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クラス1の美少女に嘘告白された帰り道、ナンパされていた絶世の美少女を助けたら、まさかのその日に義妹になった  作者: 白金豪


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第41話 大人は凄い

 その日の放課後。


 最近では珍しく1人で帰路に就いている。


 横に星奈の姿はない。


 何だか寂しく感じる。

 

 いつも話し掛けてくれる星奈。

 笑顔を向けてくれる星奈。

 俺のために動いてくれる星奈。


 俺にとってどれだけ星奈の存在が大きいかを痛感させる。


 そして。


 俺自身も星奈と一緒で…。


 どこか上の空の状態でただ帰路を進む。


 星奈は何をしてるんだろう?


 俺との帰りを避けているのだろうか?


 やはり告白して気まずくなったのだろうか。


 そう思うと悲しくなる。


 1人になることで星奈との日常を取り戻したくなる。


 しばらく進む。

 

 いつのまにか自宅の前に来ていた。


 星奈はもう帰ってるのだろうか。

 それだけが気になる。


 ドアを開ける。

 鍵は閉まっていなかった。


 もしかしたら星奈は既に帰ってるのかもしれない。


 どうやって顔を合わせればいいのだろう。

 何を話せばいいのだろう。

 

「…ただいま」


 そんな不安を抱きながら自宅に入る。


「あら、おかえりなさい宗春君」


 星奈ではなく星香さんが玄関まで出迎えてくれる。


 星奈ではなく少し安心する自分がいた。


「星香さん。今日も早いんですね」


 俺は靴を脱ぎながら星香さんに話し掛ける。


「そうなのよ。今日も半休とっちゃって」


 星香さんが理由を説明する。


「そうなんですね」


 俺は淡白に返す。


 特に話すこともないので自分の部屋に向かう。


 玄関を進み、近くの階段を登る。


「どうしたの? もしかして何か悩んでる? 」


 星香さんの声が背中に届く。


 ピタッ。

 

 自然と俺の足が止まる。


「もしかして星奈のこと? 」


 星香さんが続けて尋ねてくる。


 鋭い。


 俺は振り返る。


「どうして分かったんですか? 」


「だって、いつもなら星奈と帰ってきてるんでしょ? それが今日は宗春君1人だったから」


「…」


 何も言えない。


 どうやら星香さんには見透かされているようだ。


「もし困ってることがあるなら相談のるよ? 」


 星香さんがリビングに繋がるドアを指す。


 おそらくリビングに移動して相談にのってくれるのだろう。


「…お願いします」


「もちろん! さっ、リビングで話しましょ」

 

 星香さんは嬉しそうに笑みを浮かべると、ドアを開けてリビングに入っていた。


 俺は星香さんを追い掛けるために階段を降りる。


 開いたままのドアに吸い込まれるようにリビングに向かった。



⭐️⭐️⭐️

 


「それで。宗春君は何に悩んでるの? 」


 星香さんは俺が食卓のイスに座ったことを確認してから話し始める。


「実は…」


 俺は向かい合って座る星香さんに全てを打ち明ける。


 今朝の登校時に星奈に好意を持った告白をされたこと。


 告白以来、距離ができてしまったこと。


 俺自身も星奈が好きなこと。


 でも、義兄妹ということもあり、付き合うことは難しいと思ってること。


 全てを話した。


「ふ~ん」


 星香さんは俺の話を遮らずに最後まで耳を傾けてくれた。


「そういうことね。星奈もやるじゃない」


 星香さんは納得したように何度か首を縦に振る。


「それで? 宗春君はどうしたいの? 」


「…それは。星奈とは付き合いたいです」


 俺は正直な気持ちを吐露する。

 それほど俺にとって星奈は特別な存在だった。

 異性として意識して好きだった。


「そう。なら付き合っちゃえば? 」


「え!? 」


 衝撃的な言葉。


 驚きを隠せない。


「いやいや。どうしてそうなるんですか? 俺と星奈はそう簡単に付き合えないです」


「なんで? 」


 星香さんは不思議そうに首を傾げる。


「だから、俺と星奈は義兄妹だから」


 俺は理由を伝える。


「でも、血は繋がってないでしょ? それなら問題なくない? 」


「それは…」


 返す言葉が見つからない。


 確かに俺と星奈は家族だが血は繋がっていない。


 付き合っても問題はないかもしれない。


 でも家族間で付き合うとイメージが。


「宗春君、もしかして世間体とか気にしてない?親や周りからどう見られるとか? 」


 星香さんが俺の心の中で考えてることを的確に当てる。

 

「ど、どうしてそれを」


 俺は動揺を隠せない。

 信じられない目を星香さんに向ける。


「やっぱり。それなら気にしなくていいわ。私や宗高さんも全く気にしないわ。逆に宗春君と星奈が結ばれたことを喜ぶと思うわ。それに周りは勝手に言わせておけばいいのよ」


「でも…」


「それで星奈の気持ちに応えなくてもいいの? 」


 ハッとする。


 確かに。


 俺は星奈の気持ちを考えてなかったかもしれない。親や家族からどう見られるか。保身にばかり走っていた。


 星奈は勇気を振り絞って俺に好きだと言ってくれた。しかも自分から告白してくれた。


 これを無下にするのはダメだ。


「応えないといけないと思います」


 俺は星香さんに強い眼差しで見つめ返す。


「それならやることは決まったわね」


 星香さんは満足そうに席から立ち上がる。


 用が済んだとばかりにソファに移動する。


「さて、真面目な話ばっかりじゃ疲れちゃうわね。宗春君、私の隣に来て! 私ともイチャイチャしましょ!」


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