魔法学校入学式
魔法の常識についてお話をしましょう。
一般的な社会を観察する限り魔法は魔法でしかないという説が常識です。世界を生み出すような、魔法そのものが世界に定着して物質として残ることは御伽話だと言われます。
しかし今日日、世界は魔法によって生まれたとする説も私達研究者の間では主流になりつつあります。
中でも有名になったお話としてドワーフが住み着いた土地には、ドワーフの歴史よりも後に魔法鉱物が出来ているという事が地質学の研究と郷土研究の照合から判明したお話や、同じく論文の照合からエルフの土地がエルフの移住した後から魔法の草花の豊かな土地になったお話があります。
彼らは種族として魔力量に長けていますから、その魔力を土地が吸ったのだという反論もありますが、なんと彼らの種族が住んだ幾つかの土地の地質はバラバラなのです。
魔力が豊かになったとしても、地質とルーツも異なる土地から同じ鉱物が発見される根拠とはなりません。
そんな中で研究チームに着目されたのが彼らの文化、つまり郷土研究でした。民族単位での文化や信仰が土地に影響を与え、未だ人が叶えていない純粋な魔法による錬成のような事象を引き起こしたのではないかと推察されています。まだ未知の多い研究のため多くは語れませんが、既に革新的な発見だと言われています。
他にも魔物達に錬金術の変貌に類似した進化が起きているというお話も話題になりましたね。魔法による鍛錬が人間個人を強化しているという有名な俗説の後押しとなる事柄でもあり、魔物が遺伝子ではなく魔法要因の大きな変態に耐え、生命として個を維持している事は特に大きな発見です。
新たな発明だけでなく、これまで不治の病とされてきた魔力変貌症の治療への光となっています。
これらの研究成果は結果として錬金術の世界を進展させる事にもなりましたから、多くの分野の科学雑誌で取り上げられました。実際に論文に目を通した人達も多いことでしょう。
これまでは、卵と鶏が逆の説が一般的だったんです。たった数年前の話題にも関わらず、論文が公表されてから私達の生活は大きく変わりました。昨今では錬金術による発明の功績に隠れていた自然科学と魔法科学の分野ですが、歴史的にも稀に見るほどの輝かしい大股の一歩となりました。
〈科学は時代を進める〉という有名な言葉があります。
錬金術の格言への言葉遊びとして使われる言葉ですが、正しく科学に携わる者達の誇りともいえる発見でした。
既存の世界が明らかになり、時代が進んだのです。
私達は現在、文明の進展が目まぐるしい革新的な時代の中に生きています。その時代に生きる私達教師は勿論、これからの時代を作り上げていく事になる貴方達はより幸福だといえるでしょう。
時代を進める事や、未来を作る事、あるいは情報の豊かなこの時代で独自の魔法と向き合う事、あるいは消費者として魔法と関わる事、あらゆる点で魔法を愛する者にとって今の時代は特別な時代となるに違いありません。
時代と、社会と、あなた方一人ひとりの発展を我々教師達は魔法を志し教鞭をふるう者として心から願っています
筆者に教養はありません。聞きかじった情報で頑張ってます。
魔法学校入学したーーい!!




