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生き物達ノ中央世界  作者: 葉都
草龍国編
36/65

36:覚醒

私は上空へ飛ぶ

目指すはアメジストのように輝く光の中心

そこに今回の騒動を起こした黒幕がいる

まあ、もう戦闘始まってるんだけどね

私は弾幕を張る

すると、奴は混沌で出来た壁を前に用意され消される

秩序で出来た魔球は、混沌の壁に触れた瞬間消滅した

つまり、秩序は混沌に一方的に強いのではなく、両方対等な関係であるって事だ

だが、質量が違えば話は変わる

巨大な魔球を生成し、その上に飛び上がる

そしてそれを勢いよく蹴る

魔球は異常な速度で飛び、壁を打ち破る

だが、着弾したわけでは無い

私は魔球に付けていた鎖を持ち、真後ろの上空に投げる

そこには奴が針のような鋭さの槍を投げつけていたが、それもろとも破壊され命中する

その隙を逃すまいと、四本の秩序の槍を射出装置を構築し直ぐに発射する

今の秩序を使う私に力を溜める時間など必要ない

真っ逆さまに落ちていたら当たるはずだが、その槍は互いに衝突し消滅した

周囲を警戒するが、どうやら遅かったようだ

後ろから重い衝撃を受ける

私は相当吹き飛んだが、体勢を立て直し奴の方を見る

そこにはとても速く回転しながら飛んでくる混沌で出来た大きいハンマーだった

私はハンマーとの間に大量の薄い壁を用意する

すると、直ぐに衝撃が伝わって来る

そうして秩序の壁は一枚の分厚い秩序の塊になる

私はそれを一つの球体にまで圧縮し、奴に向けて一気に解き放つ

それは今までの光線のような細さではなく、太さ、質量、威力、全てが桁違いの攻撃になっている

相手の攻撃は混沌を使った物で、こちらの壁は薄い物

そのままだと消されてしまうから柔軟性のある魔力の膜を張った

おかげで割れる事も消される事も無く綺麗に圧縮で来た

我ながら、直ぐにこの発想が出るのは凄いと思う

そんな事を考えながら、空中を蹴り奴の方向へ加速する

攻撃はかすり、落ちていく

私はそのまま追撃するべく急降下し奴の上に行く

すると、奴は上に急上昇し私が対応する前に混沌で周囲を覆われた

その中には混沌の鞭がこちらを攻撃してくる

こちらが逃げるような空間もなく、ただただ叩かれるだけだ

ただの秩序の主なら大ダメージだっただろう

だが私は秩序の主だけで無く、混沌の主の元である混沌の権化も元々持っていた

もとより私の力を込められて叩かれた所で、単純な物理の力しか喰らわない

それも、この狭さのせいでそこまで速度が出ずに痛みもそこまでの攻撃しかない

私は外から秩序の圧力を加え、秩序の球体の破壊を目指す

二発目が着弾すると球体は粉々に砕け散る

だが、直ぐに後ろからの攻撃を受ける

恐らく、あのハンマーだろう

私が下に向けて飛んで行った

そうして、門が近づいてきた瞬間、門が閉まった

門が閉まると、門だった場所は頑丈な壁になる

それに打ち付けられると、流石にひとたまりも無い

私に防御魔法を掛けて、秩序で体を包む

ぶつかる対策をして、極限までダメージを低くする

そうして衝撃に備えて、ぶつかる瞬間

門は開き私はすり抜ける

私はその事実に気が付いた瞬間、彼女を思いながら脳内で叫ぶ

『彩、閉めて!』

その瞬間、迫ってきていた奴との間に頑丈な壁が現れる

私は直ぐにその壁の一部に秩序をこれでもかと言う程秩序の壁を張る

奴は既に振りかぶった状態だった

もう止められやしないだろう

その時、壁に衝撃が走る

それと同時に何かが割れた音がする

恐らく奴の混沌で出来たハンマーが砕け散ったのだろう

奴が壁に叩き付けられる用に奴の後ろで魔力の壁を作り、こちら側に勢いよく飛ばす

直ぐにちょっとした音が聞こえてくる

恐らく叩きつけられたのだろう

『彩、開k』

そう言い切る前に門が開く

奴がそのまま落ちてくるのを見計らって拳を叩き込み、空高く飛ばす

その時、脳内に声が響く

『名前言うだけでいいよ』

『わかった』

私は答えながらも行動を進めていた

秩序でバトルアックスを構築し、裁断の力を込める

切れはしないが、相当なダメージを受けるだろう

私は奴に向けて武器を勢いよく振り、斬撃を飛ばす

その斬撃は奴の腹部へしっかりと一撃が入った

はぁ、ようやくまともな一撃を与えられたようだ

しかし、よくもまああんな老体でここまで暴れられると心底思う

それも混沌の力のせいなのかは分からないが、そうだと信じた

そうじゃなければ、どんなけアグレッシブなお爺なのだ

私は周りを警戒する

どうせ、どこかから仕掛けてくるはずだ

そして、直ぐに後ろから強大な混沌の力を感じる

私は後ろに向けて秩序の壁を上下に作り、壁同士の間を狭め圧力を掛ける

正直、後ろの混沌に奴はいないと思う

どうせ他の場所から攻めてくるに決まってる

そうして、周囲をよくよく見ると、右側の空間が歪んでいた

私はそこに向けて斬撃を飛ばす

斬撃が到達すると、直ぐに鈍い音と共に歪みが解ける

奴の顔は憎しみか苦しみかは分からないが歪んでおり、こちらを睨んできていた

私は大量の魔球を奴に向けて放つ

すると、奴は例の鞭を背中から生やして勢いよく魔球に当てる

どうやら向こうの混沌の方が多いらしく、簡単に消されてしまう

まあ、鞭は奴の体から生えてるせいで、奴の中の全ての混沌が使われているのだろう

そんなんじゃいくら当てても無意味だ

私は持っているバトルアックスを、力を込めて奴に向けて振る

込めた力は裁断

この力は、切れる対象も設定できるから便利な物だ

『さあ、その混沌の権化。返してもらおうか!』

そんな言葉と同時に奴に命中する

呻き声と同時に、隙が生まれた

そのタイミングでもう一撃、門に向けて蹴る

鈍い音が響き、勢いよく飛んでいく

仮にも選ばれてなくても混沌の権化を使っているんだ

この程度で死にゃあせんだろう

そうして、私はまた脳内で叫ぶ

『彩!』

すると直ぐに目の前の門が閉まり、奴は打ち付けられた

そうして、そのまま門に固定するべく秩序の固定器具を付けた

奴はもがくが、秩序の力により体の中の混沌が消され抵抗できずにいる

こうなればただの老体だ

奴の力でこの固定器具は壊せない

私は奴の胸についている壊れた機械に向けて手を伸ばす

実際には相当な距離が離れている

掴めるはずがない距離

だが、何かを掴んだ感覚がした

その瞬間、胸に装着されている機械が破られこちらにゆっくりと来る

その見た目は勾玉の形をしており、宝石程の輝きを放っていた

『クソが…』

奴は喚きこそしなかったが心底悔しそうな表情をしていた

やがて、私は混沌の権化を右手で掴んだ

その瞬間、権化は姿を消した

それは私の中に入り込み、空いていた空間に綺麗にはまった

その瞬間、力の変化が起きるのを感じる

だが、以外にもその変化は直ぐに収まった

私は力を直ぐに確認する

均衡、それがその力の名前だ

内容は秩序に混沌の力を足しただけ

つまるところ名前以外何も変わらないって事

なるほど…

私は奴の中の混沌を回収する

どうやら、もう気絶しているようだった

私は奴の手首と足首に錠を掛けて、奴を担ぐ

『彩』

彼女の名前を呼び、門の開門を頼む

直ぐに硬い門が開かれた

私は空を覆った真っ黒な混沌を全て回収する

どうやら、相当な時間が経っていたようだ

日はもう登っており、勝利にふさわしい空を眺める

ついつい見とれてしまったが、勝利を報告しなければならない

私はゆっくりと、地上へと降りた



先ほど、空がいつもの空に戻った

この国の女王として、お礼に何か渡さなければという後々の事を考えながら空を眺める

すると、彼女が窓から見えた

彼女の様子はぱっと見変わって無かったが、その雰囲気は均衡の主にふさわしい何かを感じる

だが、直ぐに普段に戻った

彼女からは一つの力の主の様な雰囲気を感じなくなった

少し危惧していた事だった為、ホッとした

根源的主が覚醒した瞬間なんて、この世で誰も見たことがない

性格がガラッと変わるとか、接しにくくなるとか、彼女自身が変わってしまう事を恐れていた

ぱっと見はよさそうに見える

後は話してから考えよう

そうしてわらわは皆の元へ向かった

どうもどうも

流行りって分からなく無いですか?

本当に知っている人ってどこで知ってるんでしょうか…

それに、簡単にコロコロ変わってしまうので、最先端を走っている人達の事は本当に尊敬しますね

ここまで読んでいただきありがとうございます!

ではでは~

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