第43話 付き合い始めて初登校
「「いってきま〜す!! 」」
次の日。
俺と星奈は元気よく家を飛び出す。
並んで一緒に登校する。
「お父さんもお母さんも私たちが付き合うことを認めてくれてよかったです」
「ああ。そうだな」
昨日の夜。
俺と星奈はお父さんと星香さんに恋人として付き合うことを打ち明けた。
どんな反応をされるかドキドキしたけど。
結果として、お父さんも星香さんも俺と星奈の気持ちを尊重してくれた。
嫌な顔1つせずに受け入れてくれた。
これは本当にありがたかった。
「今日、学校でお兄ちゃんと付き合ったことを打ち明けようと思います。私とお兄ちゃんのクラスで」
「まあ、バレるのも時間の問題な感じがするしな。早くて損はないだろ」
「同感です。これで完全にお兄ちゃんは私のものになりましたから、三上さんが関わってくることはなさそうですね」
「だといいな」
「もしお兄ちゃんに話し掛けてきたら全力で排除します。お兄ちゃんの彼女として」
「ああ。その時は頼むよ」
「もちろんです! 」
星奈がギュッと俺の右腕に抱きつく。
俺も受け入れる。
そのまましばらく歩き続ける。
「それにしても、ナンパの時に助けてくれた時から気になってたんですが、なんでお兄ちゃんは喧嘩が強いんですか? 」
星奈が不思議そうに尋ねる。
「喧嘩が強い? ああ、小学校中学校と空手やボクシングの経験が多少あるからだよ。今はやってないけどな」
「そ、そうなんですね。だから只者じゃないんですね」
「そんな大袈裟な」
俺は苦笑いを浮かべる。
「これから楽しみですね。私たちの関係どうなっていくんでしょう? もしかして、このまま結婚しちゃったりして」
「どうだろうな? 可能性はあるんじゃないか」
「まだ先の話で想像はできませんが、期待はしたいです」
星奈は上目遣いで俺を見つめる。
僅かに頬を染めている。
あまりの可愛さと美しさに目を逸らしてしまう。恋人になっても直視できない。
「今日の学校が楽しみです。だって、お兄ちゃんとの関係性を打ち明けられるんだから」
「ほどほどにな」
「善処します」
ニコッと笑う星奈。
あ、絶対ほどほどにしない気だ。
俺と星奈が付き合う。
嘘告白されたあの日、ナンパから星奈を助けた時に誰が想像できただろうか。
これから俺と星奈は恋人関係を続けていくだろう。
学校でも家でも、この関係性で触れ合っていく。
その中で困難も待ち受けているだろう。
だが、大丈夫。
俺と星奈なら乗り超えられる。
そんな確信があった。
俺と星奈は恋人になって初めて一緒に登校する。
これから始まる未来への期待を胸に抱きながら。




