↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
クラス1の美少女に嘘告白された帰り道、ナンパされていた絶世の美少女を助けたら、まさかのその日に義妹になった  作者: 白金豪


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
25/49

第25話 脅して付き合おうとする坂田

 どうしよう。どうしよう。


 お兄ちゃんがずっと隠そうとしていた。


 私とお兄ちゃんの秘密。


 家族であること。


 それが。


 バレてしまった。


 知られたくない奴に。


「……」


 私は前を歩く男の背中を睨み付ける。


 坂田。


 本当にクズ。


 こいつは全部知っている。


 私とお兄ちゃんが家族だってこと。


 兄弟になったことも。


 その上で、場所を変える提案に乗ってきた。


 何をするつもりなの?


 私を脅すつもり?


 狙いが分からない。


「着いた」


 不安に支配される中。


 坂田の足が止まった。


 場所は人気のない校舎裏。


 坂田が振り返る。


 ニヤニヤ。


 勝ち誇った顔。


 なにそれ。


 キモい。


 こっち見ないで。


「場所は変えたよ」


 坂田は余裕たっぷりに笑った。


 昨日なんか分かりやすく肩が跳ねてたのに。


 情けない姿を披露していたのに。


「……」


 私は返事をしない。


 ただ睨む。


 睨み続ける。


 不機嫌さを隠さない。


「怖い怖い」


 坂田はヘラヘラしていた。


 全然怖がっていない。


 むしろ楽しんでいるように見える。


「驚いたよ」


 坂田はわざとらしく間を作る。


 まるで私で遊ぶかのように。


「乾さんと里見が家族だなんて」


「……」


 やっぱり。


 気付いていた。


 私とお兄ちゃんの関係に。


「乾さんって義妹って感じ?」


 気持ち悪い。


 何でそんなことをこいつに言われなきゃいけないの。


 吐き気がする。


「それで里見はお兄ちゃんってわけか」


 坂田はケラケラと笑う。


「何が変なんですか?」


 思わず強い口調になる。


 お兄ちゃんがバカにされていると思ったから。


「あまりにも違和感があってね」


 坂田は1歩近付いてくる。


 私との距離を詰める。


「この秘密」


 ニヤッ。


「学校に知られたくないよね?」


「っ……」


 身体が強張る。


 無意識に後ろに下がる。


「バラさないからさ」


 坂田は当然みたいな顔で言った。


「俺と付き合ってよ」


「っ!?」


 頭が真っ白になった。


 何を言われたのか理解できなかった。


 いや。


 理解したくなかった。


 嘘であって欲しかった。


「もちろん断らないよね?」


 坂田は笑っている。


「……」


 声が出ない。


 もし秘密が広まったら。


 お兄ちゃんは絶対に困る。


「……」


 こんなクズと付き合う?


 嫌だ。


 そんなの絶対にら嫌。


 今すぐにでもフッてやりたい。


 だけど。


 お兄ちゃんを裏切るわけにはいかない。


 私が我慢すれば。


 私さえ我慢すれば。


 丸く収まる。


「…お兄ちゃん」


 俯き。


 両目を瞑りながら。


 助けを求めるように小さく呟く。


「おい」


 低い声。


「何言ってるんだ」


 絶望の中だった。


 光が差すように。


 聞き覚えのある声が私の鼓膜を優しく撫でた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。