『はいはい。別にいいでしょ?』

『よーくーなーい!』

『子供か!…はぁ』

私は仰向けになり、両腕を広げる

『ほら』

『…へ?』

彼女は気の抜けた声を出す

『へ、じゃない。ほら、来ていいから』

そういうと、彼女は笑みを浮かべて近づいてくる

『想ちゃんは、可愛いねぇ~』

『うっさい。構わないよ』

『それで、寂しくなるのは想ちゃんでしょ』

『…はぁ』

『あ!図星なんだ~そうだもんね。酔った時、あたしが外出ようとしたときに『言っちゃうの?』って言ってたもんね~』

『はぁぁぁぁぁ………悪い?』

すると彼女は目を見開き固まった

『お~い。…何か言ったらどう?』

『…可愛い。え?は?あ?』

『語彙なくなってんじゃん。そっちから仕掛けて来たのに、なんでそっちがそうなってるの?』

『想ちゃんが悪い』

彼女はそう言いながらも、私の腕を引っ張り私を抱きしめる

『そう言えば。君はいつまでその呼び方なの?』

『え?嫌?』

『…別にいいけど、なんか可愛がられてる感凄い』

『それは事実』

『事実か~い』

私達がそんな他愛のない話をしていると、声が聞こえて来た

『あのー。仲が良いのはいいのですが、そろそろ気付いてもらってもいいです?』

『あっごめん!』

そう言って私をゆっくりベットに降ろして声の主の方へ向かった

私も座りなおして、そちらを向くと知った顔がいた

確か彼女はパル・ロー

今回の会議に上がっていた者だ

『それじゃあ、また後でね!』

そう言って彼女はパルさんと一緒に去っていく

さて、そろそろいい加減彼女の事を考えなければいけない

幸い、まだ三日程残っている

正直一日二日程なら過ぎてもいいから、まあ余裕があると言えばある…のか?

いや、あると考えよう

…そうだ

思い立ったら吉日!

私は、彼女の元へ向かった



あたしは、パルさんと一緒に歩く

すると、彼女が口を開いた

『あ、あの急かすようで悪いのですが…』

『ああ。ごめんね、あのバカス兄貴が…』

『ば、バカス?』

『でも大丈夫!これ以上無いぐらい凄い者がいるから』

『えっと、それは恋愛的な方なのですか?』

『恋愛とかじゃないよ?』

すると、彼女は心配そうに話しかけてくる

『それでは、ア。オルアさんは』

『普段の呼び方でいいよ。あたしもオルアだし』

『…アルロくんは認めてくれないんじゃ』

『あたしね、旅に出よっかなって』

『それはまた急ですね。一名でですか?』

『いや、想ちゃんと』

『…っあ!』

『気付いた?そう、あの兄貴はあたしを預けられる者を探している。結婚では無いけど、一緒に旅をして…説明が難しいけど、あたしを預けるって事になるんじゃ無いかって事!説明下手でごめんね?』

『いえいえ、伝わりますよ。にしても、よくそこまで考えましたね?』

『そうだね~。て事でもうグイグイ行っちゃえ!』

彼女は困惑しつつもガールズトークに花を咲かせた



時間は夜

静かで綺麗な夜が一気に切り裂かれた

『想助けて!あのバカスアホ兄貴がヘタレ過ぎる!』

『…へ?』

急にそう言われても、理解が追いつかない

私は、昼のようにベットでくつろいでいた姿勢から、座る姿勢に変える

『えっと、詳しく聞いてもいい?』

『分かった。事は遡ること夕方ごろの事。あの兄貴に旅する事と相手を話して、結果認められたの!』

『ほう。それはよかったね』

『問題はその後。ついさっき、あたしの部屋に来て耳を疑うこと行ってきたんだよ!』

彼女は相当怒っている?呆れている?

どっちかは分からないが、相当テンションが高いらしい

『『意識し過ぎて話せない~』ってほざくんだよ!本っ当に信じらんない!』

『…君、兄への接し方厳しすぎない?よくある話だとは思うよ?』

実際、付き合ってから意識しすぎて一切関わらず自然消滅しただなんて話を聞いたことがある

まぁ、流石に創作の中だけだろう

彼女は自慢げに語り始める

『想ちゃんは、分かってないな~。あの兄はシスコンなの。あたしが全部受け入れたら、駄目なんだよ。バランスを取らなきゃいけないわけ。まあ今回の件に関してはブラコンとか以前に何言ってんの?ってなるけど…』

彼女の話も分かる

自分のせいで付き合わないとか言ってた奴が、次の問題を盾に先延ばししようとするんだ

…まあ悪いな

普段言わないが、男なんだから根性見せろよ、と言いたくなってしまう

『それで、相談しに来たの?』

『そういう事。直ぐにベグーも来るから三名で作戦立てよ!』

『何処で?』

『この部屋だよ?ベグーにも詳細は話していてるから』

『…勝手に決めたことには目を瞑ってあげる』

『ありがと!』

語尾に音符がついていそうな声を発しながら、私の隣に座る

『はぁ、せっかくなら椅子作ろ』

『見~せ~て~』

『君は見れないけど?』

『え…』

『そんなショックか。でも楽だから』

椅子を三脚机を一台作り、座って彼を待つことにした


『よぉ、遅れたか?』

『いやいや。忙しいだろうにこんな事に付き合ってもらって感謝するよ』

『ありがとね~』

それぞれ返事をする

アンに関しては上司なのだから、多少なりとも綺麗な言葉遣いをするべきなのではとは思うが、まあ仲が良いって事だろう

仲がいいのはいい事だ

そんな事を考えながら彼の為に椅子を引く

『…どうなってるんだ?これ』

彼の目線は椅子を差していた

物体を動かす魔法は存在している

彼が驚いたのは、この場にいる誰も魔法を使った素振りをしていなかったからだろう

『簡単だよ。私の能力で出来た物は私の意思で動かせる』

『なるほどな。つくづく便利な能力だ』

彼は微笑を浮かべながら、引かれた椅子に座り、椅子を引く

音は立たない

床を傷つけない為に浮かせているからだ

座り心地はまあまあ良い

即興で作った割には素晴らしい出来だ

『それで、アルロの話だったか』

『はぁ、本っ当…』

『はは。まあ言いたいことも分かる。普段の戦闘ぐらい勇気を出して欲しいものだ。うちの軍は恋愛禁止でも無いからな。戦場より命はかかって無いのに何故勇気が出ないのか』

『そういうベグーはプロポーズどっちからだったの?』

『勿論俺からだ。その時には元帥だったし、俺の漢らしさを保つ為にも向こうの乙女心を考え、部下達に勇気ある所を見せる為にも俺からだったな』

私は感心しつつ、彼に更に質問を投げる

『それで、相手の反応は?』

『大喜びだったよ。あの娘も理想だったらしくてそれはもう大層喜ばれたさ』

『なるほど…それはよかったなぁ』

『ちょっとちょっと、今はベグーと女王様の馴れ初めを聞く時間じゃないの!』

『そうだったな。悪い』

ついつい話が脱線してしまった

うーーん…

そうだ!

私は閃いた事を話す

『…ってのはどうかな?』

二名は考えた後、言葉を発する

『めっちゃいいじゃん!』

『俺も賛成だ。俺達だけが楽しめるのも良い』

『へっへっへ。二名とも悪だね~』

『いや、想が一番悪い悪い方してるじゃん!』

私達は悪い顔をしながら、作戦会議を続けていった

どうもどうも

話の最中に出てきた告白したら相手の事を意識しすぎて、自然消滅した恋人達の話

あれ創作であってほしかったですね…

一様名誉の為に言っておくと、私の話ではありません

…なんの名誉だ?……まあいいや

ここまで読んでいただきありがとうございました!

ではでは~

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