96:奇血
という訳で到着!
現在、お昼前ぐらいに奇血の首都、南都園へ着陸した
『ここが奇血、初めて来ました…』
『俺もだ。何せ大陸を渡ったんだからな』
『確かに、仕事でも大陸を渡ることは少なかったな…』
『何を言いますか、アシャ貴女は様々な場所に飛び回っていたでしょう?』
『そう言えば、そんな時期もあったような…』
右ではそんな会話は繰り広げられいる
一方左では
『何だろう。こっちでのこの自然の量、久しぶりな気がする』
『そうなの?アンはいろんな国行っていたでしょ?』
『そうだけど、上空のノーラス、高地で植物が少ないフボディーナ、地下のメラツェ、火山の延長線上にあるディモンイ、火山のフィラディト……まともな草原地帯とか森林地帯はイリスぶりだよ……そういうモスアは?』
『うちは…海と極寒の大地ぐらいしか行ったことないかな。最近は王宮に引きこもってたし…』
『……海と極寒の大地?』
よし、聞かなかったことにしよう
『えっと…みんな?』
私がそう言うと、みんながこちらを向く
『ここからの話なんだけど……この国も私的に行きたい場所が多いから、それぞれ自由行動で。それと、これ』
そう言って私はみんなに半透明の棒を渡す
秩序の力というのは、綺麗に分配できるから、こういう時動かなくていいのはありがたい
『これに魔力を込めれば空間に戻れる。そして、もう一度使えば、元の場所に戻る。妖精たちに渡した物みたいなやつだよ。いつでも戻ってもらって構わないから。それじゃあ、解散!』
私は、みんなの返事を聞かずに走り始める
聞こうと思ったら、後から聞ける
それに、ここからの行動にみんなを連れて行くわけにはいかない
だって、絶対に暇だから
考えてもみて、国宝を返却し、最上位鍛冶師に頼み込む
その時の姿はフードを深くかぶり、ローブを纏った顔も体格も分からないような状態だ
そんな状態で大勢で行ってもねぇ…
それに、そんなことしている暇があれば自由に過ごしてほしい
そんな身勝手な思いから、私は度々こんな行動をしている
という訳で、私がこれから向かう場所は奇血唯一の島、鍛島に向かうことにした
鍛島【たんとう】という島
そこは昔の鬼の領地時代から続く、鍛造を続けて来た島
どうやらそこに目的の者である、最上級鍛冶師がいるそうだ
その名を塩結 宮というらしい
アリアラは伝説の加工者と呼ばれているが、彼女は魂を込める鍛冶師と呼ばれている
どうやら、彼女の打った武具には精霊が宿る物があると言われている
おそらくだが、私が持っている国宝も精霊が宿っているのだろう
限りなく薄くだが、混沌の力を感じた
それに今考えてみると、オクトの剣も彼女が打った物だったのだろう
あの剣にも精霊が宿っていたようだった
ただ一つ、不可解なことがある
精霊はどこから来たのか
私が生み出すまで妖精という種族はいなかった
たとえいたとしても、見つかってこなかったのだ
それに、妖精に精霊を生み出す力という物も存在していない
彼女はどうやって精霊を宿しているのか…
そう言うのも気になるが、やはり一番は最上級品をもらう事だろう
出来れば、彼女から王族につないでもらえれば楽なんだけどなぁ…
まぁありえないか…
そんなことを考えながら、私は能力を使い飛び立った
だが、一つ問題が存在している
南都園と鍛島、距離が相当離れている
南都園は、この国、この大陸の最北端に位置している
そして鍛島はこの大陸の中央辺り
どちらかと言えば南の方に位置している
つまり、大陸の三分の二ほど渡らないとならない
昨日のように翌日までかかるということは無いが、着くのは夕方ぐらいになるだろう
まぁ、ここは少し特殊な土地
草木は青々としており、木には桃色の花が咲き誇っている
あれは間違えていなければ鬼の名物、桜という木だろう
吸血鬼は元をたどれば鬼
だが、この国の建築は鬼の国、鬼桜の特徴である、木造で瓦屋根、機械人の技術は少なく、独特な分化が発達していると聞く
建築は繊細で、侘び寂びを感じるそうだ
しかし、この国はノーラスやフボディーナと同じような建築
石やレンガを使いながらも金属も使われる
機械人の技術は少なく、少し昔を感じるような建築であり、とても重厚感を感じらる
建築としては真反対ともいえる様な雰囲気だが、どちらにも風情が感じられ、美しいと言われる
それに、ここと鬼桜の植生や川、湖の雰囲気などなど、至る所が似ている
まぁつまり何が言いたいかというと、飛行船の様な速度ではなく、ゆっくりとは言えないかもしれないが、風景を眺められる速度で楽しみながら飛行するというのもいいだろう
いや~いい物を見れた…
現在私は無事鍛島に辿り着いた
道中、度々街があったが似たような建築だと感じられる
だが、街によって様々な特色が見れた
騒がしい街、カラフルな街、綺麗な音色が鳴り響く街…
何というか、こう振り返ってみると芸術に長けているんだなぁと感じる
そしてこの島は他の街よりかは遥かに小さい規模感の村
家の数も十数家ほど
とりあえず、あの最上級鍛冶師の工房を…
『あのぉ…』
私が立ち止まっていると声を掛けられる
そこには若い男女がいた
『宮に会いに来たんですか?』
彼がそう言う
『そう、ですね。いろいろあって会おうと思い来たのですが…何か駄目な事でもありましたか?』
『いえ、特に無いですよ。ただ…』
『ただ?』
彼がそう言い淀むと、彼女が話す
『宮、辺り強いので、深いの感じられるかもしれなくてですね…』
『なんだそんなことか。問題ないですよ』
私がそう返すと、彼が話し始める
『お気を付けください。改めまして、相来 駿と申します。そして、こいつが』
『睡休 伏亥って言います!えっと、宮とは幼馴染なんです!』
『なるほど。よろしく、お二方。私は……』
『『…?』』
二名が不思議そうに首を傾げる
『華寒と言います。よろしくお願いいたしますね?』
『華寒…いい名前ですね!よろしくお願いします!』
『よろしく頼む。それじゃあ、案内するよ。宮の工房へ』
『頼みます』
私は軽い雑談を交わしながら彼女の工房へ向かった
どうもどうも
という訳で奇血始まりです!
後、後から気が付いたことですが、ep100です!
って思っていたら101でした
まぁ、本編だと96なんですけど…
話は戻りまして、ここでは仲間が増えるのでしょうか?
ところで、私はここで作品の話をしないと言いましたが、それ以外の話ないですね
一般人で自分の話を極端に避けるとこうなりました
でも、こういうのもいいですよね!
さて、炎龍国編のまとめ作ってきます…
それでは、ここまで読んでいただきありがとうございました
今後も、‘‘できれば‘‘お付き合いください!
お相手は八月三十日の私、葉都でした
ということで、ではでは~




