川で一緒に繋がる深まり
(SE:さらさらと流れる川の音)
(SE:木々を渡る風)
(ナレーション)
二人は、ゆっくりと距離を縮める
互いの呼吸が重なるほどの距離
川のせせらぎが、静かに二人を包み込んでいく
(白巫女・静かに)
「主様……」
(白巫女)
「あなたに合わせます」
(あなた)
「この土地の流れに、俺たちを重ねる」
(白巫女)
「……はい」
(SE:ゆっくり息を吸う)
(ナレーション)
白巫女は小さく息を吸う
風が吹く
木々が優しくざわめき
川面には幾重もの波紋が広がっていく
二人の気配は、少しずつ重なり合う
まるで同じ流れに身を委ねるように
(白巫女・小さく)
「……温かい」
(少し間)
(白巫女)
「主様の流れが……私めの中へ、静かに流れてまいります」
(あなた)
「そのままでいい」
「土地の息吹を感じろ」
(白巫女)
「はい、主様」
(SE:風が少し強く吹く)
(ナレーション)
淡い蒼の光が、二人を中心に静かに広がる
足元の草が、風もないのに揺れ始める
川面には光の輪が幾重にも生まれ
澄んだ流れは、ゆっくりと蒼く輝いていく
水はさらに澄み
木々は柔らかく葉を鳴らす
まるで自然そのものが
二人を受け入れているようだった
(白巫女・感嘆するように)
「……感じます」
(白巫女)
「水路も……田も……」
「人々の暮らしも……一つの流れとして繋がっています」
(あなた)
「人の営みと自然が重なって、結界は強くなる」
(SE:澄んだ光が広がる音)
(ナレーション)
その言葉とともに
蒼い光は川を伝い
水路へ
田畑へ
村全体へと静かに巡っていく
清々しい風が吹き抜ける
張り詰めていた空気がほどけ
村全体が、大きく息を吹き返したようだった
(白巫女・穏やかな微笑みで)
「……主様」
(少し間)
「深く繋がっています」
「結界が……強くなっていきます」
(SE:川のせせらぎ)
(SE:風)
(ナレーション)
二人が紡いだ生命の流れは
静かに
そして確かに
村全体を包み込んでいった




