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生き物達ノ中央世界  作者: 葉都
吸血鬼国編
104/105

99:処刑者

いい謁見日和だ

この前まで私たちが旅をしていたトガーラ大陸の南西部、フィラディトの都市の名物、巨大な火山が薄っすらと見えていた

そんな中、ノックが響く

『どうぞ』

入ってきたのは宮だった

『手紙が届いた、許可する旨の手紙が返ってきた。いつでも行って良いらしいよ』

『了解。じゃあ…』

『うん………さようなら』

宮はそう言って部屋を立ち去る

さようなら……か

自分が死ぬ寸前以外言ってはいけない言葉じゃないか

何でかって?

それはね、もしかしたら秘密を打ち明けた奴の気まぐれで助かるかもしれないって事があるからだよ

それが混沌をもたらす主様なら尚更ね

そんな奴に、もう一回会って久しぶりって言われたら、さようならって言った自分が恥ずかしく思えちゃうでしょ?

だから、さようならは使わない

たとえ死を自覚しても、私はまたねを使い続けるよ

まぁ、持論だし、私の美学なだけだから別に強制はしないんだけれどね

そんな事をうだうだ考えていると時間がやってくる

一応、渋々京に礼を言い、外に出る

そして、道のど真ん中に立つ

幸い、よそ者の私が言うのはアレだがそこまで栄えていないお陰で迷惑が掛からない

私は思いっきり走った後に氷龍化を使用する

そして、飛び立った

向かう先は勿論、南都園

私が主だって言っても、流石に急ぎたい

主だって、元は生き物の一名だったんだ

出来ることだって限られているって言いたいけど…

私の場合は能力のせいで限られてないも同然だね

何せ、どんなに創作上のキャラクターだとしても、一つ見たいな強さの力を沢山持っているんだから

とにかく、急ぎで向かって、許可貰って返して、急ぎで帰る、そしでズドン

以上!

という訳で、私は行きとは比べ物にならない程の速度で南都園へと向かった



流石にそのまま敷地内に入るのは気が引けたので、門の目の前に着地する

すると、兵士たちがとても驚く

それはそう

『あ~~っと、宮の手紙で来ていいって言われたんだけれども…』

『……ぁああ。貴女ですか。私から伝えておきますから、中庭へお向かい下さい。どうぞ』

そう言いいきると、後ろの門が開く

私は堂々と道の真ん中を歩き、巨大な屋敷に入る

中はいかにも吸血鬼が住んでいそうな装飾

具体的に言えば、金属の装飾で、照明が火

カーペットや、装飾、至る所に赤がちりばめられている空間

何ともそれっぽい館だ

さてと、中庭は少し歩いたら入れる

この屋敷は正六面体

そして、中央に位置する中庭には玄関を下として左右に出入り口がある

そこは王族や他国とのお茶会など、様々な用途で使われる

なんでこんな情報を知っているかは不明だ

そうして、私は中にはへ入る

すると、ど真ん中のこじんまりとしたお茶会会場

その規模にとても見合わない男が椅子に座っていた

その姿を見た瞬間、少しばかり頭痛が走るが、まるで無かったかのように消え、頭痛は記憶へと置き換わる

普段は鎧を着ていると言われていたが、その男は今、私の前だと脱いでいた

私も歩を進める

そして、彼の目の前に座った

『ふぅ…』

『仮にも国王の前、緊張してくると思っていたが…』

『そんなことありませんよ。伯父様』

そう、伯父

彼こそ、奇血の王であり、吸血鬼(ヴァンパイア)の主、そして私の伯父である樹皇 光重(きこう こうじゅう)だ

そう言えば、駿と伏亥に華寒って名乗ったから、手紙にも華寒と書かれたのだろう

『ああ。今はただ、生きていることに感謝だな』

『へ?そうなのですか?』

『…?もしや』

『あぁ…記憶を失っております。今思い出していることは、貴方の事と共に来たモスアの事、後もう一名、仲の良かった人魚の方がいらっしゃったぐらいですね…』

『そうか。ところで今回来たのは何ようだ?まぁ長くなるだろうから、せっかくなら少し話していかないか?』

『すみませんが、それは後日に出来ませんかね?』

『構わないが……』

その瞬間、彼の雰囲気は姪に対する態度ではなく、王としての雰囲気に変わった

『何かあったのか?』

『そうですね…二つ大きな理由があります。まずはこれから。こちらの方が速く終わりますから』

『…?そう、か?』

不思議そうに私をみる

私は国宝を空間から取り出した

『旅をしていたら、偶然にも盗み出した相手と戦いまして、奪い取ってまいりました』

そう言って、彼に刀を渡す

『…!なるほど、まずは多大なる感謝を。これは後で例をさせてほしい。今は時間が足りないだろう?』

『ええ。いろいろありましたが、それはまた後々話させてください』

『勿論だ。それじゃあ、もう二つ目か?』

『はい。単刀直入に言わせてください』

これは、無理だと思う

それは、この国の根本を覆すような願い

だが、彼にしか頼めないのだ

『一回、私に国民に‘‘し刑‘‘を震わさせてください』

『…それは重大な法律違反ということは理解しているな?』

『はい』

『…‘‘し刑‘‘とはどっちだ。死か?私か?』

『両方と言えるでしょう。私が裁こうとしている相手は、二度と光を見れません』

『……鍛島、いや混沌の主を信仰する奴らの事か……』

彼はそう言い当てる

『よくわかりましたね!』

『以前から、問題にはなっていたが、いかんせん問題も起こしてなくて、裁くに裁き切れなかったんだ』

『なるほどですね。急にはなりますが、貴方は私の封印されていた力を知っているので?』

『……なるほど。こりゃあ、この国の法律じゃあ縛れない相手だったな。それに、相手も貴女の管轄だ…』

『!!つまり…』

『ああ。ただ、国としての形式を守ってもらおう』

『形式?』

そんな物、聞いたことないんだけれどな…

『これは極秘だ。貴女は大切な姪であり、根源的な主として信頼しよう』

真っすぐ言われると、少し恥ずかしい気もする

彼はそのまま説明を始めた

『この国では、死の主が死を導くと言われている。だが、悪には別だ。名を処刑者(導ク者)死の主の従順な四名の配下だ。本来であればそれは彼女が選ぶのだが、臨時処刑者(時ノ導ク者)を選ぶ権利はある。本来私だけでは怒られてしまうが……今回は混沌関係の出来事だ。今より華寒、樹皇光重の名において、君を臨時処刑者(時ノ導ク者)に任命する。期間は、今回の騒動の原因…誰だ?』

『塩結京という塩結宮の父親です』

『…なるほどな。塩結京への処刑までだ。それ以外にその権限を使用しない事。いいな』

『勿論です。華寒、想…私が名乗る二つの名前で誓いましょう』

『そうか。それじゃあ、行ってこい!』

『承知いたしました。国王様!』

そう言って私は飛び立った



『ふぅ…』

久しぶりの姪との再会

とりあえず、妹に…

いや、まだ国の問題が解決していないらしい、会議には出られないから、話すのは後にしよう

もしかしたら、彼女自身が国に戻るかもしれないしな…

にしても、強くなっていたな

これまでの事、後でじっくり聞こうとしよう

彼女を見送って私が立ち上がる

『はぁ、私(われ)の力が使われたから来てみれば…』

『…!』

どうやら、娘がもう一名の‘‘はるか‘‘がやってきたようだった

『あの子が私(われ)の従妹?話より元気そうだね』

『そうだな。私も前会ったより元気そうで安心した』

『それで、なんで臨時処刑者(時ノ導ク者)を勝手に選んだの?』

『鍛島の事。あれは彼女、混沌の主の仕事だろ?そして彼女はこの国のルールに合わせようとやってきた。そりゃ、許可しちゃうだろ』

『…納得だけど、お姉ちゃんから聞いてるからね。甥っ子とか姪っ子に甘いって話』

『ぐぅ…』

『はぁ、とりあえず、今はお礼を考えなきゃでしょ?』

『そうだったな』

という訳で、私達は生の主も交えて話し合った…

どうもどうも

一日で終わらせちゃった!

いや~こういうのが毎日続けばいいのですがね…

という訳で今回、当て字が多いですねぇ…

当て字を付ける事も考えて欲しいものですねぇ

まぁ、無駄に当て字作ったの私なんですけどね

それでは、ここまで読んでいただきありがとうございました

今後も、‘‘できれば‘‘お付き合いください!

お相手は九月四日の私、葉都でした

ということで、ではでは~

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