第49話 坂田と三上さんの心境
(坂田視点)
「宗春さん、宗春さん」
クラスの教室の中。
1年でもトップで可愛い乾さんが里見に上機嫌な様子で話し掛けてる。
この光景は毎日、繰り広げられている。
流石に慣れた。
だが、気に入らない。
あの乾さんと里見が付き合い始めたなんて。
家族で義兄妹にも関わらず恋人関係になるなんて。
正気か。
俺だって乾さんと付き合いたかった。
だが、俺は何も言えない。
クラスでの地位も失ったし、乾さんは里見にぞっこんである。
俺の入れる余地はない。
悔しくて仕方がない。
まさか、あの里見が乾さんと付き合うなんて。
ちくしょ〜う。
ちくしょ〜う。
俺は数少ない俺と仲良くしてくれる友人2人と会話をすることしかできない。
彼女の百合も失った今、俺にはこいつらしかいない。
こいつらだけは失わないようにしなければ。
くそ〜。
里見のやつ、羨ましい〜ぜ。
俺は毎日、同じことを繰り返すように里見に嫉妬するのだった。
⭐️⭐️⭐️
(三上百合視点)
本当に辛い。
目の前に広がる光景。
里見君と乾さんがイチャイチャする。
しかも乾さんが里見君のことを名前で呼び出した。
宗春さん。
あたしも呼んでみたい。
宗春って呼びたい。
でも叶わない願望だ。
里見君と乾さんは付き合い始めたから。
しかも義兄妹での恋人関係。
とんでもないと思った。
正直、別れてほしいと思ってる。
あたしが里見君と付き合いたいから。
それは望みが薄そうだ。
だって乾さんと里見君が別れそうな気配がないから。
このまま結婚しそうな雰囲気すらあるから。
私は絶望しながら乾さんと里見さんの掛け合いを見ることしかできなかった。




