とうとう
※R18かもしれない
質量が大きい程歪みを生み、歪みに引き寄せるように──あるいは質量の中心へ沈むように──重力が起こる。心という無限の世界において生じた記憶、認知は、小さな星のように僕の心を流れ、幾つもの大小や相関関係によって心の銀河を形成する。強い想い程大きな星となって僕の意識は惹かれるのだ。
僕は昂ぶる衝動を抑え、なるべく平静を保とうとするがしかし、脈を打つように狂う僕の内っ側の獣のせいで、遠いあなたの幻想を脳裏に描き続けずにはいられない。抑えても抑えても衝動は消えやしない。僕の本性を暴こうとするかのように僕の獣が、僕自身に、いっそ忘れてしまいたいあなたを忘れさせないのだ。
行き場のない獣は僕の腹の中で幻想を引き寄せ肌に指を這わせるように、幻想を現実にするように、一つ一つ丁寧にあなたを思い描き、あなたを求めるのだった。
白く艶めかしい陶磁器の肌、柔らかな曲線は目に麗しく、僕に比べ少しひんやりとするあなたを暖めながら、僕は自分に秘められたモノをあなたの中に出したいと強く思ってしまう。
「信じるものは救われる」こんな時ほど、こんなにも安っぽい言葉はないと思うのに、僕はこの言葉にすがり、あまつさえ信じもしない神に祈り、必死の思いで獣を抑える。しかしこのまま僕が正気で居続けられるわけなんかないのだ。
こんなところで蹲るのが運命なのだろうか? どこまで精緻に思い描いたところで、幻想でしかないあなたじゃ何の癒やしにもならない。信じても信じても軽くなるどころか激しくなり続ける衝動は、運命も約束もかなぐり捨てて一心不乱に僕をあなたへ向かわせる。今、僕は獣になったのだ。
──とうとう僕は小さな個室であなたに向かい、喜びや安堵、焦りなど綯交ぜになった興奮のまま下穿きを下げる。
獣は歓喜し、描き続けた幻想のままのあなたに今度は、まるでこの現実が夢を見ているかのように思える。
夢現の気分で僕の頭も心も、ただただあなたの事ばかり。筆舌に尽くしがたい引力に惹かれるままに僕は露出させた自身の肌をあなたに密着させてぐっと力を入れる。
この脈打つ大きな苦しみを全部あなたに出してしまおう。僕はもう、そうしなくてはならないのだ。あなたは何も言わず僕を受け入れてくれる。我慢なんかするものか。
嗚呼、これからあなたが僕のせいで汚れるというのに、僕は快楽さえ感じてしまいそうだ。
ブリブリブリブリュリュリュリュリュリュ!!!!!!ブツチチブブブチチチチブリリイリブブブブゥゥゥゥッッッ!!!!!!!
TOTO




