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生き物達ノ中央世界  作者: 葉都
機械人国編
20/30

20:旅立ち

これで機械人国編終了です

お話は続きます

お疲れさまでした!

地響きが響く

私達の目の前ではさっきまで飛んでいた竜が地面に突っ伏していた

原因は分かっている

私の主である想がやった事

ただ、あの子の目を見たとき、血なんて存在してない私が血の気が引いた

あの子の美しい銀色の目が、アメジストのような色に染まっていた

混沌は身体に膨大な被害をもたらす

あの、倒れている竜だって、元はと言えば龍だが、混沌の力により姿が激変してしまった

そんな力を、一般の者には耐えきれ無い程の混沌を吸収してもなお、彼女に変わった様子は無かった

普段のような口調、龍を助ける行動、何も変わらないように見えた

それどころか、混沌を使いこなしたように羽を羽ばたかせ彼女は飛んで行った

あの時、彼女を見つけた時に感じた、不思議な感覚

接した分かった彼女の境遇

関われば関わるほど分かった

彼女は不思議な存在だ



私が目を開けると周りが黒に包まれており、紫色の薄明かりが物体の輪郭を捉えていた

手元を見て、次に先を見る

するとそこには、一層濃い紫色で出来た檻の中に膝を両腕で抱え込み、膝に顔を埋めている少女が居た

私は彼女の元に歩み寄る

だが、数歩踏み出した先で紫色の鎖が行く手を挟む

私は鎖を握ると鎖は塵となり私に吸収されていく

数歩歩けばまた鎖が現れ、触れれば吸収されていく

数回繰り返し、気付けば檻の前まで来ていた

『…ここから出たいかい?』

私は、出来る限り優しく聞く

彼女は顔を上げると目を見開く

『な、なんで、ここに』

『とある者がさ、君を助けたいんだって。だから私はここに居る』

『で、でも混沌は…』

『何かわからないけど、吸収しちゃうんだよね~』

『貴女の体は!大丈夫なの!』

『うん。何もないよ』

すると彼女は悲しげな顔をしてぽつりとつぶやく

『そっか、貴女は強いんだね』

『これに関しては、強い弱い関係ないと思うけど?』

『そうなの?』

『うん。私が例外なだけ。もう一度聞くね。ここから出たいかい?』

『出れる物なら出たい。でも、混沌がそれを許してくれない』

『どうして?』

『この檻は、私の力を全部吸い取っちゃうの。あたしがいくら物理攻撃をしても、魔法を使っても、何をしなくてもこの檻は吸収して行く。だから、壊せない』

私も興味本位で触れてみる

すると彼女の説明とは真逆だった

私に魔力や体力などのエネルギーが凄い勢いで流れ込んでくる

そして全て吸収した

私は彼女に話す

『飛んで!』

『へ?』

『良いから!』

そうして彼女はジャンプをする

すると檻は砕けて大量の混沌が私に流れ込んでくる

だが、私には何も変化がない

『ど、どうやったの?』

『私が、この檻に触れた時はいろんなエネルギーが私に流れ込んできた。そうして、私は混沌の力を触っている手に込めるとそのエネルギー吸収が早くなることに気付いた。君がジャンプした時に一気に混沌を込めると檻は、私に流すエネルギーの不足分に檻の混沌を使った。その結果壊れた。まあ、恐らくなんだけどね』

『さてと、混沌取り除いちゃうね』

そういって、吸収を使用して周りの混沌全てを吸収する

辺りは真っ黒だったのが真っ白に染まり彼女を見る

彼女も笑顔で、完璧に混沌と切り離せたと言えるだろう

『あ、あの!』

『敬語は不要だよ』

『そんな事出来ませんよ!命の恩者なんですから!』

『えーじゃあ命の恩者からのお願い。聞いてくれる?』

『もちろんです!』

『じゃあ敬語外して』

『…!』

『どうしたの』

私は二ヤけるのを隠そうとせず彼女の顔を見つめ続ける

『わ、かった』

『よろしい。それで、何話そうとしたの?』

『その…竜化した時、服が視認できないらいになっちゃって…』

『あー。それは困った。ちょっと待ってて』

そう言って彼女を見ながら魔力で布の模造品を作り彼女にあてがいながら設計図を作り出す

そうして、ある程度形が出来た状態で彼女に聞く

『これでいいかい?』

『う、うん』

彼女は頷きながら答える

『ok』

私はそう答えて、左手に混沌の力を準備し、右手で彼女の腕を掴み引っ張る

『ほら、行くよ!』

『ちょ、ちょっと待って、今は前の服着てるように見えるけど、これは精神世界だからで!』

『大丈夫だって!』

そうして彼女を精神世界の外へ連れ出す

そうして、まぶしい光に包まれた



暗雲は立ち込めるまま、無情にも時間が過ぎていく

想は上手くいっただろうか

事件が発覚してからというものの、俺の仕事は竜の対処と己の気持ちとの戦いが続いていた

竜を討伐するとは、実力さえあれば出来る

だが、彼女を助ける事はどれだけ実力があっても分からない

俺はうるさい心臓の音から逃れ落ち着こうとする

彼女はついこの前来たばっかり、尚且つルスを救ってもらった恩もあり、機械人(機械人)の国一番のパーティ【月光の光】のメンバーでもある

彼女を死なせてしまったらと考えると、恐ろしい

静寂が続き、全員が固唾を飲みながら見ていると、あの巨体が空中に浮かび始めた

直ぐに直視できない程の光が溢れると、俺達は視線を外す

あの巨体はどんどん縮まって行き、光に包まれる

その瞬間、混沌の力が光を遮った

『何!』

ベグーが武器を持ち直したのを目撃した俺は、走り出そうとするが、彼女の武器であり伝説の武器でもある裁断が我々を止める

『何故だ』

『あの混沌の箱の中心に想を感じる』

『…!本当か!』

俺が一息ついた瞬間黒い箱がまるでガラスのような音を立てて崩れていく

そして、中心に紫の羽を広げた少女がおり、彼女の腕の中には、可愛くも美しさも感じられる服を着たアンが眠っていた

想はこちらにゆっくり飛んできて、ゆっくり着地をする

彼女の羽が仕舞われた時、彼女の瞳もアメジストのような色から、銀色へ戻っていた



私は困惑している

『どういう状況…』

今簡潔に説明すると、座っている私の膝の上にはルスとロアの頭が乗っており寝ている、セアは後ろから抱きしめてきておりルドとオクトははギルマスと話して居る

ユヴェ少佐は首都に帰り、上司に報告

ベグー元帥は彼女を連れて国に帰った

どうやら、私を迎えてパーティを開きたいらしい

とりあえずは一件落着といったところだろうか

実際は本来の黒幕である、混沌を使用した者が捕まっていないので解決はしていないが、今回の暴走は解決だ

私がそんなことを考えていると、オクト達の話が終わったらしくこちらに来る

始めにルドが口を開いた

『想、無事で良かった』

『悪かったね、何も話さずに実行しちゃって』

するとオクトが話し始める

『ほんとだぜ。せめてルドにぐらいは話してくれた方が楽だったんだけどな』

『そんな時間も無かったんだよ』

『そう言ってやんな、オクト。俺が想に話したのは昨日の夜。しかもあの時酔っぱらってただろ?』

『確かに、悪かった想』

オクトは納得したように頷く

『ところで、想は体大丈夫なのか?』

『え?特に異常は無いけど。急にどうしたのルド』

『ギルマスから聞いたんだ。混沌を取り込んだんだろ?』

『ああ、そうだけど』

『そうだけどって、普通はおかしいんだぞ』

『それは分かってるよ。でもね私の体の中にある混沌は異常なほど何も起きないの。私を動かそうともしないし、言うことを聞かないことも無い。さらに言えば私の命令を聞く。私だって分かってないよ』

『そうか。大丈夫ならいいんだ』

『うん』

少し沈黙するが、気にならな程直ぐにギルマスが話し始める

『そうだ、想。ルドとオクトには話したが次の場所は草龍の国に行くことになるだろ?』

『うん。そうだけど』

『みんなで行くってさ』

『え!私だけじゃないの?』

『ああ。俺達もついて行くぜ!』

『それはありがたいけど…本来の旅は?』

私が聞くとオクトが答える

『旅っていうのは、自由なんだ!決めていた予定があっても、行きたい場所があったら行く。それが俺達だからな。それに想にある混沌の謎を少しは解きたいから』

『そっか。ありがと』

そうして、次の目標は草龍の国に決まった

隣国だし、呼ばれてるし、まあいい場所だろう



『想ちゃん!準備はいい?』

『うん。大丈夫だよ』

そうして私はホバーカーに乗り込む

『気をつけて行って来いよ』

『おう、ギルマス!』

オクトとギルマスが一言話した後にオクトが乗り込んでくる

『よし。今度こそ全員揃ってるな』

ルドは振り返って全員の顔を確認する

『それじゃあルド!出発だ!』

『おう!』

ルドはレバーを倒し発進する

私は流れゆく風景を楽しんで到着を待つのであった


どうもどうも

私は話を書くときに二日に分けて書いています

大体一日半分書くのですが、この話はなんと二千四百文字も書いてしまいました

これは楽に終わるなと思ったのですが、結果はそんなことなく、今は午前二時です

はい、つべこべ言わずに書きます

ではでは~

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