サイコ
※暴力的というか暴力です
バールを振りかぶって叩きつける。ぱきゃんと音が響いて目の前の女は叫ぶ間もなく、湿ったアスファルトにぶっ倒れる。気絶は一瞬だったのか焦点の合わない目で振り返る。しかし俺は構わずもう一発ガツンとやる。今度は鼻骨や頬骨の砕ける振動と悲鳴が響く。
この辺りは夜中には人がいない、探し歩いて見つけた一人の悲鳴と過呼吸が真夜中の街に染みてゆくのが意外な風情。
しかしまだこれは小さな手応えだ。楽しくなってきて堪まらずもう一発、力を込めて振り下ろす。
陥没!
大きな手応え!
硬いものを叩き割った心地いい感覚!
バールが弾かれるんじゃなく沈むような感覚だ。悲鳴、というよりすり潰したような叫び声をギャッと出して女は狂ったようにビクビクしている。
目や鼻から血がたくさん流れ出ているのは中々な光景だ。赤黒い滲んだ線が頬を汚し、街灯に照らされてテカっているから出来の悪い玩具みたいだ。
だからもう一発!
流石にガツンとはいかず蝸牛を踏み潰したみたいなジャリっとした軽い音が手に響く。女の悲鳴もない。動物と物を殴ったときの手応えは違うが後者に近い。
しかし手だけは何かを掴むようにヒクヒク動いている。死後も案外人は動くもんだ。
笑える! もう一発!
すっかり柔らかかった。お終いだ。
腹が減った! 今日は焼肉の気分だ。
END
最早、自己承認(自己受容)欲求もなくシンプルに暴力を楽しんでる感じを作りたかった




